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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 2003/10 ● | ||||
▼よいです。 少年読本 新装重版。ソフトカバーですが、さりげなく、造本もよろしいのです。<見返し>と<遊び>の紙の色を変え、まりの・るうにいさんが、少年の夢チック(語彙が少なくて申し訳ない…)な、雰囲気あるイラストで飾っています。収録作は「つけ髯」「E氏との一夕」「ユーモレスク」「洋服について」など12篇。 |
▼20代の彼女。 向田邦子 映画の手帖 20代の編集後記より 22歳から映画雑誌「映画ストーリー」の編集部員だった向田邦子さん。当時の彼女による編集後記や、雑誌「新婦人」の記事「映画と生活」を収録。ファッションや恋愛についてふれている新婦人のほうが面白いかな。この頃のものは、なかなかまとめて読む機会がないので、これでぜひ。 |
▼か、かわいぃなぁ、こーいつぅ。 ネンディのぼうけん(マリア・コブナツカ 内田莉莎子訳/学研) かーわーいー。 |
▼ジャケ買い? 六本木ジャズ物語 柳原良平の装画が目を引きます。 |
▼創作の秘密。 色鉛筆─新しい画材ガイド─ きたのじゅんこ、中野裕通、南家こうじ、安藤忠雄、永井一正他の創作風景、インタビュー有。 |
▼まったくなぁ。 青春放浪 ちくま文庫(檀一雄/筑摩書房) 大真面目な青春なのかと思いきや、なんか破天荒ですよ。「大学は出たが会社勤めはまっぴら。広い満州を放浪し、馬賊に入婿しようと熱河の山奥に出向いたり、東満州の山中で蜜蜂を飼おうと熱望したり─」…み、み、蜜蜂ィ?!ビックリ自伝小説です。 |
▼シュロックですって。 シュロック・ホームズの回想 ハヤカワ文庫HM 怒っちゃダメの笑えるホームズパロディ。シュロックですから! |
▼だからシュロック。 シュロック・ホームズの冒険 ハヤカワ・ミステリ文庫 収録作は、アスコット・タイ事件、赤毛の巨人、アダム爆弾の怪、黒眼鏡の楽団、奇妙な手紙、画家の斑紋、ダブルおばけの秘密、シュロック・ホームズ最後の事件他。 →ホームズつながり |
▼夫婦合作かぁ。 惑星売ります 創元推理文庫SF 銀河系では汚職、強盗、殺人が日常茶飯事になっている。銀河系最大の経営者アーター・ブロードには、膨大な富を横取りしようとするさまざまな敵があった…(あらすじより)。うーん、どこの世界も同じ? 御夫婦で合作の古式床しいSF。稀少気味。初版ですとも。 |
▼高橋恵子?! デクストロU接触 創元推理文庫SF ちょっとビックリ。高橋恵子っていう言語学者が出て来るんだもん。高橋恵子かぁ。ジャパニーズ・フェイマス・アクトレスの名前だって知らないで付けたんだろうなぁ。調査隊が、とある惑星で出会った種族は高橋恵子のレクチャーで人類の知識を吸収していくが…? |
▼20巻目。 背教者カドフェル 教養文庫(エリス・ピーターズ/社会思想社) BSでドラマが放映されてましたよね。修道士カドフェル・シリーズ。捕物帖なんかと同じで、時代がかっていて、床しい香りがしますから、殺伐とした推理小説に飽きてきた向きにオススメです。光文社文庫で順次復刊しているようですが、当店在庫は教養文庫版。短編集を除けば、これが最終巻。 |
▼好きなこと言うてはります。 奇想天外SF放談集1 なぜSFなのか? 豪華なメンバーがSFについて、心ゆくまで語り合っています。荒巻義雄VS平井和正VS田中光二で「男のロマンとSF」、小松左京VS半村良で「福島正実氏を偲ぶ」、星新一VS都筑道夫で「ショート・ショートとSF」矢野徹VS伊藤典夫VS浅倉久志VS柴田拓美で「SFのホンヤクについて」など、テーマも面白いです。 |
▼てへ。 月ぞ悪魔 ふしぎ文学館 香山滋〜ぅ。ワクワクゥ。この辺はアレですよね。夢野久作に辿り着いた読者が、流れ流れてくるところ。(いや、私のことです。)怪異、幻想。ナンセンス(失礼なのか?)。いつかまとめて読みたいと思いつつも、全集や古書価の高い文庫本を買うしかなくあきらめ気分…。でも、ここからまとまって出てたんですね! 収録作は、表題作の他、オラン・ペンデクの復讐・後日譚・射殺事件、海鰻荘奇談、蜥蜴の島、エル・ドラドオ、処女水など。 |
▼てへへ。 クムラン洞窟 ふしぎ文学館 渡辺啓助もね、テヘヘです。私のお気に入り(かな?)の「偽眼のマドンナ」が入ってないのがやや残念。 |
▼強力推薦始末人。 始末人シリーズ5巻 花とゆめコミックス 明智抄さんの始末人シリーズ全5巻(現時点での刊行分)をまとめて。私的にはオススメなんですけど、絵柄、話、ともに人を選びます。怖いもの見たさの気分で読んでいただきたい一品。晴らせぬ恨みを晴らしてくれる始末人。その一味の入野君の武器はキティちゃんのお裁縫セット。先輩の武器は万札。仲間には小鳥さんという名のダチョウもいます。ギャグマンガです、多分(笑)。 |
▼ロマンチック・スリラー。 暗いルアンヌの旅(アン・エドワーズ/講談社) ロマンチック・スリラーかぁ。えへ。原題は「THE SURVIVORS(生き残った者たち)」。伏線、布石、が相当キマってるらしいです。稀少気味。 |
▼こてこて。 赤毛のアンの手作り絵本1〜3(ドリーム・セット) 赤毛のアンの世界を手作りするための絵本。お菓子、お料理、かわいい小物、手芸。その方法、詳細、薀蓄をカラーイラスト満載で。このギュウギュウ感、コテコテ感は只事ではありません。(注・ほめてます。)紙質もよくて、めちゃくちゃに重い3冊セット。うちは送料無料です。 |
▼もう、どこにもナイ風景。 I LOVE TOKYOアイ・ラブ・トウキョウ(1〜4) 平野琳人さんというイラストレーターさんによる東京の街案内絵本。発行当時、人々はこれを見て、「東京、スゲー、ナウイ」と思ったのかどうかは分からないんだけど、昭和57年刊ですからねー、今見ると、ナツカシーって感じなんですわ。'80年代の、ほのぼの東京。 |
▼あ、あ、あほくさ〜。 THE ROADING TWENTIES(大人のための仕掛け絵本、洋書) 相当アホくさいです。そのアホらしさがかわいい気もしますが、目的は何なんですかね(笑)? そのココロは?って感じ。一応、アダルト・オンリーとの記載。お子様は禁止です。見ても面白くないよぅ。 |
▼続きが出ない…。 ロボット・シティを捜せ!、疑惑のロボット・シティ、脱走サイボーグを追え!、天才は殺される(電脳惑星シリーズ1〜4) ※角川文庫(アシモフ+マクダウェル(1)、マッケイ(2)、ウー(3)、コーヴァー(4)) 全6巻と、銘打たれているんですけど、日本では(多分)4巻までしか出ていないSF。アシモフさんが各巻違う作家と組んで書いてます。がんばれ、角川書店。 |