ズボンつながりって、そんなんあるかー? と、思ったけど意外にあります。ズボンがいろんなことの象徴になるからだと思われます。
関連項目→服飾→帽子つながり、→手袋つながり、→靴つながり、→ポケットつながり▼巧い。
「ズボン」(唐十郎/大和書房)
巧いですよね、この方。
ほんとに、ちょっと話のすじを追うことの邪魔になるほど、文章が巧い。
イメージが鮮烈。
鮮烈すぎて、長く読み続けられないのが難と言ってもいいくらい。
普通のところがないんです。
ズボン。やはり唐十郎さんも、ズボンを象徴として使っておいでです。
ズボン、ダンサー、少年王者、親戚を収録。
挿画は合田佐和子。異様な雰囲気がよく合っています。
→ミニ特集・大和書房・夢の王国シリーズ
▼ズボン探偵。
「名探偵シャーロック・ホームズボン―ぬすまれたダイヤのゆくえ PHP創作シリーズ」
(三田村信行:著 黒岩章人:絵/PHP)
にゃはは。ホームズ先生の愛用していたズボンが探偵です。
相棒はワット君。さすがに三田村信行さんです。
→ホームズつながり
→変な探偵ランキング(只今トップページにて)
▼まさしく象徴としてのズボン。
「ズボンがはきたかったのに」
(ラーラ・カルデッラ/)
画像を撮るのを忘れていました。
売り切れたのでうろ覚えですが、「ズボンがはきたかったのに、私は女の子に生まれた」。
そんな女の子のお話。
田舎町で、ズボンをはく女の子なんていないんです。
ラーラ・カルデッラさんは、古い因習の中での自由(特に女の)の希求をずっとテーマにしているようで、この続編が「結婚したらわかること」。タイトルがいつもうまいですよね。軽い衝撃があります。
▼ジーンズ。
「MARKER2 特集:デニム」
不定期発行のファッションマガジンだそうです。その第2号。
(ISBNは発見できず)
詳細は不明ですが、「着る側からのスタイルの提案というコンセプトに共感してもらったさまざまなクリエイターの方に参加していただき、MARKER2号目を皆さんのもとにお届けすることができました」と、書いてあります。
ジーンズを着こなす人々の写真や、レコードジャケットに登場するデニム特集や、
かわいいデニム製品の写真の他、まったく関係ないブックガイド等もあり、
なかなか気合いが入っています。
表紙が、デニム風の紙です。(※デニムのハギレをリサイクルした紙だそうです。)そして栞は、布。こういうの、ちょっとだけ好き。
▼まさにズボン。
「ズボン船長さんの話」
(角野栄子:文 鴨沢祐仁:画/福音館書店)
鴨沢祐仁さんのカラー口絵が1枚と、モノクロ挿絵が19枚かな。
あと、ところどころに小さなカット(モノクロ)もあって、ファンとしては嬉しいです。
いいわぁ。すごく話に合ってる気がするわぁ。
小学4年のケンが夏休みに元船長さんのお話を聞くようです。
楽しそう。
カバー絵でも分かりますが、舟の舳先で風にたなびいているのはズボンです(笑)。
→ミニ特集・夏休みの思い出
→鴨沢祐仁と言えば
▼古着屋のジーンズ。
「おかしなことを聞くね」
(『おかしなことを聞くね』収録、ローレンス・ブロック/早川書房)
古着屋に売られてるジーンズは、穿き馴らされているけど
穿き捨てられたものではない。
ちょうど穿き心地が良くなってきたものばかり。
じゃ、穿き馴れたジーンズをわざわざ古着屋に売るのは、
いったいどんなやつなのか? さてどんなヤツだと思います?
もし、あなたがヒッチハイクをすることがあったら、
運転手さんに話してあげると間違いなくウケるでしょう。
→完璧な短篇ランキング
他に… 『トラベリングパンツ』を友人にすすめられました。
ティーンエイジャーものに弱い友人はハマったそうです。ほほぅ。
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