宝探しは永遠の夢。高校生の時点でまだ宝探ししたいと思ってましたし。いや、まじめに。
だから、例えばタイタニックについても何に関心を抱くかと言えば、その引き上げ作業とか引き上げられた美術品や高価な遺留品なんです。テレビの徳川埋蔵金発掘も一生懸命見たクチです。
インディ・ジョーンズ、グーニーズ、ロマンシング・ストーン。
映画はたくさんありますが、小説はあまり思い出せませんでした。とりあえずは在庫品から。思いつき次第、追加したいです。 →関連項目・時を越える事件つながり▼海賊の宝、こうでなくちゃ。
「海賊オッカムの至宝」
(ダグラス・プレストン、リンカーン・チャイルド/講談社)
全米大ベストセラーらしいです。
そのうち、映画化されるかもしれないですね。
最近の映画はむやみにお金をかけた挙句、変に深刻なものや
怖いだけのホラーを作ったりしてどうも納得いきません。
お金と技術の使い方が間違ってるんじゃないかなぁ。
もう一度、グーニーズやインディみたいなものを見たい!と思いませんか?
だから、このコンビ作家にはちょっと期待。大真面目に描かれた現代の宝探し小説。著者紹介文にマイクル・クライトンが引き合いに出されていますが、まさに、マイクル・クライトン風宝島。これならハリウッドも目をつけてくれるかも!です。
→海賊つながり
▼それでどうなったんだろう?
「仮面舞踏会(マスカレード)」
(キット・ウィリアムズ 坂根厳夫訳/角川書店)
発行当時、店主の心をつかんだ宝探し絵本。
著者のキット・ウィリアムズは本当に宝を埋めたと。
それで、どこに埋めたかのヒントは作中にあって、
子供でもちゃんと推理すればわかる。っていうんです。
一番に正しい推理を送ってくれた人には、
英国行きの航空券を送ってくれるそうで。
これ、結局どうなったんでしょう?
誰が見つけて、宝物をもらったんでしょうか?
私も勿論読んでみましたが、全然謎は解けません。
これ、ほんとに簡単なんですか?
解けた方、いらっしゃいますのん?
(※その後、メールで「こうだったはず」という顛末を教えていただきました。
その節はありがとうございました。今頃すみませんー)
▼骨董バヤリの余波?
「灰の中の名画 ハヤカワ文庫NV」
(フィリップ・フック/早川書房)
第二次世界大戦で焼失したと言われるクールベの名画が現れた?
英国の美術商オズワルドが主人公の宝探しミステリ。
美術商が探偵役に据えられることが多くなりましたね。
→名画つながり
▼冒険とロマンス!
「まやかしの風景画」
(ピーター・ワトスン/早川書房)
あらすじがね。イイです。
「知能と冒険とロマンスの旅を描く、胸おどる宝探し小説。」ですから。
宝のかくし場所が描かれているらしい謎の絵の持ち主イザベルと、
画廊の主人の宝探しの旅。
ちゃんとその変てこな絵が綴じ込みになって付いています。
宝探しもいいけど、ロマンスがあるともっといいです。
→史上最高のあらすじランキング
→時を越える事件つながり
→名画つながり
→ミニ特集・備品のある本
▼鍵穴さがし?
「黄金の鍵 ちくま文庫」
(G・マクドナルド/筑摩書房)
表題作「黄金の鍵」は黄金の鍵を見つけた少年が
少女と鍵穴を探す旅に出ます。さて、鍵穴はどこに?
鍵探しでなく、鍵穴探し!ってところが、素晴らしいと思うんですよね。
子供に読ませて自分も楽しい本の一つかと。
→鍵つながり
▼知的好奇心。ちょっとヨコシマ。
「海の秘宝物語 新潮選書」
(三杉隆敏/新潮社)
水中考古学っていうみたいですね。
沈没船の宝、その学術的な価値なんて考えたこともなかったワタクシ、
ちょっと反省。目からウロコ。
じつは、<海の宝物引き上げの歴史は古い>と言われて、
びっくりしました。そっかー。
この時代、こんな風にここを通ったのだから、こんなものが沈没してる。
そこまで語ってくれる秘宝物語。
リアリスティックな骨のある沈没船の秘宝ものがたりを読みたい方におすすめ。
とはいえ、
「270億円を探し当てた話から、
潜水技術の飛躍的発展による引揚げまで11の秘宝物語」(帯より)と、
ワタクシのような読者の気を引くことも忘れていません。
この手の話をまとめて読める本、信頼できる読み物としていかがでしょう?
▼らしい逸話。
「マン島の黄金」
(アガサ・クリスティー 中村妙子訳/早川書房)
あ、これ読んでない〜! と思いました。
重版の様子から見て、かなり売れたようなので、みなさま、既読かしら?
※流通中です。文庫版も流通中ですので新刊がいい方はそちらでどうぞ。
あらすじがそそるので、引用しておきます。
──アガサ・クリスティーがこの世を去っておよそ四半世紀。研究者の間では、どの単行本にも収録されていない幻の作品の存在がひそかに囁かれていましたが、ついに1997年、新聞や雑誌に一度掲載されたきりで、その後ほとんど日の目を見ることのなかった作品群が発掘され、世界的に大きな話題となりました。それが本書です。表題作の「マン島の黄金」はイングランド北西部に浮かぶ小さな島、マン島の役人が観光客集めのためにクリスティーに執筆を依頼した宝探し懸賞小説で、島に実際に隠された四つの嗅ぎタバコ入れの手がかりをちりばめて、嗅きタバコ入れを見つけた者には懸賞金が出ることになっていました。しかし、クリスティーの手がかりの出し方があまりに巧妙だったために四つのうち三つしか発見されなかったという曰く付きの作品です。
その他、有名な謎の失踪事件の直前に書かれた興味深い短篇から、謎解きミステリ、心理サスペンス、ロマンス、ホラーまでバラエティにとんだ全十篇を収録しています──引用ここまで
→島つながり
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