迷子になったらまずHOMEへ

■島つながり
そこはかとなく不気味な雰囲気があります。○○の島、とか言うと。特殊な閉塞感のせいでしょうか?
関連して
→サバイバルランキング→閉所つながり

▼らしい逸話。

「マン島の黄金」
(アガサ・クリスティー 中村妙子訳/早川書房)

あ、これ読んでない〜! と思いました。
重版の様子から見て、かなり売れたようなので、みなさま、既読かしら?
※流通中です。文庫版も流通中ですので新刊がいい方はそちらでどうぞ。

あらすじがそそるので、引用しておきます。
──アガサ・クリスティーがこの世を去っておよそ四半世紀。研究者の間では、どの単行本にも収録されていない幻の作品の存在がひそかに囁かれていましたが、ついに1997年、新聞や雑誌に一度掲載されたきりで、その後ほとんど日の目を見ることのなかった作品群が発掘され、世界的に大きな話題となりました。それが本書です。表題作の「マン島の黄金」はイングランド北西部に浮かぶ小さな島、マン島の役人が観光客集めのためにクリスティーに執筆を依頼した宝探し懸賞小説で、島に実際に隠された四つの嗅ぎタバコ入れの手がかりをちりばめて、嗅きタバコ入れを見つけた者には懸賞金が出ることになっていました。しかし、クリスティーの手がかりの出し方があまりに巧妙だったために四つのうち三つしか発見されなかったという曰く付きの作品です。
その他、有名な謎の失踪事件の直前に書かれた興味深い短篇から、謎解きミステリ、心理サスペンス、ロマンス、ホラーまでバラエティにとんだ全十篇を収録しています──引用ここまで
→宝探しつながり

▼そそる。

『前日島』
(ウンベルト・エーコ/文藝春秋)
not for sale
「時代はバロック。主人公の名はロベルト。1643年、枢機卿の密命を受けて乗りこんだ船が南太平洋で難破、命からがら流れ着いたのが、美しい島の入り江にうち棄てられた無人船『ダフネ』だった。たまたま島は日付変更線上にあり、入り江を泳ぎきれば、向こうは一日前の日。あのユダだってキリストを救い出せるのだ─そこは『前日島』だから(帯より)」

「そこは前日島だから!!(ババーン)」って、擬音付きで言いたい。
もぅ異常にそそります。
でもまだ積んであるのです。未読。すみません。
じつは、エーコは過去に『薔薇の名前』でも挫折してるんですよ、私。

流通中だけど、この単行本版¥2400、文庫版2冊計¥1500
高過ぎです。
みなさま、古本でどうぞ(笑)。

▼な〜つかすぃ〜。

『ふしぎな島のフローネ 全2巻 ポケットメイツ(文庫)』
(はやしたかし/文化出版局)
※小説

一生懸命見てました。
すごく好きだったなぁ。赤毛のアン、トムソーヤ、ラスカル。
またやってくれればいいのに。
フローネは本格的な漂流モノ。無人島に漂着した一家が、
サバイバルです。ろうそくを作るところなんか、すごく印象的でしたよね。
→サバイバルランキング

▼オススメです。

「南の島の魔法の話 講談社文庫」
(安房直子/講談社)

安房直子さんの童話集です。
表題作は、ほのぼのした異種婚姻譚です。
南の島のピアリピアリという妖精が出てきます。

私の号泣童話
「きつねの窓」も、収録されています。
「鳥」「さんしょっ子」「青い花」「きつねの夕食会」
「もぐらのほったふかい井戸」「だれも知らない時間」他。全12編。
安房直子さんの童話には、人生のキラメキが詰まっています。永遠のオススメ作品です。
→安房直子の著作在庫を検索する
→窓つながり

▼ごっつえぇ感じ。

オヨヨ島の冒険 角川文庫』
(小林信彦/角川書店)

あたし、小学五年生、大沢ルミ。パパが誘拐されちゃった!
不思議な島、オヨヨ島でのおかしな冒険。

小林信彦のオヨヨ大統領シリーズ第1作。
小林信彦さんは、この頃の作品がすごく良かったと、噂で聞いて以来、
いつか読もうと思っていたシリーズです。
そろそろ揃ってきたので、読書開始かなぁ。
→小林信彦の著作在庫を検索する

