泥棒さん。いや怪盗がいいな。小説の中でなら、すごーくなってみたいです。
関連項目→海賊つながり、→変わった職業ランキング▼お色気ムンムン。
「キャッツ・アイ全10巻」
※7巻と10巻のカバー欠 文庫版
(北条司/集英社)
なんだかなつかしーですね。
フィクションの中では、
泥棒はとにかく私の憧れの職業だったものですから(笑)、
一生懸命見ていました。
おまけに美人ですし。
颯爽とした男勝りの美女に憧れたもんです。
時を経て改めて読んでみると、毎話カラっとした展開の
小話風でして、ちょっと意外でした。
→猫つながり
▼泥棒作家と言えば。
「泥棒日記 新潮文庫」
(ジャン・ジュネ/新潮社)
日記形式ではないです。
泥棒作家ジャン・ジュネの自伝的(と言われる)小説。
フランス文学、倒錯、耽美とくれば、
一度は通らねばならないジャン・ジュネの道ですが、
その道は意外にも茨の道でして、
倒錯って何?と思わざるを得ない、普通人は多いはず。
はい、私はその一人です(笑)。
ここには倒錯風の倒錯ではなく、本当の倒錯があり、
本当の倒錯とは真面目なものなのだと知る、店主18歳の夏でした(うそ)。
→日記つながり
→ゲイつながり
▼この人は外せないでしょう。
「ルパン三世 星を盗む男 アクション・ノベル・シリーズ2 双葉文庫」
(双葉社)
コアなファンはこのシリーズもあつめていらっしゃいますね。
なかなか品薄です。
1世も3世も好きです。
私、思うんですが、ルパンを知らないと言うのは、
日本人のモグリじゃないかと(笑)。
アシモフの「ユニオン・クラブ綺談」に、スパイを見破る方法が
あったと思うんですが、あの伝でいくと、ルパン3世を知らない、
峰不二子を知らない、って言うのは相当アヤシイですよね。
思いません? あとね、ドリフを知らない、というのもアヤシイと思う(笑)。
→何世つながり
→ミニ特集11・ルパン三世
▼おばちゃまと。
「おばちゃまはアルペン・スパイ 集英社文庫」
(ドロシー・ギルマン/集英社)
おばちゃまシリーズ、じつはけっこう好きです。和みますもん。
それにおばちゃまの気持ち、よく分かる!
私もスパイになりかった!
こんな機会があったら、私も絶対スパイになる。
さて、おばちゃまシリーズ第4冊目のこの巻には
ロビンという泥棒さんが出てきますよ。
かっこいいです。
→スパイつながり
→老人つながり
▼好きでした。
「バール・イ・ヴァ荘 創元推理文庫」
(モーリス・ルブラン/東京創元社)
子どもの頃、学級文庫で一生懸命、ルパンを読みました。
かっこいいですよね。子供心にほれました。
ルパンは、奇術の達人で、作中何度も手品をつかった詐欺行為や
手品をつかった目くらましを繰り返してて、それが大変に印象深く、
私の奇術師幻想の始まりになったんじゃないか?と思っています。
あと、ルパンはフランス人なので、執事に「お入り(アントレ)」とか
言うんです。かっちょいい。と思ってしまったのがやはり、フランス幻想の始まりで
私が仏文を専攻した元凶なんじゃないかと思いますね(笑)。
※ルパンはどれも好きなのですが、一応、在庫にあるものをあげておきました。
作中、奇術を披露しているかどうかは分かりません。ごめんなさい。
→魔術師つながり
→フランスつながり
▼ほんとに!?
