お嬢さまことば速習講座（加藤ゑみ子／ディスカヴァー21）

巻末、お嬢様言葉がどれだけ身についたのかがわかるテストが付いていますよ。じつに笑える本ですが、実生活でも役に立つ言葉もあり、なかなか侮れません。さて、問題です。『けち』をお嬢様らしくケナすとどうなるでしょう？　三島由紀夫の言ってた見合いの断り方、っつーのを思い出しました。
　　答え『贅沢なことがお嫌いなの』
→テスト付きつながり

お嬢さま生活復習講座（加藤ゑみ子／ディスカヴァー21）

左（←）の「お嬢さま言葉速習講座」の発展編。お嬢様の生活とは？　その生活信条は？　お嬢様とは立派な人物のことなんだなぁと実感できる本。「お嬢様はグルメでも、料理自慢でもない」という言葉は胸に突き刺さりました（笑）。食いしん坊は論外なわけね？

万葉姉妹　集英社文庫コバルトシリーズ（川端康成　久保恵子カバー絵　※挿絵もアリ／集英社）

「ひまわり」に連載された川端康成の長編少女小説。もう一つの川端康成ですね。薄幸のヒロイン夏実に令嬢典子はなぜか冷たい。でも典子は実の姉なのかも…？　「いいお話があるの。いらっしゃいね。待っていることよ」、みなさまそのようにお話しになります。地の文章もデスマス調です。
　→詳しくは

カラー・ブック　ミッキーのおしゃれ読本　集英社文庫コバルトシリーズ（久美沙織・めるへんめーかー／集英社）

丘の家のミッキーとは、一世を風靡したお嬢様学校の少女成長物語。あははんと笑っていた店主の友人もしっかりハマっていました。その丘の家のミッキーファンには、こたえられない1冊。サイドストーリーや、登場お菓子の実物写真、物語舞台の実風景など。
→ミニ特集・コバルト文庫

伯爵令嬢　全12巻　HITOMI COMICS（細川知栄子／秋田書店）

王家の紋章の細川知栄子さんのかつての名作。こてこての令嬢浮沈変転、ジェットコースタードラマチック少女漫画です。時代がかった筆致に笑いながらハマる。なつかしー。

花詩集（はなことばしゅう）（中原淳一／国書刊行会）

中原淳一の美しい花の絵本です。中原淳一の美少女は、お嬢様の基本にしてお手本ですな。

ワルツへの招待（ロザモンド・レーマン／角川書店）

「十七歳になったオリヴィアは、初めての舞踏会へデビューする。」「女の子だけが経験する期待と不安を鮮やかに描いた青春小説」（あらすじより）
この角川のリバイバル少女小説シリーズ＜マイディアストーリー＞もいずれまとめて特集したいです。→しました！

小公女　世界文学の玉手箱10（バーネット／河出書房新社）

屋根裏部屋。ベッキー。セーラお嬢さま。猿。インド。かなり異色です。お嬢さま、転落の人生を耐えて耐えて、這い上がる！　このシリーズ、山本容子のイラストが素敵。揃えたい。
→ミニ特集・世界文学の玉手箱

▼昔お嬢さま。

贅沢貧乏　講談社文芸文庫（森茉莉／講談社）

鴎外の長女、森茉莉。その昔の生活はまさにお嬢様。
彼女の小説もいいけれど、随筆・評論がじつに良いです。どれをとってもハズレなし、という珍しい人。　→毒舌ランキング

こんにちは！小さな恋（江渡大輔／学研）

昭和50年刊。大好きな男の子のハートを射止めるために、こんな風にしましょう！　男の子はこんなことを考えていますよ！　…プッっと笑えますが、意外にも、現代に書かれた上記「お嬢さま生活復習講座」と類似点が多くてハッとしました。

雑誌　太陽　'80/2月号　特集・名門私立女子高校
（平凡社）

日本中の名門私立女子高の名物先生と有名卒業生を紹介しています。こりゃおもしろい。
名門とかお家柄とか、セレブーな感じとかそのヒミツとか、ちょっとワイドショー的な感心でいっぱいになってしまいます。
→詳しくは

笑う大天使（ミカエル）　全3巻　花とゆめコミックス（川原泉／白泉社）

お嬢さま学校に入学してしまった、お嬢さまじゃない娘3人のコメディ。3人ともお嬢さまじゃないけど、お嬢さまのフリです。大変です。
→詳しくは

▼送ってみたい。

中原淳一スタイルブック　ポストカードブック（中原淳一／平凡社）

「それいゆ」等から抜粋された中原淳一のスタイル画のポストカード。送ってみたいです。ちょっともったいないけど。

▼ロスト・ワールド。

七つの蕾（松田瓊子／国書刊行会）

カバー絵だけで、挿絵はナイですが、中原淳一です。少女小説翻訳の第一人者村岡花子さんが序文で「まあ嬉しい！やっと七つの蕾にめぐり逢えました」と言う通り、なるほど清しい物語です。それはもうロスト・ワールド、失われた世界です。清らな小説を残して早逝した著者19歳の処女作。新装版初版。

