迷子になったらまずHOMEへ

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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 2004/8/3〜 ●
▼たまらん感じ。

七人の使者─短編集(新装版)※送料無料(ディーノ・ブッツァーティ 脇功訳/河出書房新社)

ディーノ・ブッツァーティの短編16を収録。「イタリア幻想文学の精華」「夢幻の旅へさそう異色短編集(帯より)」。なんかたまらん、と誘われて読めば、着想の妙に瞠目。表題作が一番、心を動かされました。領国を旅する王子。それはただの旅なのに、SF的と申しましょうか、光速の旅のようであることに感心。一読の価値のある作家です。長編も読みたくなるなぁ。

▼うわーん。

ぐんぐんかわいくなる少女の服―今、着たい服ばかり! 文化出版局mookシリーズ―サマンサ・ムック※送料無料(文化出版局)

洋裁のムック本です。金子功、かわいきみ子らのデザイン服もあり。西山晶のイラスト3p。私、御裁縫はまったくできません。誇張でなく。でも、生まれて初めて、作りたいと思いました。リバティプリントのワンピースの上に着るローンサッカーのタブリエが死ぬほどカワイイ。あと10歳若かったら着たいです。
※流通中です。(現在定価¥1029)

▼こんな人が。

ヴァルザーの小さな世界 筑摩叢書(ローベルト・ヴァルザー 飯吉光夫編訳/筑摩書房)

存じませんでした。こんな奇人作家がいたとは。精神病院に20年以上入院し、散歩を楽しみとしていたそうです。世間からの隠遁とも思われる入院生活。その様子を記した、訳者による評伝等も並録したヴァルザーの散文小品集。作品より、評伝のほうが面白いと言ったら、怒られるかしら?
彼は「米粒大の原稿」なんてものも遺したそうです。それ、見たいなぁ。

▼よろしいのでは。

川のほとりに(多田智満子詩集)(多田智満子/書肆山田)

私にとっては、ユルスナールやマルセル・シュウォッブの翻訳でお馴染みの多田智満子さんの詩集です。翻訳で感心した方、お好きな方に。
※流通中です。(現在定価¥2940)

▼ポプリ満載。

夢の国のポプリ―楽しいポプリづくり 角川文庫(熊井明子/角川書店)

ポプリと言えば、この方、熊井明子さんの、ポプリの本です。
貝に粗塩、ラベンダー、ローズマリー、アンバーグリスで作る海辺のポプリや、雪山のポプリなど、奥が深い! ごくありきたりなものしか見知らなかった私、いかようにも工夫できるという事実にビックリしました。作り方、楽しみ方、Q&Aなど。

▼ちょっと面白かったので。

レタリング専科 1〜6揃(通信教育の教本)※送料無料(高橋春人/日本通信美術学園)

'70年代の通信教育の教本です。1〜6でレタリングの初級編が学べるそうです。フーン。
中は全部モノクロなのが残念ですが、レタリングの実例として挙げられているポスターやパンフが当時のものですので、そこが面白い。また、当地の名菓<長生殿>もお菓子のレタリングの例として登場。なるほどね。そんな感じでレタリング紹介の「切り口」が興味深いのです。
レタリング。今はもううすっかり聞かなくなった言葉ではありますが、見て面白いので、いかがか?

▼王様とわたし、ラストエンペラー…。

蒼のマハラジャ 全10巻 あすかコミックス(ASUKA COMICS)※送料無料(神坂智子/角川書店)

面白いです。さすが!英国統治下のインドにやってきた大使の娘モイラは、王子シルバと運命的な出会いをする。「王様と私」や「ラスト・エンペラー」、そして「T・E・ロレンス」、そんな物語がお好きなら、きっとハマります。

▼常時、大推薦。

サンプル・キティ 全4巻 花とゆめコミックス ※送料無料(明智抄/白泉社)

私の大推薦少女マンガ家、明智抄さんのSF。もう恥ずかしがらずに好きだということに決めました(笑)。
絵柄は読む人を選びそうですが、間違いなく傑作だと思います。
→詳しくは

▼お探しでは?

チャンドス卿の手紙・アンドレアス 講談社文芸文庫(ホフマンスタール 川村二郎訳/講談社)

お探しではありませんか? 私は高橋源一郎さんが言及してたときに、心惹かれて、探しました。現在、岩波でも講談社でも品切れ中みたいです。

▼知らんかった。

シャマー カール・マイ冒険小説集(カール・マイ 金森誠也訳/荒地出版社)

御存じでした? ワタクシ、存じませんでした。ドイツの大衆文学、しかも冒険小説だそうです。ドイツ及び世界で大人気だそうですが、なぜか日本ではあまりなじみがないですよね。それぞれ淑女、聖幼女、賢女がヒロインの3短編を収録。
※流通中、出版社定価¥2900

▼ゲームブック。

悪魔族の叛乱 デーモン・クエスト1 二見文庫 アドベンチャー・ゲーム(J・H・ブレナン 南山宏訳/二見書房)

