私の欲しいものです。運動不足解消のために自転車がほしい。仕方がない。春になったら思い切って買おう。そしてさわやかに乗ろう。スカートひらひらー、涼風そよそよー。夢見がちです。
関連項目→それに乗りたいランキング▼少年たち。
『鉄塔武蔵野線』
(銀林みのる/新潮社)
日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。
少年が自転車でひたすら鉄塔を巡ります。
これは何型、あれは何型と、少年は鉄塔を分類しています。
読んだ時はかなり衝撃でした。なんにでもフェチっているんだなぁと。鉄塔フェチ。
日本ファンタジーノベル大賞の選評はかなり笑えました。この辺で少し引用してみたので→どうぞ。
→ミニ特集・少年の日
▼自転車に乗るよいこのために。
「さとるのじてんしゃ 創作幼年童話19」
(大石真:作 北田卓史:絵/小峰書店)
よいこたちは初めて自転車に乗る前にこの本でお勉強しましょう。
自転車にのることの楽しさと、約束事と、
約束を守れなかった時に起こる危険な事故の可能性と、
すべてが子供心に沿って描かれています。
子供心があまりにもはっきりとそこにあるので、
昔、親に希望(わがまま)が聞き入れられなかった時の悲しさや切なさまで思い出しました。大石真さん、さすがです。
子供も素直に共感しやすい絵本だと思います。
▼警視。
「黒い人形遣い 自転車に乗った警視 文春文庫」
(ティモシー・ウィリアムズ 橋雅子訳/文藝春秋)
「北イタリアのリゾート地、ガルダ湖畔のカフェで休暇を楽しむ“自転車に乗った警視”トロッティの眼前で、隣りに坐った男が射殺された。男は警視に何かを告げようとしたのか? それとも狙われたのは警視だったのか? 反動政治、テロ、金融スキャンダルに揺れるイタリア社会と、暗躍するフリーメイソンを描くシリーズ第二作(あらすじより)」
あらー、2作目ですか。残念ながら1作目も未読なので、なんで自転車に乗るのか、存じません。なんか理由があるのかしら?
ちょっと前のミステリー。よく売れたようですが、さて?
▼いちいち面白い。
「あのひの音だよおばあちゃん フレーベル幼年どうわ文庫20(絵本)」(佐野洋子:作・絵/フレーベル館)
佐野洋子さんは、いったいどれだけ傑作を残せば気が済むのでしょうか。すごいなぁ。
もちろん一番の大傑作は、『100万回生きた猫』だと思いますが、あれが「号泣絵本」なのに対して、本書は「おかしくておかしくて、ちょっとだけホロっとする」絵本だと思います。
いちいち笑えるんです。ページをめくる度に面白い展開があるし、後で思い出して想像するとまたおかしい。
猫とおばあさんが二人で暮らしている家。雪の晩。何もすることがなくて、猫はおばあさんにお話をせがみます。猫がこの家の猫になった日の話を。
おばあさんによると、それも雪の日で、大きな黒い豚が自転車に乗ってやってきたんだって。カッチャンコ、ギッチンコ。豚が。自転車で。なんで?と思うとおかしいし、絵も愉快。それから、豚に「猫をもらってくれ」と言われて「猫は嫌いです」と言った、というくだりで、聞いていた猫が泣きそうになるのも面白い。全体に猫とおばあさんの会話がたくさんあり、それがとても微笑ましいのです。
ちょうどそこへ、あの日と同じ自転車の音をさせて豚がやってきます。今度の猫は「特別な猫」だそうで…(今いる猫は普通の猫なんですけど)。
久しぶりに何度も絵本を読みました。ぜひ、お子様に読んであげてほしい傑作です。
→猫つながり
→ブタつながり
▼他に…「自転車で月へ行った男」
じつはこれを入荷するまで自転車つながりは作らないつもりでしたが、
(そして月つながりとつなげるつもりだった!)
一向に入荷できず、見切り発車。ちょっと悔しい。→月つながり
「青い自転車シリーズ」
鮮やかなカバー色が印象的な大河小説。面白いのかしら?
ドラマではキムタクの「ギフト」や、「古畑任三郎」が自転車に乗る主人公でしたっけ。
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