迷子になったらまずHOMEへ 書評、古本、古本の書評、古本の画像。古本屋 HoneyBeeBrand*みつばち印

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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 2010/8/2〜 ●
▼由緒正しい。

マリーおばさんのフランス家庭料理(唯松太郎訳/中央書院)

フランスじゃ、家庭料理と言えばこの本、台所のバイブルみたいなことが書かれています。へぇ〜。由緒正しい、決定版のようです。
写真はないし、お世辞にも懇切丁寧とは申せませんが、要点をビシビシ押さえたレシピがチョー大量に収録されています。ソース、スープ、オードブル、肉、魚貝、野菜、卵・麺類、パン菓子などなどなどなど。

▼思い入れのある方に。

心の旅路 角川文庫(ジェイムズ・ヒルトン 安達昭雄訳/角川書店)

「第一次大戦終結の日、負傷のために、過去の記憶を喪失したイギリスの将校チャールズは、療養中の精神病院から抜け出し、街中へとさまよい出る。疲労のため行き倒れ寸前に、偶然知りあった美しい女優ポーラに助けられ、お互に心惹かれて結婚するがそのささやかな幸福もつかの間、ある雨の日自動車事故に遭い、その拍子に以前の記憶をとり戻すが、その代わりにポーラと過した生活を失う」(あらすじより)
…冬ソナ? 知らんけども(ごめんよ)。

▼いつも通り。

自由なれど孤独に(森雅裕/講談社)

いつも通り音楽で、いつも通り稀少傾向。
「1864年ウィーン。ブラームスは、メンデルスゾーン、シューマンを継ぐ有力な作曲家に成長し、宮廷歌劇場で「トリスタンとイゾルデ」を上演しようとしているワーグナーに会う。立会うは世界の金庫番ロスチャイルドの御曹子とハプスブルク家の王妃。ワーグナーの過去を証す秘密の地図帳をめぐり、それぞれが入り乱れての奪い合い。ウィーンの政治・音楽情況を反映して混沌とする謎をブラームスは解けるのか?」(あらすじより)
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▼好きな装丁。

ジロウ・ブーチン日記 少年少女学研文庫 ※蔵印2つ有 ※汚痛有(北畠八穂 遠藤てるよ:画/学研)

私の愛する少年少女学研文庫シリーズです。
函の穴から表紙絵がのぞく装丁が大好きなんですが、本書は日本モノなんで、表紙はやっぱちょっと地味かな(笑)。
ブーチン(ノブコ)とジロウの兄妹の元気いっぱいの生活。戦時中で、両親は外地にあり、まだ帰りません。

▼こんあんもありか。

死と陽気な女 ハヤカワポケミス(エリス・ピーターズ 高橋豊訳/早川書房)

エリス・ピーターズって、修道士カドフェルの人ですね。
こんな稀少作品もありですか。存じませんでした。

▼役立ちますか?

トールキンハンドブック(コリン・ドゥーリエ 田口孝夫訳/東洋書林)

かなり、深く知りたい人向けの内容です。
トールキンの人物像にもページを使ってるし、単純な事典ではなく、構想やイメージの解説もあります(例:「悪」とは?)。

▼かわいいっ。

チポリーノの冒険 岩波少年文庫(ジャンニ・ロダーリ B・スチェエーヴァ:挿絵 杉浦明平:訳/岩波書店)

チポリーノはタマネギの坊やです。父のチポローネが、わがままなレモン大公暗殺未遂?の罪で捕まってしまい(本当は後ろから押されて大公の足を踏んだだけ)、助け出すためにがんばります。悪者のトマト騎士が特に面白いです。
挿絵かわいい!

▼なつかしい方に。

宇宙人のしゅくだい 少年少女講談社文庫 ※カバー欠(小松左京/講談社)

子ども向けSF短編集。有名ですが、この版のは、懐かしいのでは? カラー口絵1枚、挿絵はモノクロです(ウノカマキリ、林正己、熊谷溢夫)。

▼うまい本。

福助さん(荒俣宏:編著 林丈二:写真/筑摩書房)

福助さんというテーマの人気、不人気は微妙な気がしますが、その編集、切り口、装丁、デザインが巧くて、目を止めたくなる本。
本棚に置いておきたい。
民俗や文化以上に「一冊の本」としてのアピールがあります。じつに巧い。

▼役立ちますか?