過激なレディ　前・後編　リボン・マスコット・コミックス（高橋由佳利／集英社）

なつかしーーッ！
大好きでした、この話。
没落した華族のお嬢様、杜繭子ちゃんがヒロインの少女マンガ。借金のかたに成り上がりと結婚させられそうになった繭子さんは、映画女優になってお金を稼ごうと考えますが…。
読んでると繭子さんのお嬢様言葉がうつります。
→成り上がりつながり
→ミニ特集・シネマの世界

お嬢さまご用達読本　酒井美意子のマナー・エッセイ　別冊25ansエレガンスブック26　※ムック本（酒井美意子／婦人画報社）

前田家のお姫様、酒井美意子さんがお得意のマナーについて教えてくれます。しかし、私の関心はマナーではなく（笑）、美意子さんと美意子さんのママ、菊子さんの写真です。菊子さんは有名な美人です。古風な美人。美意子さんは見るからに気が強そうな美人。セレブーな写真が多めで楽しい本。
→ミニ特集・美人大集合

▼時代を越えてる。

少女ロマンス　高橋真琴の世界（高橋真琴／PARCO出版）

なんでも道を極めると、時を越えるようですね。'60〜70年代の高橋真琴さんの挿絵や付録等が収録された本書を眺めていても、何も奇天烈なところがありません。見とれるばかり。永遠に女の子が憧れつづける美少女とお姫様の世界。高橋真琴の世界をさらっと一望できるお手軽な1冊です。
※定価￥1600で流通中。

▼ほんとに作ってもいい。

中原淳一のひまわり工房（中原淳一・中原すみれ編／平凡社）

『それいゆ』や『ひまわり』で中原淳一が提案した雑貨や生活のアイディアを、次女すみれさんが実際に製作しています。これがほんとにかわいいの。絵空事じゃないのね〜。
ささやかなことで生活は豊かになるんだなぁと、反省したり感心したり。
※定価￥1365で流通中。
→ミニ特集・手作り絵本

▼かわいいねぇ。

センスアップの絵本　VIVA! MICKEY BOOKS9（バーバラ寺岡：指導／講談社）

ビバミッキーブックスシリーズの9冊目。今度はおしゃれ指南。ヘルシー＆ビューティーについて。女の子のために。
ミッキー、ミニーたちの挿絵もたくさんあります。

▼ほ〜。

エレガンス・ブランド　一流品図鑑　別冊25ansエレガンスブック（婦人画報社）

25ansエレガンスブックシリーズは、面白いものが混ざっています。本書は、エルメス、シャネル、ヴィトン他、各種有名ブランドの商品をカタログ風に紹介（カラーです）。但し、昭63年当時のものです。
私的には、そのカタログ部より、往年のハリウッドスターたちのブランド事情（モノクロ15p分）が楽しかったです。

▼ほ〜。

エレガンス食器　テーブルウエア・カタログ　一流品図鑑4　別冊25ansエレガンスブック（婦人画報社）

25ansエレガンスブックシリーズは、面白いものが混ざっています。
本書は、ウェッジウッド、ミントン、ジノリ、マイセン、ヘレンド等々、有名ブランドのテーブルウェア有名シリーズを紹介。もちろんカラー。ヘレンドのトゥッピーニの角笛シリーズ、欲しいです。陶磁器の他、グラス、カトラリーも収録。
※アンティークではありません。

▼名言が。

ひまわりみだしなみ手帖―中原淳一エッセイ画集2(コロナ・ブックス)（中原淳一／平凡社）

中原淳一さんが雑誌「ひまわり」に連載していた「みだしなみせくしょん」を再構成した本です。
中原淳一流のマナーやエチケット、お金をかけないおしゃれの工夫がかわいい絵入りで紹介されています。文章はものやわらかですが、美意識はブレることがなく、断固としていて、とても頼もしいです。名言多数。
→詳しくはトップページで
※流通中

▼お〜。

ジュニアのためのスタイルブック（新装版）（中原淳一／国書刊行会）

昭和30年代、雑誌『ジュニアそれいゆ』で人気を呼んだ、少女のためのスタイル集「ジュニアそれいゆぱたーん」から夏と秋のデザインを収録し、中原淳一流の少女のおしゃれを紹介。
今見てもかわいい、デザイン画集です。説明文もあり。中原淳一の作品の中でも、特にあのデザイン画が大好きな方に。
※流通中

▼冗談本ですが。

淑女のエチケット（五月女ケイ子／扶桑社）

笑いました。笑わずにおれませんでした。
五月女ケイ子、ピンと来ない方でも絵を見れば一発だと思います。
あのすごい絵であらゆる場面の淑女？のエチケットが説明されています。
鼻をかむ時の（よいエチケットはともかく、）悪いエチケット1：手でかむ、2：ティッシュではないものでかむ、3：かまない、4：かんだ後、見る。
…。

▼お国柄。

お嬢さま練習帳（ノエル・クリアリー、ディニ・フォン・ミューフリング　鈴木リサ訳／竹書房）

やっぱりちょっと、お嬢さま生活復習講座（加藤ゑみ子／ディスカヴァー21）の真似なんじゃない？という印象は否めません。
お嬢様は、「立派な人」なんだな、と気付かされるのも同じです。でもお国柄のせいか、「快活で立派な大人」感が強くなるようです。