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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 2005/3/7〜 ●
▼くせになる味。

土曜日の絵本 全6巻 マーガレット・コミックス(川崎苑子/集英社)

主人公ミクちゃん(6歳)と、その友達。4人の少年少女のメルヘン。とはいえ、川崎苑子さんの漫画は、ごくフツーにちょっとした不運や意地悪が紛れていて、それをつむいでいく指先が巧みで優しいんです。そこが魅力。ノスタルジー+さりげない物語展開の妙。オススメ。
→曜日つながり
→川崎苑子の著作在庫を検索する

▼興味津々で。

谷川俊太郎の33の質問 正・続合わせて ちくま文庫(谷川俊太郎/筑摩書房)

谷川俊太郎さんの作った33の質問に、各界の才人たちが答えます。まず、そのメンバーがすごい。質問も気になる。質問&答えの魅力でぐいぐい引っ張られます。
回答者:武満徹、粟津潔、吉増剛造、岸田今日子、林光、大岡信、和田誠、谷川俊太郎(以上、正編)。手塚真、野田秀樹、伊藤比呂美、高橋源一郎、川崎徹、鈴木ユリイカ、高橋悠治(以上、続編)。
→詳しくは

▼祝・結婚。

祝婚歌(谷川俊太郎編/書肆山田)

谷川俊太郎さん編。各国の詩人たちによる結婚や、愛の喜びをテーマにした詩を集めています。結婚て良いものかしら?と思わせてくれます。詩が好きな人へのさりげない結婚祝いにも良いのでは? 私はジョイスの『室内楽』が好きです。
あっさりした白基調の装幀がウェディングムード。
※¥2100で流通中。

▼名作12。

十二の真珠 ふしぎな絵本 ※送料無料 ※新装版(やなせたかし/サンリオ)

やなせたかしさんの初期童話集。文も絵も、やなせさん。
収録作は、バラの花とジョー、クシャラ姫、天使チオバラニ、チリンの鈴、アンナ・カバレリイナのはないき、アンパンマン、星の絵、風の歌、デングリ蛙とラスト蛇、ジャンボとバルー、キュラキュラの血、十二の真珠。
サラっと、素晴らしい。大切なことが詰まっている本。お気に入りはバラの花とジョーと、チリンの鈴。

▼文字が色付き!

ビアードさんのパンの本 ちくま文庫(ジェームズ・ビアード 根田春子訳/筑摩書房)

アメリカ料理界の権威が教えてくれる、100種類ものパンのレシピ。誰か作ってくんないかな? イラスト入り。そして字が茶色。それがどうしたとは言わないで(笑)。好きなんです、色付き。
→文字が色付きつながり

▼初めて見たので。

花の詩集 集英社文庫コバルトシリーズ(新川和江編/集英社)

コバルトに新川和江さん編さんの詩集はいくつかあるんですが、その中でも初めてみた物です。お好きな方に。

他の詩集もあります
→ミニ特集・コバルト文庫2

▼珍しいニット本。

OSAMU'S HOW TO BOOK:KNITTING(原田治のニットの本)(原田治/マトリックス)

原田治さんのHOWTO本シリーズの第1冊目だとか。HOW TO編物。
オサムグッズキャラがデザインされているものもあれば、ただのシンプルなセーターもあります。かわいい。シリーズなら全部欲しいです。

▼あ、コバルト・ブックスだ。

ヴィナスの城 コバルト・ブックス(吉田とし 藤田ミラノ装幀/集英社)

他に比べてちょっと地味ですが、藤田ミラノ装幀のコバルト・ブックスです。久しぶり。
全売り切れですが、激マブ画像を見たい方はこちら
→ミニ特集・コバルト・ブックス

▼あまり見かけないので。

王宮の閨房(延吉実/青弓社)

精神分析家ジャック・ラカンが、ポオの「盗まれた手紙」を分析した「<盗まれた手紙>についてのゼミナール」を、さらに別の推理小説に書き換えたもの、と著者は言っています。ふーん。

▼稀少ミステリ。

鉄の門 ハヤカワ・ミステリ文庫 ※送料無料(マーガレット・ミラー 青木久恵訳/早川書房)

人気ミステリ作家、マーガレット・ミラーさんの著作の中では稀少な文庫。
心理サスペンス+本格謎解きのようです。
→扉つながり

▼正のみですが。

谷川俊太郎の33の質問 ちくま文庫(谷川俊太郎/筑摩書房)

