おかしな会社の出てくる小説を。タイトルに会社って付いてると突飛な感じがして、そそられます。
関連項目?→企業つながり▼こんなんも。
「魔法株式会社 ハインライン傑作集3 ハヤカワ文庫SF」
(ロバート・A・ハインライン/早川書房)
『夏への扉』のハインラインの傑作集。
『魔法株式会社』と『ウォルドウ』の2編を収録。
どちらも中編。
魔術師とか、精霊とか、ちょっとファンタジィっぽい味付けで、
楽しませてくれます。ハインラインさん、こういうのもアリなのかぁ。
原題はMagic,Inc.
なるほどぉ〜。
→魔術師つながり
▼ぜひ一度は。
「おさげ会社」
(『デ・ラ・メア物語集第3巻』に収録)
(ウォルター・デ・ラ・メア/大日本図書)
詩人デ・ラ・メアの描く童話は、
大人が読んでも、むむむと唸る名作揃い。素晴らしい。
『おさげ会社』は、タイトルに心誘われて読み、忘れられなくなった1作。
ちょっと考えてみれば、突拍子もない話なのに、じつに微笑ましいんです。
お金持ちで優しくて、風変わりな御婦人が、理想のおさげの少女を
探すために、広告をうちます。それから…?
おさげちゃん達、みんなかわいいのが素晴らしい。
立ち読みしていただきたいです。
▼映画もなかなかよかったです。
「不死販売株式会社 フリージャック ハヤカワ文庫SF」
(ロバート・シェクリィ/早川書房)
映画も楽しめましたよね。
車の事故で死んだはずの主人公。即死。
でも目を覚ますと、そこは未来。
未来ではお金持ちは体を取り替えて生きつづけることができる。
体は過去から取ってきている、と。
→関連して?→性転換つながり
▼なんだろう?
「株式会社フロッグス 角川文庫」
(藤幡正樹、黒塚直子/角川書店)
これはなんなのかなぁ。昭和62年発行。
フロッギーFが主人公。彼は会社をやめ、株式会社フロッグスを設立。
そんな彼の毎日、ナンセンスな絵入りで。日記風に。
ワケわかんねーと思いましたが、よく読むと、私の毎日に似ているなぁ。
みつばちYはある日、店を辞め、HoneyBeeBrandを設立。なんてね。
ははぁ、つまりそういうことなのだと思います。よ?
→日記つながり
▼イタチョコシステム。
「巨人のイタチョコの星のシステム Mac
Fan BOOKS」
(ラショウ/毎日コミュニケーションズ)
じつは初め、なんの本なのか、さっぱり分かりませんでした。
「ソフトハウスで儲けたい? それなら本書が断然お薦めです!
やってはイケない悪い例がどこよりも豊富に載っております。
必見の反面教師の書なのであります(帯より)」
ソフトハウス…ソフトウェアを開発・販売する会社のこと。(Yahoo!コンピュータ用語辞典より)
ということで、本書は、知る人ぞ知るソフトハウス「イタチョコシステム」を開業した、
知る人ぞ知るラショウさんの描く、
汗と涙のイタチョコシステム盛衰記、のようです。
マンガと文章、どちらも笑えます。
言ってみれば「起業」のはずなのに、妙にせせこましくて、
ちっちゃいのが笑えます。軍資金やいつわりの軍資金(笑)が増減する図も他人事なので笑えます。
→チョコレートつながり
▼ダールだぞ。
「こちらゆかいな窓ふき会社」
(ロアルド・ダール:作 クェンティン・ブレイク:絵/評論社)
会社の話には子ども向けの話も多いんだよね。
なんだろ?
子どもは会社と言うとわくわくするのかな?
いや、大人だってダールさんの話にいつも感じる興奮で、
心がきらっとしますよ。佳品です。
→窓つながり
他に…宿題ひきうけ株式会社()、モンスターズ・インク?
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