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■バナナつながり
そんなもんあるかいなと思っておりましたが、結構あるもんです。果物シリーズができる?
関連項目→果物
→苺つながり→りんごつながり→スイカつながり

▼J・D・サリンジャーの小説にあるだろう。
バナナフィッシュって魚に出会うと死にたくなるんだ…
死を招く魚だよ

「BANANA FISH」
(吉田秋生/小学館)

バナナフィッシュというドラッグをめぐる血みどろの抗争。
でも主人公は、並外れて美しくて強くて賢い美少年アッシュ。テーマはずばり、
孤独と救済でしょう。これは、少女マンガでは手を変え品を変えして語られる永遠のテーマなんですよね。
かつて少女であった私には非常に見なれたものなのですが、私の知る限り、少年マンガではそのテーマ、意外なほど見かけないんです。なんで? 識者の言うようにジェンダーの問題なのかなぁ。
もちろん、そんなことはどうでもいいという、サスペンスアクション好きにもたまらないマンガです。5年おきぐらいに読み返したい傑作。
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→悪いヤツが出てくるランキング
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▼人を選びます。

『微熱なバナナ』(伊藤理佐/双葉社)

マンガです。有名ですか?
すんごくバカバカしい4コママンガです。
なつみとみつおの新婚夫婦の愛の(?)マンガ。
下品きわまりないですが、確実に笑えます。
でも1冊読み上げる前におなかいっぱいになるかもしれません(笑)。
うちには1〜5がありますが、見えないところに隠してあります。
読んでいると、猥語の類に耐性ができてきて、段々なんでもなくなってきます。
半端じゃないです。なんて恐ろしい。

▼それ、飲みたい〜。

『ミステリアスなカクテル―美酒とミステリーの微妙な関係』
(馬場啓一/扶桑社)

ミステリに出てきた場所、食べ物。
そんなものには全部、ミステリ的付加価値が付くのです。いわゆるプレミアです。
そしてもちろんミステリに出てくるカクテルにも付加価値が。

「お酒をちょうだい。マルガリータもね」。
妄想はともかく、実生活で下戸のワタクシが飲めるカクテルと言えば、カシス・オレンジ、カススソーダ、カシス・グレープフルーツ、カルーアミルク、スプリッツァー、そんなところです。
それ以外は苦い経験になっていますし、何よりよく知りません。
でも、この本に出てきた
バナナ・ダイキリは飲んでみたい。飲めそうな気がする。
材料は、バナナ、レモンかライムジュース、クレーム・ド・バナーヌ、ラム。イケそう。
これが出てくるのは、『無垢なる骨』(リチャード・バリー)だそうです。甘く幸せ気分のカクテルで炎天下には最高なんですと。そうなの?
カクテル40種。薀蓄は面白く、写真は美しい。レシピもあり。オススメできる本です。
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→ミニ特集・ミステリーと食べ物

▼なによりも冒頭がイイ。

「バナナブレッドのプディング」
(大島弓子/集英社)

冒頭、主人公の衣良が、転校生としてやってきます。彼女は憂鬱そうです。なぜと尋ねる先生に、「きょうはあしたの前日だから だからこわくてしかたないんですわ」と。読者は一瞬で物語世界に引き込まれてしまいます。
そんな彼女の食べたい物がバナナブレッドのプディング。物語は意外にも劇的に暗く収束していき、作中一度だけ作られたバナナブレッドのプディングもヒロインには味気ない様子。でもね、わたしは食べたいんですよぅ。
→詳しくは

▼一番有名な好物。

『サッちゃん 国土社の詩の本13』
(阪田寛夫 和田誠:絵/国土社)

阪田寛夫さんの詩集です。童謡詩集。
この方、「サッちゃん」以外にも、おなかのへるうた、マーチング・マーチの作詞家でもあるんですね。

♪サッちゃんはね バナナが だいすき ほんとだよ
だけど ちっちゃいから バナナを はんぶんしか たべられないの
かわいそうね サッちゃん

和田誠の挿絵も可愛いです。

他に…やっぱり、吉本ばななですか。