傘も何やらドラマチックな小道具です。しかも、ちょっと地に足のつかない、頼りない感じがするのは、やっぱり落下傘的なイメージのせいでしょうか?
関連項目→小道具?→手袋つながり
関連項目→雨つながり▼まずはこの人。
「メアリ・ポピンズ 世界文学の玉手箱9」
(トラバース 岸田衿子訳/河出書房新社)
名は体をあらわしている人だと思いませんか?
もう歌も歌っちゃうもんね。鼻歌だけども(笑)。
傘と言えば、このヒトですよね。
このシリーズは装幀、訳者、ともに素晴らしくてお気に入りです。
「メアリ・ポピンズ」、字は紫色です。
→ミニ特集07・世界文学の玉手箱
→文字が色つきつながり
▼さやうなら。ではその傘を頂戴。
「雪」
(『日本幻想文学集成10岡本かの子』収録作)
(岡本かの子/国書刊行会)
ずっとこの傘が忘れられませんでした。
小道具として優秀です。
「フランス貴族でアメリカ女の金持ちと政略結婚をしたのはわしが最初だった」
と語るボニ侯爵の回想。ほんの10ページほどの短編ですが、
舞台も仕草も科白も、何もかもが非常に印象的です。
「洋モノをやらせてもめちゃくちゃいいじゃんか」(エラそう、失礼)
と、驚いたのを覚えています。
日本幻想文学集成は収録作も捻ってあって、素晴らしいですよね。
→成り上がりつながり
▼紅蝙蝠だって。
「はじまりは青い月 スカーレット・パラソル1 創元推理文庫」
(新庄節美/東京創元社)
「愛梨を、将来オリンピック選手まちがいなし、っていわれるほどのスポーツ万能少女に育てたのは、自分の跡を継いでもらおうというおばあ様の深謀遠慮だったとは! 彼女の家は代々、「奪うは悪、悪を制するが善、奪うを懲らすは正義」を家訓としてきた義賊の家系だったのだ。二代目・紅蝙蝠としてデビューしたスカーレット・パラソルの前に立ちふさがるは、名探偵・武市大五郎の孫!?(あらすじより)」
紅蝙蝠っていうのがダサすぎるのでスカーレット・パラソルと名乗るそうです。
未読ですが、著者は児童文学のほうで面白いミステリを書き、有名らしいですね。
本書もチラ見したところ、さらっと読みやすそうです。
ただ、解説で紹介されている、その児童文学がかなり面白そうで、そちらのほうが気になってしまいました。どうなのかなー。
→泥棒つながり
→月つながり
他に…笠とするなら、着流しに編み笠の鬼平とかね?
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