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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 02/08/04 ●
▼マルクス兄弟ファンに。
マルクス・ラジオいとうせいこう監訳/角川書店)

いとうせいこうってホントにイイトコを押さえてますよね。
無論、資本論とは関係なくて、むかーしむかしアメリカで一世を風靡した伝説のお笑い芸人(?)マルクス・ブラザーズのラジオ番組の翻訳。
→兄弟だけど→姉弟つながり

▼どうしてこうおしゃれなの?
暗黒星雲 少年少女世界推理文学全集No.20
(アシモフ、ベリヤーエフ 福島正実訳 真鍋博絵/あかね書房)

アッと言う間に売り切れてしまいました。アァッ!って感じ。内容もさることながら、挿画もおそろしくおしゃれなんですよ。生きている首も収録。

▼同左。
ABC怪事件 少年少女世界推理文学全集No.7
(クリスティ 塩谷太郎訳 駒崎晶子絵/あかね書房)

左に同じ。
むらむらと全集を揃えたい気持ちが湧いてきます。きませんか?

▼同左。
ジキル博士とハイド氏 少年少女世界推理文学全集No.18
(スティブンソン 飯島淳秀訳 伊坂芳太良絵/あかね書房)

左に同じ。
自殺クラブも収録。

▼秘蔵したい。
たるの中から生まれた話−少年少女学研文庫16−
(シュトルム 矢川澄子訳 金子國義画/学研)

学研もたまには(?)やってくれます。
金子國義のカラー口絵が6枚。モノクロもあり。紙質はさっぱりよくないのですが、ほどよく時代がかっている上、矢川澄子訳で一気に「秘蔵したい度」アーップ。

▼時を越える事件の真打。
フランドルの呪画
(アルトゥーロ・ペレス・レベルテ/集英社)

過去の事件を現代で解決。そういうの、大大大好きなんです。究極の安楽椅子探偵じゃないですか?でもまぁこれは安楽椅子と言うにはもっと行動的ですけどね。
→あらすじ→時を越える事件つながり

▼あなたの心を射とめたい…。
愛の手紙(ダニエル・ヴォル編 堀田敏幸訳/小沢書店)

「恋愛書簡アンソロジー。純愛、不倫、同性愛…愛の歴史が物語るフランスの心」(帯より)
やはりフランスですか、こういうのは。今はっきりと自覚しましたが、私は人の手紙を読むのが好きなんですな。殊に、工夫のある結びの言葉にはしびれます。
不思議な満足感のあるオススメ本。
→手紙つながり

▼新書だから。
かぼちゃの馬車(新書版)
(星新一/新潮社)

文庫本も出ていますが、新書なのでちょこっと愛情が湧きます。
初版だし!

▼新書だから。
夜のかくれんぼ(新書版)
(星新一/新潮社)

同左。
但し、重版だけど!

▼単行本の意味。
ルーカス・クラナッハの飼い主は旅行が好き
(山本容子/徳間書店)

世の中には、文庫本ではイマイチ楽しくないという本が存在します。これなんかは正にそう。せっかく山本容子さんの豪華な挿絵が山ほど入っているんですもん。文庫版なんか買ってる場合でしょうや?
→ホテルつながり
→犬つながり
→ヨウコつながり

▼三島さん、マイラブ。

幸福号出帆− 集英社文庫(三島由紀夫/集英社)

読むと三島由紀夫が好きにならずにいられない本。「オペラへの夢と青春の愛と冒険のロマネスクな世界を絢爛と展開する長篇(カバーより)」。うふ。
何をどんな風に書いても三島由紀夫の鋭い人間洞察は冴えわたっていて、それがこの手の作品と一体になったときの読書の愉しさは格別。
→兄妹だけど→姉弟つながり

▼あなどれん。

ユーモアSF傑作選−集英社文庫コバルトシリーズ−(豊田有恒編 半村良、光瀬龍他/集英社)