ドラゴン・ファンタジーで有名なJ・H・ブレナンのゲームブックです。稀少気味かと思われます。
→ミニ特集・トンデモゲームブック

▼未来史3。

動乱2100 未来史3 ハヤカワ文庫SF(ロバート・A・ハインライン 矢野徹訳/早川書房)

未来史の3。これで未来史としてのシリーズは終了だそうです。「もしこのまま続けば」「疎外地」「不適格」の3編を収録。因みに、在庫はないですが、1と2はこんな感じ→。

▼未来史1。

デリラと宇宙野郎たち 未来史1 ハヤカワ文庫SF(ロバート・A・ハインライン 矢野徹訳/早川書房)

表題作の他、「生命線」、「道路をとめるな」、「爆発のとき」、「月を売った男」を収録。SF的なつかしさが心地いい。

未来史2

地球の緑の丘 未来史2 ハヤカワ文庫SF(ロバート・A・ハインライン 矢野徹訳/早川書房)

ハインライン中期の傑作中短篇11篇を収録。「宇宙操縦士」、「鎮魂曲」、「果てしない監視」
「坐っていてくれ、諸君」、「月の黒い穴」、「帰郷」、「犬の散歩も引き受けます」、「サーチライト」、「宇宙での試練」、「地球の緑の丘」、「帝国の論理」。

▼かわいいなぁ。

サーカスの小人とおじょうさん 講談社青い鳥文庫 ※送料無料(エーリヒ・ケストナー 高橋健二:訳 ホルスト=レムケ:絵/講談社)

『サーカスの小人』の続編だそうです。稀少気味。でも私、『サーカスの小人』は未読ですので、なぜか稀少なこの続編のみ在庫、というのが我ながら古本屋らしいなぁ、と。お話も挿絵もカワイイッ。

▼名作古典。

青絹の風 坂田靖子傑作集 花とゆめコミックス(坂田靖子/白泉社)

坂田靖子さんの花とゆめコミックスをまとめて入荷しました。ほのぼの〜とか、しみじみ〜とか、ほんのり〜とか、しんみり〜とか、そんな気持ちになれる佳品がここにあります。
→坂田靖子の著作在庫を検索する

▼ハッ。

大英博物館が倒れる 白水社世界の文学 ※送料無料(デイヴィッド・ロッジ 高儀進訳/白水社)

こ、これは。The British Museum is falling down、このタイトル、傑作の予感! こういう予感が当たると、心底嬉しくなりますよね。「オフビートのユーモラスで魅惑的な悪漢小説(解説より)」。カトリック協会は避妊も避妊具も認めていない、主人公はそれが認められるかもしれないと、期待しています。

▼やるねぇ。

幽霊狩人カーナッキ 角川ホラー文庫 ※送料無料(ウィリアム・ホープ・ホジスン 今岡清他訳/角川書店)

ホラー文庫(の海外小説)を見ると、角川さんもやるねぇ、と思います。(ミニ特集にしようかな?)
正統派ゴーストハンター小説。見えざるもの、魔物の門口、月桂樹に囲まれた館、悲響の部屋、街はずれの家など、全9編を収録。

好アンソロジー。

フランケンシュタインの子供 角川ホラー文庫 ※送料無料(メアリー・シェリー、ジェローム・K・ジェローム、ヴォネガット、ラヴクラフト他 風間賢二編/角川書店)

人造人間小説のアンソロジー。変身(メアリー・シェリー)、よみがえった男(メアリー・シェリー)、死体蘇生者ハーバート・ウェスト(H・P・ラヴクラフト)、愛しのヘレン(レスター・デル・リイ)、不屈の精神(カート・ヴォネガット・ジュニア)他。全12編。

 
▼ちょっと注目。

宝石とアクセサリー フローリア実用百科 フローリア付録(学研)※難アリ

ふるーい雑誌付録ですが、宝石のカラー写真や女優の写真がちょっとあるのは楽しい。奈美悦子、若くて別人です。かわいい。そして執筆者がね、新川和枝、小森和子、与謝野道子など。こういうの、ちょっと好きです。

▼こっちが第1作なのかぁ。

ドリトル先生アフリカへ行く 講談社文庫(ロフティング/講談社)

ドリトル先生航海記は第2作だそうです。こっちが第1作。永遠の名作で、もちろん流通中ですが、講談社文庫版の可愛さに惹かれました。医者特集ができるなぁ。
→ミニ特集・どんな旅に出る?

▼いつまでも素敵です。

声のない日々 鈴木いづみ短編集(鈴木いづみ/文遊社)

鈴木いづみさんの短編集。「なつこ」「夜の終わりに」「声のない日々」「女と女の世の中」「なんと、恋のサイケデリック!」「契約」「ペパーミント・ラブ・ストーリー」「苦力の娘」を収録。彼女の全集等が出ていますので、お手持ちのものの収録作をお確かめの上、御注文ください

▼クレヨン王国ではないですが。

キミリーとみどりの小人 講談社青い鳥文庫文:福永令三 絵:黒井健/講談社)

クレヨン王国の話ではないですが、人気の福永さんの童話。稀少気味です。
→ミニ特集・クレヨン王国