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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 2003/09 ● | ||||
▼究極の奇食本。 大蛇の茹でたて まぁ、大体想像がつくかとは存じますが、そんな話ばっかりのアンソロジー。でもね、収録作品がとても気が利いていて、感心! 残念なのは、<抄>であること。<食>のところだけを選んで、部分的に収録しているんです。全3巻くらいになってもいいから全部収録して欲しかったなぁ。 |
▼一瞬で。 泰平ヨンの回想記 ハヤカワ文庫SF いつか出会いたいと思っていた泰平ヨン。入荷して、ゆっくりなでなでするヒマもなく、去ってゆきました。さらばー、元気でー。 |
▼レムだから。 星からの帰還 ハヤカワ文庫SF(スタニスワフ・レム 吉上昭三訳/早川書房) あんまり稀少なほうではないですが、それでもなかなか会えない部類ですよね。 |
▼著者も楽しそう。 明治開化安吾捕物帖 時代小説文庫 作品もさることながら、安吾の自序文も愉快。この捕物帖は「こんなパターンなんだよ」と教えてくれてるんです。サービス精神旺盛。読者を楽しませつつ、自分も相当楽しんだに違いないね。全7編。勝海舟と洋行帰りの男前の推理合戦。 |
▼おやじも好きだね。 奇想小説集 講談社大衆文学館文庫コレクション まったく、おやじはよぅ。って言いたくなります。失礼。ごめんなさい。でも御本人もそれを意図してるハズですもん。 |
▼今度特集しよう。 夢みたものは…立原道造詩集 サンリオギフトブック (小海永二編 葉祥明絵/サンリオ) どんなときも重厚な本がいいわけではないですよね。好きな詩集をそっと軽やかに贈りたい気持ちもあるわけです。そして、このシリーズは並ぶとかわいさ倍増。今度並べて特集しよう。 |
▼集めたくなる。 とざされた時間のかなた 再婚したパパの新しい家族はなんか変!変!!のっけからサスペンスフルです。評論社の児童図書館SOSシリーズの1冊。エドガー・アラン・ポー賞受賞作品。シリーズのラインナップを見ると、知らないタイトルばっかりでとても気になります。 |
▼あの頃のこの人って。 ほんとに短編(自費出版本らしい) 1988年刊。 |
▼あの頃のこの人。 シンエー鉄工さん(自費出版本らしい) 刊行年の記載なし。でも左←と同じ頃でしょうか? |
▼集めたくなるのは私だけかも? OTSUKA漫画ヘルシー文庫 病気編 函(写真右)に10冊の薄い本(写真左)が入っています。全冊48ページ。文庫サイズ。漫画で病気について解説しています。執筆者はなかなか豪華。石ノ森章太郎・赤塚不二夫・前川かずお・馬場のぼる・横山ふさ子・浜田貫太郎他。48ページの内、16ページはカラーです。 |
▼久作宇宙。だって。 夢野久作全集7(夢野久作/三一書房) いや、全集端本なんて言って、バカにしちゃダメです。これは全7巻の全集の7巻目ですからね、いろいろ拾い集められてるわけです。事実上の処女作(と書かれています)『白髪小僧』、空前絶後の一大エッセイ(と書かれています)『鼻の表現』、その他、見なれない作品を、こまごまとたくさん収録。全集端本ならでは、です。※久作全集はちくま文庫版は流通中。三一書房版は絶版(だと思う)。 |
▼これはまた。 ANATOMIC DOLL 吉田良一人形作品集 トレヴィルの人形写真集、けっこう在庫に増えてきました。(すぐ売れちゃいますが。) |
▼これはまたまた。 KATAN DOLL 天野可淡人形作品集(天野可淡/トレヴィル) 何かコメントしようと思っても言葉を失いがち。 |
▼ほほぅ。 衣裳のフォークロア(P・G・ボガトゥイリョフ/せりか書房) 衣裳についてのまじめな民俗学的、文化人類学的考察ですので(多分)、おもしろおかしくは読めませんが、死ぬほど難解ではありません。 |
▼ほほぅ。 帆船の森(すやまたけし/サンリオ) カバー画:東逸子。 |
▼ファンは。 惑星P-13の秘密(高橋源一郎/角川書店) 「2台の壊れたロボットのための愛と哀しみに満ちた世界文学」(カバーより)。ということで、源さん節炸裂中。「架空の書物の断片からなる世界文学の博物誌」(帯より)というわけで、モザイク好きもムムムです。 |
▼ジャケ買い? 言語破壊官 SF短編集。全9編収録。 |
▼あ、ティティだ。 虹を織る日々(熊井明子/学研) 先月の新着本「妖精たちは回転木馬にのって」に出会って以来、気にしている学研ティティシリーズです。 |
▼な、なつかしい。 すてきなポプリ(熊井明子/講談社) なつかしさのあまり、見過ごせなくなりました。こういう乙女チックでチープな造本はワタクシの少女時代に直結しています…。ポプリかぁ。うん。そんなこと言ってた気がするぅ。挿絵も少女マンガチック。「開かなくても分かる!あれでしょ?あんな感じでしょ?!」と思ってくださったあなたに(笑)。 |
▼誰がなんと言おうとも。 世界短編傑作集 全5巻 創元推理文庫』 我が心のミステリアンソロジーです。さすが乱歩としか、言い様がありません。これ以上の短編集はない、と思うなぁ。 |