迷子になったらまずHOMEへ

■名画つながり
テレビ番組「芸術に恋して!」に出演している西岡文彦先生が好きです。目下、一番のお気に入りかも。飄々とした語り口にニコニコしながら聞き入るわたし。でもまだご著書は未読(チラッと立ち読みしただけ)。面白そうで、見るからにおすすめなんですけどね。
さて、名画の出てくる話(主に推理小説)は数多いですね。贋作ネタ、秘められた謎ネタなど、わくわくさせてくれることも多いです。あらすじがなかなか粒ぞろいなのもその特徴かな。 
→関連して・芸術品つながり

▼しつこくおすすめ。

「フランドルの呪画」
(アルトゥーロ・ペレス・レベルテ/集英社)

15世紀に描かれた絵をX線で撮影すると、
「誰が騎士を殺害したのか?」という文字が浮かび上がる。
調査をすると絵の中のチェス盤もワケありで、
さらに現代でも殺人事件がおこる。
もはや美しいとしか言いようがない、三段オチ。こうでなくっちゃ。
→時を越える事件つながり
→チェスつながり

▼宝探し!

「まやかしの風景画」
(ピーター・ワトスン/早川書房)

インディ・ジョーンズとかね、グーニーズとかね。
ロマンシング・ストーンとかね。好きですわー。

さて、なんと言ってもあらすじがね。イイ。
「知能と冒険とロマンスの旅を描く、胸おどる宝探し小説。」ですから。
宝のかくし場所が描かれているらしい謎の絵の持ち主イザベルと、
画廊の主人の宝探しの旅。
ちゃんとその変てこな絵が綴じ込みになって付いています。 

→史上最高のあらすじランキング
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→宝探しつながり
→ミニ特集・備品のある本

お風呂本。

「ミケランジェロのだまし絵 文春文庫」
(キャロリン・コーカー/文藝春秋)

店主のお風呂本です。
ミケランジェロの幻の油絵がヒロインアンドレアのところに
持ち込まれる。盗難、発見、焼失、再発見─と続くらしいですが
まだ盗難までしかいってません(笑)2002/08/21現在。
ヒロインは美術史家、昔の恋人は大金持ちの美術館オーナー。
ちょっとハーレクイン的、でなければ月9ドラマ的展開もあり、
お風呂本にはもってこいなんですよね。

▼目からウロコ。

「掠奪美術館」
佐藤亜紀/平凡社)

ご専門の西洋美術に関する随筆集。
「こうやって見るのかー」と言うかね、「こうやって見ていいのかー」と、目からウロコ。
絵について啓蒙してくれます。
美術ってなんじゃろう?と疑問を感じている門外漢におすすめ。
上述西岡先生と対談とかしてほしい。
→日本ファンタジーノベル大賞つながり

「灰の中の名画 ハヤカワ文庫NV」(フィリップ・フック/早川書房)

第二次世界大戦で焼失したと言われるクールベの名画が現れた?英国の美術商オズワルドが主人公の宝探しミステリ。
→宝探しつながり

「モナリザが盗まれた日 中公文庫」(S・V・ライト/中央公論社)

ノンフィクションと聞いて驚きました。モナリザ盗難事件なんてありましたっけ?もの知らずですみません。

「消え失せた密画 創元推理文庫」(エーリヒ・ケストナー/東京創元社)

巻き込まれ型ミステリ?「作者がユーモア犯罪小説と銘うった、あと味のいいブドウ酒のようにしゃれた香りと余韻を残すミステリの逸品(あらすじより引用)」
→ミニ特集・ケストナー創元推理文庫

「罪深き名画 上・下 ハヤカワ文庫NV」(サラ・スミス/早川書房)

「華やかな時代のパリを舞台に、二転三転するプロットで描く芳醇なサスペンス(あらすじより引用)」

弟子と一緒に絵の中に消える師匠

こんな話、ありましたよね?思い出せません。WANTED。

→マルグリット・ユルスナールの短篇でした。教えてくださった方、ありがとうございました。

絵を書いて脱獄する短篇

こんな話、ありましたよね?思い出せません。WANTED。

→ジャック・フィニイの短篇でした。教えてくださった方、ありがとうございました。

「目は嘘をつく ハヤカワ文庫」(J・S・ヒッチコック/早川書房)

ヒロインは画家。専門は騙し絵。大富豪の老婦人に屋敷の壁画依頼されるのだが…?

「偽りの名画 ハヤカワ文庫」(アーロン・エルキンズ/早川書房)

美術館学芸員クリスシリーズの第1作。名画展の主任が「この中に贋作がある」と言い残して謎の死を遂げる。

「墜落のある風景 創元推理文庫」(マイケル・フレイン 山本やよい訳/東京創元社)

お風呂本にしていました。うろ覚えですが、田舎暮らしを始めた美術評論家(?)の夫妻(の特に夫)が、粗野な隣人の家に無造作に置かれている絵画が、じつはブリューゲル(?)の未発表の作品ではないかという考えに取りつかれ、いろいろ調べまわって悪戦苦闘します。途中で飽き飽きしてしまい、最後まで読んでません。ごめんね。