| 帽子も、登場するとピリリとしまるアイテム。かな? 関連項目→首つながり、アリスつながり
 関連項目→服飾→手袋つながり、→ズボンつながり、→靴つながり
 ▼うひょー。  「帽子から飛び出した死 ハヤカワ・ミステリ文庫」 (クレイトン・ロースン/早川書房)
 
  完全密室殺人。
 それも五ボウ星の中に神秘哲学者が横たわってたっていうの。
 そして五ボウ星のまわりは魔界の王を呼び出す呪文で縁どられていた!
 奇術師探偵の大活躍。「密室殺人大魔術!(あらすじより)」
 初版です。
 →魔術師つながり
 ▼鴎外の帽子。  『父の帽子 講談社文芸文庫』 (森茉莉/講談社)
 
  森茉莉さんの有名エッセイ「父の帽子」を収録。好きです。大好き。
 
 鴎外さんちのお嬢さまだった森茉莉さん。自分でも言っておいでですが(笑)、美人です。いろんな文庫本に著者の写真が載っていますから、まぁどれでもいいですが、この講談社文芸文庫版の<結婚前の著者>の写真はベストショット。ついでに山田珠樹との結婚後の写真も載っているので、森茉莉ファンにとっては、<すこぶる付きで>感じの悪い山田という人物がいかなる男なのか見られるのもうれしい(のは私だけでないはず)。
 →ミニ特集・お嬢様のために
 ▼古典ですな。  「帽子収集狂事件 創元推理文庫」 (ディクスン・カー
        田中西二郎訳/東京創元社)
 
 死体にはシルクハットがかぶせられていた。
 そして、相次ぐ帽子盗難事件。
 有名古典です。
 今となっては、やや物足りない感じもしますが、雰囲気を味わうにはイイでしょう。
 捕物帳を読むくらいの心意気で。
 お風呂本にはもってこい、かな?
 ▼スペシャリストの帽子。  『スペシャリストの帽子 ハヤカワ文庫FT』 (ケリー・リンク 金子ゆき子・佐田千織訳/早川書房)
 
  短編集です。
 表題作は世界幻想文学大賞受賞。。
 その他、ネビュラ賞受賞の「ルイーズのゴースト」、
 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア記念賞を受賞した「雪の女王と旅して」などを収録。
 
 どう見ても、私好みな感じで、期待して読んだところ、
 自分の読解力に失望。というか、不安になりました。
 そこに漂う雰囲気はとても良いものなのに、なんだかワケがわからない。
 が、解説(柴田元幸)を読んで納得。
 「いっこうにわかりやすいパターンには収斂しない」、
 「どこかで聞いたり見たり読んだりした、おとぎばなし、恐怖映画、少年少女小説等々の断片を
 頭のなかで混ぜあわせて、そこから─永遠に夏が続くように思えた中学生の夏休み、誰もがやった覚えがあるように─どんどん妄想を膨らませていった結果が作品になっているような感じ」
 「どういう夢だったのか細部は思い出せなくても印象だけは妙に強く残る夢のように奥深い、何度も読むに耐えるものにしている。(だからケリー・リンクを一読して、「何だかよくわからないなあ」と思っても落胆することはありません。この訳のわからなさは、夢のわからなさです。でもケリー・リンクは夢と違って再読可能、その意味では「夢よりお得」です)」
 以上、長いですが、解説より引用。
 ズバリ言い当てている、この解説に感動しました。
 確かに再読したい本です。
 ※¥840+税で流通中。
 ▼この古さが。  「帽子・マフラー・ミトン ONDORIヤングシリーズあみもの6」 (雄鶏社)
 
 104ページ 約18×13センチ(小型)。
 おなじみ雄鶏社さんの手芸教本。帽子・マフラー・ミトンの編み方。
 昭和51年発行ですから、雰囲気がたまりません。
 モデルのファッションもものすごいのですが、あれから3周くらいして、今ではフツーに着られそうなものも多いです。今年風ですらあります。
 パフスリーブで7分袖のジャケット、私も欲しい。
 →手袋つながり
 ▼帽子つながりと言えば。   「イエペはぼうしがだいすき」 (石亀泰郎/文化出版局)
 
 入荷したら必ず帽子つながりに入れようと決めていた本です。
 帽子の大好きなイエペ君の話。写真絵本。
 デンマークのイエペは100個も帽子を持っていて、
 どこへ行く時も何をする時も帽子をかぶっています。
 特にお気に入りは、表紙にも写っている茶色の帽子。
 保育園に帽子をかぶってこなかった日はどうも調子が出ません。
 (この「どうも ちょうしが でない」の時の顔が一番かわいい!)
 それだけの絵本です。
 
 友人はこの絵本が大好きだそうです。なるほどなぁ。
 このように根強い人気のせいか、今も流通中。ロングセラーですね。
 イエペ、今はどんな大人になっているんだろう。
 ※流通中。
 他に…「手品師の帽子」(安野光雅) |