■日本ファンタジーノベル大賞つながり
第1回の大賞受賞作は「後宮小説」(酒見賢一/新潮社)で、そのインパクトがその後のこの賞の発展方向を決定づけたような気がします。初版本(重版にもしばらくは?)には審査員の選評小冊子も付くのですが、これも愉快。キビシー評もあってねぇ。選評の名セリフと言いたくなるようなものもあります。
この賞を受賞して─あるいは、受賞しないけど選に残って─世に出て活躍中の人もずいぶん多くなりました。

店主の好みで、注目している人だけをチェックしておきますので、もちろん他にもいます(笑)。ごめんなさい。

酒見賢一「後宮小説」(第1回大賞受賞作)
山口 泉「宇宙のみなもとの滝」(第1回優秀賞受賞作)
岡崎弘明「月のしずく100%ジュース」(第1回最終候補作)
岩本隆雄「星虫」(第1回最終候補作)
岡崎弘明「英雄ラファシ伝」(第2回優秀賞受賞作)
鈴木光司「楽園」(第2回優秀賞受賞作)
佐藤亜紀「バルタザールの遍歴」(第3回大賞受賞作)
恩田 陸「六番目の小夜子」(第3回最終候補作)
北野勇作「昔、火星のあった場所」(第4回優秀賞受賞作)
佐藤哲也 「イラハイ」(第5回大賞受賞作)
南條竹則「酒仙」(第5回優秀賞受賞作)
小野不由美「東亰異聞」(第5回最終候補作)
恩田 陸「球形の季節」(第5回最終候補作)
池上永一「バガージマ・ヌパナス」(第6回大賞受賞作)
銀林みのる 「鉄塔 武蔵野線」(第6回大賞受賞作)
高野史緒「ムジカ・マキーナ」(第6回最終候補作)
葉月 堅 「アイランド」(第8回優秀賞受賞作)
山之口 洋
「オルガニスト」(第10回大賞受賞作)

初代審査員→荒俣宏、安野光雅、井上ひさし、高橋源一郎、矢川澄子
その後の審査員→荒俣宏、井上ひさし、小谷真理、椎名誠、鈴木光司

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