印字が色付きなわけです。もうそれだけで、見過ごせない気持ちになります。→関連項目・見過ごせない本ランキング
もっとたくさんあるはずなのに、探すと見つからないんです。(いつもそう。)見つかったら増やしますね。▼秘蔵したい本。
「アーモンドの樹」
(ウォルター・デ・ラ・メア/牧神社)
文字が茶色です。挿絵入り。詩人にして童話作家のデ・ラ・メアの童話は陰影があり、非常に美しい。子ども心って明るいばかりではないんですよね。でもそこにある哀感は大人のものとは違って、子どものものなんです。童話と言いますが、大人のための小説です。大切にしたいお話であり、秘蔵したい本。
→詩人の書いた小説つながり
▼ワクワクしませんか?
「南仏のトリュフをめぐる大冒険 河出文庫」
(ピーター・メイル/河出書房新社)
なんか昔からこういう儲け話ってありますよね。○○の人工栽培ができるようになった!ってヤツ。これもそう。南仏の黒いダイヤ=トリュフの人工栽培をめぐる物語。プロヴァンスの香りぷんぷんのなんだか楽しい、心憎い1冊。プールサイドのデッキチェアでニヤニヤしながら、のんびり読みたい。(ビキニでね。)あー、プロヴァンス行きたい。夏にどうでしょう?!
文字の色は青緑。お洒落さが10%増しに思える私は単純ですか?
→キノコつながり
▼キャー、ええわぁ。
『チョコレートブック』
(ヘルガ・ルビンスタイン/平凡社)
文字はこげ茶色。
献辞に世界中のチョコホリック(チョコ中毒患者)に捧げる、とあります。それそのまま、チョコについてのすべてが書かれた本です。ちょっと、この装丁を見てくださいよ! かーわーいーいー。うーまーそー。ほしー!と思いません? そこのチョコ党の御同類よ。
著者のヘルガさんは当然チョコレート狂で、書きたくてたまらなくて書いた本ですって。ほえー。確かに気合い入ってますわ。
各国のチョコ菓子の紹介、いろんなチョコレートの作り方、チョコレートのエピソード、歴史など、いろんな情報がてんこ盛り。あー、おいしそう。ドボシュトルテ食べたいぃ。って言うかさ、なんでもいいよ、食わせろ!(いや、失礼。)この本を開いている間はまさに「チョコレートのためなら死ねる」って気分になります。
→チョコレートつながり
→本に出てくるおいしい食べ物
▼紫。
「小公女 世界文学の玉手箱10」
(バーネット/河出書房新社)
おしんのしんはしんぼうのしん。って言いたくなりませんか?
このセーラだって、しんぼうに次ぐしんぼうですもん。
インパクトのある話で、忘れられませんね。
屋根裏部屋。ベッキー。セーラお嬢さま。猿。インド。
歌も歌えるぞ。♪わーたしの胸の片隅にさーいてる♪
童話の中でもかなり異色な方です。
お嬢さま、転落の人生から這い上がる!
あんまり自力ではないんですが、そんなことは関係ないのです。
余談ですが、この本、字が紫色です。すてき。山本容子のイラストですしね、
揃えたいシリーズです。
→成り上がりつながり
▼架空の人の書いた架空の詩集。
「ビリチスの歌 角川文庫」
(ピエール・ルイス/角川書店)
古代ギリシャの女流詩人、ビリチスの詩。
というのはウソで、
それはすべて虚構。ビリチスという女流詩人自体、存在しません。
ピエール・ルイスの創作です。
今でこそ時折見かけるトリッキーなプロットですが、
発行当時にしては信じられない位、異色で斬新だったと思うんですよね。
参考文献の記述すら虚構。架空の詩人の架空の詩集。こういうの好き!
そして、この本、文字が深緑。(改版初版です。)
→詳しくは
→中に本が出てくる本
▼ほんとだ!
「「少女神」第9号 ※送料無料」
(フランチェスカ・リア・ブロック 金原瑞人訳/理論社)
お客様から教えていただいた、「字が色付きの本」。
しかも、数十ページごとに色が変わります。
すごい。お金かかってるなぁ。でもその割りに安い。定価¥1680。
初版限定プレミアム・バージョンって書いてあります。
多分、この色文字のことだと思います(違ってたらゴメン)。
普通の書店で注文されるときは、御注意!
古本屋さんでは、「初版が欲しい」と訴えましょう。
(※その後、入荷した重版でも色文字でした。アレ?
じゃ、初版限定って何のことだろ?)
著者は、ウィーツィ・バットの人。
ウィーツィ・バット共々、全米ティーンに大人気。確かにイカしてます。
▼きれいな本。
「フィオナの海」
(ロザリー・K・フライ 矢川澄子訳/集英社)
少女が信念にしたがって、失われた弟を取り戻すお話、だそうです。
映画化もされたようで、この挿絵(はらだたけひで)はそれを参考にして描かれたらしいです。どんな映像なのか、気になりました。
文字の色は緑。栞紐はカバーと同色。矢川さんの訳にも、物語の雰囲気にもよく合っています。
※流通中。文庫化する時も緑色文字で出してほしいなぁ。今のうちに言っておこう。
→姉弟つながり
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