▼決して近付いてはならない場所。

「アイランド」
(ピーター・ベンチリー/早川書房)

バハマ沖で過去3年間に600隻以上、数千人の人間が消えている。
トクダネをものにしようと考えた記者メイナードは、問題の島周辺へ旅立ちます。
12歳の息子を連れて。

怖いです。著者はジョーズの原作者らしいですが、それには納得。
ジョーズって、男性向けの怖さですよね。
何と申しますか、ボートで海へ出ちゃうぜ。
女のコも乗せちゃうぜ。
そんな大人気分、冒険気分の果ての恐怖。
あるいは、守るべきものを守らなくちゃ! という保安官気分と申しましょうか。
大きな魚影と深い海の色が心臓に悪い。
本書はね、どちらかと言えば『宝島』系の恐怖。
恐怖版宝島、大人版宝島の味わいです。
行っちゃいけないと言われると、余計行きたくなる。それは分かるけど、行っちゃダメだってば〜と、
メイナードさんの服をつかんでひき止めたかったです。
大人の男性向け。と言うか、大人の男性がもっとも楽しめる冒険恐怖小説でしょう。
映画『ザ・ビーチ』を思い出しました。
→海賊つながり

▼ポドロ島。

『ポドロ島』(L・P・ハートリイ)
(『怪奇小説傑作集2 創元推理文庫』の収録作、短篇)

時々思い出す、島の話です。
結局、怪物は、その姿を実際に描かれていないもののほうが、怖いのではないか。
そう思います。
この短篇の中でも、怪物の姿は脇役の口を通してしか、語られません。
「それがどうも─歩き方が、人間みてえじゃねえんで」
ゾーッ。
ふってわいた極限状態をおやっと思うほどにさらっと描いてる短篇で、
傑作とは申しませんが、なんとなく忘れられなくなります。

▼バベル島。

「バベル島 光文社文庫」
(若竹七海/光文社)

短篇集です。
表題作以外は、幽霊譚、恐怖譚、怪談の類が多いです。
表題作は毛色が違ってて、一番よかったです。
天まで届くようなバベルの塔を建てるイギリスの伯爵の話。
今はすでに亡い日本人男性とその孫、60年を隔てる二人の日記から、バベルの塔の立つ島「バベル島」での惨劇の真相を知る、そんな構成になっています。

「島」はやっぱり不気味な話が多いなぁ〜。
→日記つながり

▼イチコロ島。

『イチコロ島SOS ソノラマ文庫』
(加納一朗 祐天寺三郎:絵/朝日ソノラマ)

クイズに当選して、大喜びでイチコロ島無料招待旅行に出発した兄弟を待ちうけていたのは、
万国殺し屋協会会員の10人の殺し屋だった。
殺しの腕を競おうというのだ!

なんだか、ユーモアサスペンス少年小説、のようです。
男の子はこういうの好きですね。

つながりがいっぱいある小説で私も嬉しいよ(笑)。
→くじつながり
→殺し屋つながり

▼不思議島。

「不思議島 創元推理文庫」
(多島斗志之/東京創元社)

「二之浦ゆり子は青年医師・里見に誘われ、瀬戸内海の小島巡りに同行するが、その際、ひとつの無人島を目にしたことで、過去の悪夢が甦る。彼女は十五年前誘拐され、その島に放置されたことがあるのだ。里見と交際を始めたゆり子は、彼とともに過去の謎と向き合う決意を固めるが、浮かび上がってきたのは驚愕の真実だった。『症例A』の著者が贈る、ドラマとトリックが融合した傑作(あらすじより)」

このあらすじで、むしろ「症例A」のほうが気になって、これも買って積んであります。
どうかな?

▼謎めく孤島。

『謎めく孤島の警部 ハヤカワ・ミステリ文庫』
(山本やよい訳/早川書房)

あれ、なんか気になるあらすじだったんだけど、
在庫になくなりました。
別に稀少ではないので、またすぐ出会えるでしょう。

他に…獄門島、鬼が島、宝島、プリンスエドワード島など。

他に…「生存者1名」でしたっけ? 島での連続殺人事件じゃなかったかな。
「気付くか気付かないか」というトリックが一つあったはず。