ポケットには何か良いものが入っていることが多いようです。お菓子や小銭。時には秘密も?
私の服のポケットには、圧倒的にキャンディーが入っている確率が高いです。
関連項目→服飾→→帽子つながり、→手袋つながり、→靴つながり、→眼鏡つながり、→ズボンつながり、→ボタンつながり、→エプロンつながり
▼クッキー。
「なのはなのポケット キンダーメルヘン」
(安房直子 福原ゆきお:絵/フレーベル館)
いいですよね。
ほんの20ページほどの絵本。でもギューってハグしたくなる本です。
ちょっとうろ覚えあらすじですが、確か、おばあさんが菜の花畑でエプロンを作ってたらー、小人が手伝ってくれてー、そのポケットからは菜の花のクッキーが出てくる…んじゃなかったかしら?
「なのはなのクッキー、私も食べたい!」 と、自分で書いてありました。数年前の評に。もっと大事なところを書こうよ(笑)。少しお客様の気持ちがわかりました。すみません。
→エプロンつながり
▼世界。
「世界をおれのポケットに 創元推理文庫」
(ハドリー・チェイス 小笠原豊樹訳 杉浦康平カバー装画/東京創元社)
ハドリー・チェイスさんはいつも非情で男くさいイメージです。
『その男凶暴につき』『悪女イブ』『蘭の肉体』…。
内容はともかく、すでに伝説の名前だという気がします、ハドリー・チェイス。
これも未読ですが、現金輸送車強奪の完全計画。
「ハードボイルド派の王者、ハドリー・チェイスが描く非情なみな殺しの唄!
(あらすじより引用)」
因みに原題も『THE
WORLD IN MY POCKET』。
別カバーを入荷。
「世界をおれのポケットに 創元推理文庫」
(ハドリー・チェイス 小笠原豊樹訳/東京創元社)
村山潤一カバー装画。
▼いつも気になるポケットサイズ。
「城 ポケットペディア」
(フィリップ・ウィルキンソン 長谷川堯監修/紀伊國屋書店)
紀伊國屋書店の出しているポケットサイズの図鑑シリーズ。
本書は「城」がテーマ。
意外に侮れません。
小さい割りには、分かりやすい。
城の建設時に使う道具、紋章の意味、武器など、ある程度の知識を得るには充分そうです。
ただ、どこまでも詳細なことを調べたいのなら、大きな事典をひいたほうがよろしいでしょう。
西洋の城が主です。最後にちらっと(2pほど)日本の城も登場します。
ただ、ポケットサイズの持ち運びしやすい図鑑で城のことを調べるのはどんな人なのだろうと、
やや疑問に思いました。いつでもどこでも城のことを調べたいの?
→城つながり
▼恋。
「恋はポケットサイズ ハヤカワ文庫NV」
(ヴォルドマール・レスティエンヌ 川口恵子訳/早川書房)
フランスの現代小説。
原題もL'AMANT DE
POCHE。
現代版『椿姫』です。
「ぼく」が恋した相手は、てっきり普通の女の子だと思っていたら、
じつは、超豪華マンションに住むセレブだった?
でもそれも違うんです。
椿姫、なんですから、そういうことです。
かなり定型の物語ではあるけれど、定型だからこそ、
例えば足長おじさん的物語をいつ読んでも楽しいように、
シンデレラ的物語をいつ読んでも楽しいように、
悲しみよこんにちは的悲恋をいつ読んでも楽しいように、
椿姫的物語を読むことには一種の楽しみを見出せるでしょう。
▼仏像もポケットに。
「ポケットに仏像 vol.1」
(十文字美信/新潮社)
昔、仏像が好きで、思わず買ってしまった本です。
立体視スコープが付いています(表紙がスコープになっています)。
そう、写真の仏像が立体的に見えるのです。ウフフ。
愚弟が私の本棚で発見して、「お前、何?」って言ってましたっけ。
何って、なによ。
他にも眼鏡で見る星の本、などもありますね。
意外によくある付属品かもしれません。本に眼鏡って。
→ミニ特集・備品のある本
→眼鏡つながり
▼ちょっといい話。
「ひとつのポケットから出た話」
(カレル・チャペック 栗栖継訳/晶文社)
チャペックさんの短篇集。
いずれの作品も、ちょっとしたミステリーが香ります。
まったく方向性は違いますが、
ほのぼの〜としたニックとか、ほのぼの〜とした黒後家蜘蛛の会とか、
そんなことを連想します。
ニックや黒後家蜘蛛なら、同じ命題で違う解答が得られたに違いありません。
チャペックさんのはあくまでも人や人生の面白さに照準を合わせたお話です。
美しい青い菊の咲く場所を探す「青い菊の花」、
道の真ん中で途切れている雪上の足跡の謎を考える「足あと」など、
楽しく読めますが、例えば、その「足あと」の謎自体は解けません。
それだけは、ちょっと悔しいなー。
→菊つながり
他に…『IN
POCKET(文庫サイズ)』(講談社)、そんな文庫情報誌もありましたっけ。 |