「時間泥棒 創元SF文庫」
(J・P・ホーガン 小隅黎訳/東京創元社)
「時間がほんとにどんどんなくなる!」
「巨匠が贈る時間SFの新機軸」(帯より)
本日の仰天あらすじ、としてメルマガで紹介した一冊です。
▼あら、すてき。
「泥棒は選べない ハヤカワ文庫HM」
(ローレンス・ブロック/早川書房)
殺人犯に間違われた泥棒さんが、
容疑を晴らすために、自分で殺人事件の解決に乗り出します。
泥棒探偵、バーニイ・ローデンバーシリーズ、第1作。
彼は泥棒紳士なる呼称も持っていて、すてき。って言うか、
キュートですね。うん。
▼あ、なんかイイ感じ。
「銀河盗賊ビリイ・アレグロ」(都筑道夫)
わくわくしました。
なんちゅーんでしょうか。大友克洋のカバー絵からすでに
あ、来るぞ来るぞって感じですね。
あとはもう、私的見解ですが、
イル&クラムジーとか、ダーティペアとか、ヤッターマン(…は違うか)とか、
やじきた学園道中記とか、ルパンとか、
そんなこんなの楽しいコンビものを連想するニヤリと笑える連作短編の楽しさで胸キューン(笑)。
この著者らしく、SFでもミステリ味。いや、逆かしら?
(文庫でも出ています。当店在庫はハードカバー)
→文庫版入荷しました(画像右)→売り切れました。
▼価値のないものを盗む。
『怪盗ニック登場 ハヤカワポケミス』
(エドワード・D・ホック/早川書房)
not for sale
怪盗ニックの連作短編集。
「男の名前はニック・ヴェルヴェット。職業、盗賊。二万ドルの報酬で依頼人の仕事を引き受ける、盗みのプロフェッショナルだ。ただし、現金はもちろん宝石、名画、骨董品、その他値段の高いものはいっさいお断り。誰もが見向きもしないもの、盗むことなど考えもしないものしか請負わない。…(あらすじより引用)」
先頃、ハヤカワ文庫で復刊したようで、バリバリ新刊で買えます。ぜひどうぞ!
→ミニ特集・怪盗ニック
▼正体不明?
「妖盗S79号」
(泡坂妻夫/文藝春秋)
鮮やかな手際の泥棒S79号。
でも正体は不明。
泥棒モノを、<捜査する側から描いている>パターン。ちょっと珍しい。
盗む楽しみではなく、どうやって盗んだのか、トリックを解明する楽しさです。
連作短編集。
文庫版も出ましたが、当店在庫は単行本。
▼惚れそう?!
「帝国の秘宝 銀河快盗伝1 ハヤカワ文庫SF」
(ウォルター・ジョン・ウィリアムズ 赤尾秀子訳/早川書房)
あのー、あのー、惚れそうな予感がッ!します!しますとも。
いやぁ、よろしいですなぁ。
美男子(多分)、泥棒貴族。
「機略縦横、神出鬼没、絶世の美女に甘い恋をささやきながら、
狙った宝は断じて逃さない。」(あらすじより)
その登場シーンから、すでに美男の香りがバシバシで、
久しぶりにニヤニヤッとしました。しかも銀河快盗ですからね、SFの香りも
ハードではなく、軽やかに漂っていまして、大変よろしいです。
銀河快盗ドレイク・マイジストラル、惚れました。
続編(2)も出ているようですので、入荷したいゾ。
→と、思っていたけど…お風呂で読んだ感想はこちら。
▼あ、すごくいい。
「レスター・リースの冒険 ハヤカワ・ミステリ文庫」
(E・S・ガードナー 乾信一郎訳/早川書房)
じつは、私、ガードナーさんと言えば、
弁護士ペリイ・メイスンさんしか存じ上げなくてですね、
これを見て驚きました。ごめんなさい。甘っちょろいミステリファンで。
こんなシリーズもあったんですのね。
レスター・リース氏は見た目は青年紳士。かっこいいです。
テレビでやって! イケメンで! 絶対見るから!
リース氏は、新聞の切り抜きで推理。紛失したり隠されたりした盗品を手に入れちゃう義賊です。
そんなリース氏の中短編集。
▼新冒険も入荷。
「レスター・リースの新冒険 ハヤカワ・ミステリ文庫」
(E・S・ガードナー 乾信一郎訳/早川書房)
上記、レスター・リースものの、シリーズです。
「六人の肥った女」、「手中の島」、「手は目よりも速し」、「スカットルの内報」、「リース式探偵法」の5篇を収録。
リースさんもだけど、スカットルも相変わらず。
|