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■左利きつながり(左手つながり)
左利きって、ちょっとした仕草がたどたどしい時があって、妙に色っぽく感じたりもします。
ダウンタウンの松本さん、左利きですね。
小説では、設定としてあまり必然性がないのか、たくさんは見つけられませんでした。とりあえず、これだけ。

▼ここではないどこかで。

「左手のパズル」
(萩尾望都:文 東逸子:絵/新書館)

萩尾望都さんは文章担当。
東逸子さんの美麗なカラー挿絵が、美しい物語を飾っています。
80ページあまりの絵物語。
左、右の区別がつかないチェリストの青年ジョシュアには、
小さかった頃、美しく年若いおじさんと森で過ごした思い出があります。

<ここではないどこかで>、これも少女マンガの永遠のモチーフでしょう。
萩尾望都さんの名作
『ポーの一族』を思い出す、
心の隅にしまっておきたい、感傷をゆさぶる物語。
すっかり大人の女になったとは思っていても、ココに帰れば、
やっぱり、<いっしょに行きたい>と思わざるを得ません。
『ポーの一族』でアランに手をさしのべられたなら、いっしょに行くだろうと
思ったあの頃と、何ら変わっていないなぁと思う、心は永遠の少女なのでした。(言い過ぎ?)
→美少年つながり

▼官能のサウスポー!(あらすじより)

「赤毛のサウスポー 集英社文庫」
(ロスワイラー/集英社)

大リーガーのサウスポーは女の子。しかもぴちぴちな。
別に女であることを隠していません。だってピチピチなんだもん(笑)。
サウスポーには気まぐれな人が多いんですって。
彼女ももちろん気まぐれでキュートで気が強くて…。
設定だけでも痛快なのに、なんと「あたし」の一人称ですから驚きました。
日本人との、メンタリティの違いが如実に…なんて考えてしまいましたよ。
→野球つながり
→赤毛つながり
→Part2もあります。

▼鏡の国では。

「鏡の国のアリス」
広瀬正/集英社)

「マイナス・ゼロ」の著者の佳品。文庫版も出ています。
これは、鏡の中の世界に迷い込んで…?
というお話。テーマのせいでやや冗漫ですが、それでもまずまず読ませます。
(でもやっぱり、マイナス・ゼロのほうがずっと面白いですけどね。)
鏡の中では、右で書いてるつもりでも左で書いてると思われますので、左利きつながりに。
→「マイナス・ゼロ」って?
→アリスつながり
→鏡つながり

▼左手を。

「第四の手」
(ジョン・アーヴィング 小川高義訳/新潮社)

「TVジャーナリスト、パトリックは、インドでサーカスの取材中、ライオンに左手を喰いちぎられる。以来、なんども夢に現われる、深緑の湖と謎の女―。やがて事故死した男の手が移植されることになるが、手術を目前に「手」の未亡人に子作りを迫られ、月満ちて男の子が誕生する…。稀代の女ったらしが真実の愛に目覚めるまでのいただけない行状と葛藤を描く、巨匠による最新長篇(あらすじより)」

未読本で、いまいち話がよく分かってませんが、
左手モノ(笑)とは珍しいのでつながりに入れておきます。
※文庫も流通中。

他に…闇の左手(ル・グィン)は〜、左ききは関係ないかー。