コバルト文庫をあなどってはいかんのです。
店主には探し続けているコバルト文庫が2冊あります。見つかる気配もないですけど。
さて、これもあなどれない1冊。小松左京、平井和正、半村良、横田順禰、石原藤夫、筒井康隆、光瀬龍、高斎正、かんべむさし、豊田有恒、星新一。

▼これもあなどれん。

ホラーSF傑作選−集英社文庫コバルトシリーズ−(豊田有恒編 福島正実、眉村卓他/集英社)

同左。
小松左京、かんべむさし、矢野徹、眉村卓、田中光二、筒井康隆、平井和正、河野典生、福島正実、半村良、星新一。
→ミニ特集02・コバルト文庫

▼かわいいから。

宇宙の果てのレストラン−新潮文庫−(ダグラス・アダムス 風見潤訳/新潮社)

思わず手に取りたくなるカバー絵は金森達。
いわゆる巻き込まれ型のドタバタコメディーSF。
→ミニ特集04・銀河ヒッチハイク・ガイド

▼アポリネールってさ。

若きドン・ジュアンの冒険−角川文庫−(ギョーム・アポリネール 須賀慣訳/角川書店)

詩人・アポリネールの気合いの入ったエロチック小説。
ときどき、男心がわからなくなるときがあります。
→関連して

▼気になるミステリーロマン。

伝言ゲーム(モーリス・リーチ 斉藤健一訳/福武書店)

題もカバーも怖いです。考えてみると、伝言ゲームって怖い要素をたくさん秘めていますよね。あーヤだ。なんか想像して怖いぞ。
「荒涼たる雰囲気が全篇に充ち溢れたミステリーロマン!(帯より)」
→同シリーズ→ハートストーン(ルース・レンデル/福武書店)

▼全部読みたい。

合作探偵小説 江川蘭子−春陽文庫−(江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・夢野久作他/春陽堂書店)

昭和5〜6年に「新青年」誌上で江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・大下宇陀児、夢野久作、森下雨村と書き継がれた合作探偵小説の文庫化。これが第二弾。他に5作あり。全部読みたいものです。
→ミニ特集・合作探偵小説

▼異色のエロス。

夢幻譚海(松任谷國子/少年画報社)

画家たる著者、挿絵も自前。
解説にあるとおり、ファンタジックポルノという呼称がふさわしい。女性が書いてるだけあって、男性のエロチック小説のように「もしもし?もしもーし?」と見えなくなってしまうこと(笑)はナイです。

▼稀少。

ぼくがしまうま語をしゃべった頃高橋源一郎/JICC出版局)

文庫版は星の数ほどありますが。これはなかなか、入手困難。
高橋源一郎を愛する人に。

▼なーつかしーッ。

おやゆび姫−世界名作えほん全集14−(いわさきちひろ画 天神しずえ文 深沢邦朗装丁/ひかりのくに)

ためいきの出るような懐かしさ。歯医者さんとか、学級文庫に常備されてたような。
特にこれは絵がいわさきちひろで、おやゆび姫が非常に美しいです。
今なら他の巻もありますので、まとめ買いの方は、一声かけてください。

準備中
▼澁澤ならなんでも。

スクリーンの夢魔澁澤龍彦/潮出版社)

澁澤龍彦なら何でも良書。と思っています。特に初版なので!

▼飛び火した人は多いはず。

星界物語1〜3(山田章博/青心社)

小野不由美「十二国記」の挿絵に眩惑されて、山田章博の著作をあたってみた方は多いのでは?山田章博描く詩画クロニクル(は?)って感じかしら。美しいです。

▼渾身の翻訳。

ぼくの小さな野蛮人
(アレクサンドル・ジャルダン 高橋啓訳/新潮社)

こういう話ってけっこう、「どう訳そう?」って悩むと思うんですけど。なんでって、「絵あり、色あり、前代未聞の遊びでいっぱいの、やんちゃな本(帯より)」なんですもん。 →渾身の翻訳ランキング

▼とにかく。

メキシコの夢(ル・クレジオ 望月芳郎訳/新潮社)

▼コラージュって言うか。

パームサンデー−自伝的コラージュ−(カート・ヴォネガット 飛田茂雄訳/早川書房)