※注意:【続】はありません。これは【正】のみの在庫です。

谷川俊太郎さんの作った33の質問に、各界の才人たちが答えます。まず、そのメンバーがすごい。質問も気になる。質問&答えの魅力でぐいぐい引っ張られます。
回答者:武満徹、粟津潔、吉増剛造、岸田今日子、林光、大岡信、和田誠、谷川俊太郎。
→詳しくは

▼インテリジェンス。

城の中の城 新潮文庫 ※送料無料(倉橋由美子/新潮社)

英文学教授である夫は突然カトリック信者に。夫と妻、二人だけの宗教戦争。
読むとホッとする美しい日本語。さらに、そこにみなぎる知性に快く刺激されます。
→城つながり
→倉橋由美子の著作在庫を検索する

▼コアな感じ。

緑の星の下で、緑の星の招くとき、緑の星の暗黒世界で(緑の地球シリーズ1〜3のセット)ハヤカワ文庫SF ※送料無料(リン・カーター 関口幸男訳 深井国カバー絵・口絵/早川書房)

古き良きSF好きの方に。バロウズ風物語。<緑の太陽シリーズ>です。まだ続きがあるはずですが、日本でもちゃんと刊行されたのかなぁ? まったく見かけないです。

▼飽きない本。

サラ・ミッダのガーデンスケッチ(サラ・ミッダ 橋本槙矩訳/サンリオ)

心和ませる自然を描いて人気のサラ・ミッダのイラスト集。詩画集と申し上げてよろしいでしょうか。じーっと注視したくなる微細で繊細な絵、そこに組み合わされた描き文字は英語ですが、あえて【訳は別冊】にしたところが編集者の英断だと思います。雰囲気をこわしません。
→只今、トップページで一押し中。

▼乙女に。

装いと美容 主婦の友実用シリーズヤングセット4(芦田淳他/主婦の友社)

TPOに合わせた装いのアイディアやエチケット、美容の基本(パーマ、ヘアセット、化粧、マッサージ)など。
ファッション指南には、「それは無理」と思う装いもいっぱいいっぱいありました。楽しい〜。
カバーのモデルは尾崎奈々さん。かわいいですな。
→ミニ特集・乙女直撃part2

▼大人のメルヘン。

風の研究―別役実童話集 ※送料無料(別役実 スズキコージ(鈴木康司):装幀・挿絵/三一書房)

別役実さんお得意の童話。仄暗いメルヘンです。もうね、ほんとの手練れですよね。全9編収録。
表題作がとても良いです。いきなり訪ねてきた見ず知らずの男。自分は彼に猫探しの依頼をしたというけど、そんな記憶はない…。
一瞬の衝撃シーンがあるので、本当の猫好きはショックかも。

▼えぇなぁ〜。

堀内誠一の空とぶ絨緞 アンアンの本 ※送料無料(堀内誠一/マガジンハウス)

童話の挿絵でよくお見かけする堀内誠一さん。じつは雑誌アンアン創刊時のアート・ディレクションをしておいでだったとは存じませんでした。へぇ。彼が空とぶ絨緞に乗って出かけたエーゲ海、ソ連、マグレブ、メキシコ、イタリア等々。もちろん全編、カラー写真と挿絵入。
→ミニ特集・どんな旅に出る?
→絨緞つながり
※定価¥1630で流通中。

▼ジャズ。

ポートレイト・イン・ジャズ(単行本版)※送料無料(和田誠・村上春樹/新潮社)

ジャズ、和田誠、村上春樹。3つのうち2つ、好きなものがある人なら、大満足と思われます。和田さんも村上さんもジャズ大好きだそうで、和田さんの選んだ26人のジャズ系人物のポートレイトに村上さんが文章を寄せています。
※現在定価¥2200で流通中。

▼クロッツさん。

アメリカを買って ハヤカワ文庫NV(クロード・クロッツ 三輪秀彦訳/早川書房)

いつも「妙な感じ」で注目しているクロッツさんの「近未来SF悪漢小説」ですって。
主人公はカップルの暗殺者たち。相変わらず一筋縄では行きません。
近未来というけど1989年。クロッツさんの未来予想には当たりもあるけど、ハズレもあり。
→クロード・クロッツさんと言えば
→これも。
→これも。

▼同類の魂?

マスタードをお取りねがえますか。─男の料理コラム33(西川治/河出書房新社)

本を読んでいて、著者に同類の魂を感じたり、腹心の友だと思えたりすることは、非常なる喜びです。西川治さんに、私、すごく同類の魂を感じるんですけど、いかがなものでしょう。
「まーた男の料理の薀蓄かよ〜」と、初めは斜に構えて見てたんですけど、「いやいやいや! これは!」と、正座しましたもんね。
→詳しくは現在トップページで