水晶宮物語―ロンドン万国博覧会1851 ちくま学芸文庫(松村昌家/筑摩書房)

ちくま学芸文庫なんで、まじめにディープです。
1851年のロンドン万博は、ヴィクトリア朝大英帝国の技術と力の粋を結集していたそうで、本書は万博で見る「ヴィクトリア朝の繁栄と変容のドラマ」ということ。水晶宮は万博会場の名前。ガラス張りの建物。
知的読み物として、ワクワクさせてくれますね。

▼ローマ時代。

本当の話―ルキアノス短篇集 ちくま文庫(ルキアノス 呉茂一訳/筑摩書房)

ルキアノス?
ルキアノス 120頃−180頃。シリア東境の町サモサテ生まれ。ですって。
ローマ時代の作家かー。
表題作のほかに、空を飛ぶメニッポス、トクサリス、ティモン、遊女の対話、悲劇役者ゼウス、哲学諸派の売立て、漁師、二重に訴えられて、を収録。「諷刺文学の粋(カバーより)」。

▼ほー!

ザ・ベスト・オブ・ジョン・コリア ちくま文庫(ジョン・コリア 中西秀男訳/筑摩書房)

ジョン・コリアと言えば…ほぼ「ナツメグの味」しか記憶してませんでした。おかげで、ここに収録された21篇、どれも楽しめます。「複雑奇妙な味に仕立てあげられた作風は、ありきたりの小説に倦きた「すれっからし」の読者にも歯ごたえ十分(あらすじより)」。

▼全巻欲しい。

アーサー・マッケン作品集成3 恐怖(アーサー・マッケン 平井呈一訳/牧神社)

なかなか立派な装丁の全集です。全6巻なんだって〜。いいな〜。欲しい。
本書は第3巻。「恐怖」「弓兵・戦争伝説」「大いなる来復」を収録。

▼興味深い。

アンクル・トリス交遊録 旺文社文庫(柳原良平/旺文社)

柳原良平さんの開高健、山口瞳らとの交遊録。アンクル・トリスにまつわる広告学、裏話多数。もちろん船の話もあり。挿絵もあります。

▼1つも持ってないけど見て楽しい。

The Tin Toy Museum1〜3(3冊)―ブリキのおもちゃ博物館 京都書院アーツコレクション(高山豊治/京都書院)

全3巻。各巻ともに250p前後。全カラー!
ま、そうだよね。カラーじゃないとね!
解説はなく、年代と名前と発売元とサイズだけ書かれています。確かに、見たいのは写真だよね〜。
コレクターじゃないんで、1つも持ってませんが見てすごーく楽しい本。

▼しまった。

グルマン福沢諭吉の食卓 中公文庫(小菅桂子/中央公論社)

福沢諭吉もグルマンだったんだってー!と、トップページの「おいしい食べ物」か「特ダネ」に載せるつもりだったのに、手元を去っていきました。

▼しまった。

志賀直哉先生の台所 旺文社文庫(福田蘭童/旺文社)

じつはこれも。志賀直哉先生の台所だってー!と、トップページの「おいしい食べ物」か「特ダネ」に載せるつもりだったのに…。
仕事が遅いとこういうことになります。

▼なんか嬉しい。

人形の夜―シャロン探偵物語 講談社文庫(マーシァ・ミュラー 小泉喜美子訳/講談社)

持っていなかったので嬉しい1冊。この辺、いつか揃えられるのかな。小泉喜美子訳もいい。

▼なんか嬉しい。

死利私欲―エイブヤード事件簿 講談社文庫(フレーザー 佐藤智樹訳/講談社)

左に同じ。
いつか揃えたい講談社文庫の黒い背。常になんとなく嬉しいレベル。