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■何レベル?つながり
レベルなんとか、その唐突な感じが好奇心をあおるのです。なんのレベルぅ?って。

▼E。

「レベルE ジャンプ・コミックス」
(富樫義博/集英社)

極悪非道(…)のエイリアンの王子が登場する、連作短編集。
すでに宇宙人は地球人に混じって暮らしているよと、まぁそんな話です。
人生のある時期でゲーム(特にRPG)を相当やりこんだ経験のある人、
そんな人は2倍楽めるはず。

全編、驚くほどよくできていて、あっさりと裏をかかれることもしばしば。
非常に感心して読んだ、秀作少年マンガです。
→楽しすぎる連作短編つながり

▼7。

「レベル7 新潮文庫」
(宮部みゆき/新潮社)

記憶を失って目覚めた男女の腕には<Level7>の文字。
いったいなんなの?
気の毒な登場人物以上に、読者が気になる。
うまいプロットです。
あらすじの魔力に弱い私は完全にノックアウトされました。
途中からはかなりアクションのあるドラマ的な展開で、視覚的というか映像的。
ドラマ化をするのはラクだろうなぁと思った覚えがあります。
→記憶つながり

▼21。

「レベル21 アンジュさんの不思議ショップ」
(さとうまきこ/理論社)

児童書です。
レベル21と書いてある店があったら、入ります?
しかも、骨董屋さんです。あ、あやしい…。

アヤシイ話か? と思ったら、全然そんなことはなくて
優しいお話でした。なかなか良いです。
子供向けに道徳的でありながら、物語の面白味もあります。

オーナーのアンジュさんは占いもする。店には人形もある。
ということで、<つながり向き>の1冊。フフ。
→骨董つながり
→占いつながり
→人形つながり

▼3。

『レベル3 改訂版 異色作家短篇集3』
(ジャック・フィニイ 福島正実訳/早川書房)


※1991年改訂第6版、少々難アリです。

ジャック・フィニイさんは、物語の種を持っているのです。
その物語の種から、赤い花を咲かせるのも、青い花を咲かせるのも自由自在、任せとけ!って感じです。頼もしい。

これまで
「ふりだしに戻る」、「愛の手紙」、「ゲイルズバーグの春を愛す」でフィニイさんにズガーンと魂を撃ち抜かれていた私は、「レベル3」を読みたくてたまりませんでした。改訂版が出る前の古書価格はもちろん、出てからの定価も高く、見送っておりましたがこの程、入荷。イェー。
表題作「レベル3」の他、「おかしな隣人」「こわい」「失踪人名簿」「潮時」「第二のチャンス」など、短編11編を収録しています。中でもやっぱり「レベル3」が好きかな。オススメです。
→詳しくは
→タイムトラベルつながり