かわいい魔女、怖い魔女。たくさんいます。
→関連して?→魔術師つながり▼見習。
『魔女の宅急便その2 キキと新しい魔法』
(角野栄子/福音館書店)
テレビで放映されると必ず見る、心和む映画の一つ『魔女の宅急便』。
原作小説のほうは続いているんですのね。もう3作目も出ているとは! (一応、小学校中級以上向けの児童書扱いですし、むしろ子どもにはあまりにも有名な話だったりして。)これは2作目です。
新米の魔女さんももう2年目。町の人も相変わらずで、なんだかシリーズものの楽しさ炸裂です。黒猫のジジもいつも通りかわいいです。
→猫つながり
▼こわーい。
「魔女の鉄鎚」
(ジェーン・S・
ヒッチコック/角川書店)
(文庫化して流通中。)
ヒロインの父親(稀覯本コレクター)が殺され、稀覯本「魔法の書」が消えている…。
蔵書モノはこうでなくちゃ、というオープニングなんですが、
話はちょっと違った方向へ。
魔女裁判のバイブル「魔女の鉄鎚」が、今でも
信じられているらしい、信仰している人がいるらしい…。
でも魔女って一体、何のこと? どういうのが魔女なの?
怪談的な恐怖ではなくて、今そこにある恐怖、っていうか、
誤解を恐れずに言うなら、女性には分かりやすい恐怖なんです。
例えばね、理解があると思ってた男性が、ワイドショーを見ながら
「男の浮気は大目に見なくちゃ」とか言い出すアノ瞬間、けっこう恐怖です。わかります?
で、まぁ、そういう意味のコワさをクローズアップして、うまくサスペンスの味付けをしながら
独自の魔女解釈を披露してくれます。これが結構、納得しちゃうんですよ。
男性が読むとどんな感想を持つのでしょう? →蔵書家つながり
▼およ?
「魔女の血を引く娘 Witch
Child」
(セリア・リーズ/理論社)
心奪われるあらすじなんです。聞いてください。
「アメリカで発見された古びたキルトに、一枚一枚縫いこまれた謎の日記。
そこには、十七世紀のイギリスの魔女狩りを逃れ、
新大陸に渡った娘の驚くべき軌跡が綴られていた」(あらすじより引用)
これはいけそうな予感がします! どうでっしゃろ?
→日記つながり
▼ぬぉ。
『恋する魔女 新書館フォアレディース』
(立原えりか/新書館)
えっと、売り切れて手元にないので、すでに詳細不明ですが、
宇野亜喜良さんの装画で、挿絵もあって、とても良かった!(はず)
ずーっと大切に持っておきたい本の1つ。
▼うふふ。
「魔法使いになりたい女の子のためのヒミツの魔女っ子入門
小学館ミニレディー百科シリーズ65」
(ムーンプリンセス・妃弥子/小学館)
タイトル通り、魔女になるため、魔法を使うための方法、
その具体的なやり方を教えてくれます。
マンガもたくさん。
女の子はこういうの大好きなんですよね〜。
→ミニ特集・ミニレディー百科
▼好きな話。
「犠牲の年(いけにえのとし)」ロバート・F・ヤング
(『恐怖通信 河出文庫』の収録作)
(ダーレス、ブラッドベリ他/河出書房新社)
ロバート・F・ヤングさんは、あの名作『たんぽぽ娘』の著者です。
この「犠牲の年」も、たんぽぽ娘の著者と言われて納得する可愛らしさのある短篇です。
求職中のハロルドは、職安の女の子にメモを渡されます。そこには、「今日はハロウィーンであなたはとても危険な目にあう。私は魔女だからわかる」という内容が書かれていて…。
この話を美しい絵本にしてくれたらいいのに。少女向けだと思うんです。
ドキドキしながら読めると思いますね。
(『恐怖通信』なんてタイトルは怖いですが、収録作の傾向は割りとファンタジック)
※「恐怖のハロウィーン 徳間文庫」に収録の、「今年の生贄」(ロバート・F・ヤング)と同じです。
→ハロウィーンつながり
他に…『メイフェア家の魔女』(アン・ライス)
|