たんぽぽのイメージって、どこの国でも、ほわほわっとイイ感じなんですかね。
放っておくと育つのに、飛んで来た綿毛を埋めてプランタンで栽培しようとしたら、失敗した思い出があります。 →関連項目・お花→ミニ特集・薔薇、→菊つながり▼永遠の名作。
「たんぽぽのお酒 文学のおくりもの1」
(レイ・ブラッドベリ 北川克彦訳/晶文社)
世界のベストセラー。
ブラッドベリって、私にとってはほろ苦テイストの作家なんですが、
これは、彼が特に若い世代のために書いたというせいもあってか、
一瞬にして夏休み一日目の朝に引き戻されるような、
「たまらん」感慨を与えてくれる作品です。
「本に出てくるおいしい食べ物」としても、こんなに魅力的なものはないですね。
たんぽぽ、という言葉の魔力をも感じさせる題、と言いましょうか。
なんなんでしょうね、たんぽぽって。
▼またまた、すみません。店主の蔵書です。
「たんぽぽ娘 海外ロマンチックSF傑作選2 集英社文庫コバルトシリーズ」
(風見潤編/集英社)
not for
sale
ずーーーっと探してた本です。
ダブって在庫することがありましたら、必ず
売りに出しますので、今のところは蔵書にさせてください。
その名の通りロマンチックなSF短篇のアンソロジーで、どれも素敵ですが、
表題作の「たんぽぽ娘」(ロバート・F・ヤング)が大傑作。
私なんてうっかり涙にじませてしまったくらいで。
ああ、いいなぁ。イイ!(大声で)
解説で引用されている、
「ロマンチックな愛ほど、使い古された題材はないが、
彼はそれにSF的枠組を与えることによって、その重要性を改めて問おうとする」
という訳者の言葉に100%賛成です。
▼いいひと。
「たんぽぽ旦那」
(岡崎弘明/新潮社)
短篇集。でも表題作を「たんぽぽ旦那」にした編集者はえらい。
こういう作品を読むと、この作者はいいヒトに違いないって
思ってしまいます。単純?
期待せずに読み始めて、読み終わる頃にはほんわかしてる本って
たまにありますよね? まさにその代表作です。
→日本ファンタジー大賞つながり
▼たんぽぽ酒のレシピあり。
「赤毛のアンのお料理ノート」
(お料理=本間三千代・トシ子 文化出版局編/文化出版局)
たんぽぽ酒のレシピが載っています。
今度作ろうかなぁ。
アン好きにとっては、ギルバートがアンにあげたハート型キャンディーや
その他、物語に登場するいろんなお菓子のレシピもあって見過ごせません。
→ミニ特集・お料理絵本
※2005/5/12現在、定価¥999で流通中。
▼私もそうすればよかった。
「タンポポ書店のお客さま」(「星とトランペット 講談社文庫」の収録作)
(竹下文子/講談社)
短篇童話集の収録作です。
あー、私も「たんぽぽ書店」にすればよかったーッって、今頃になって、
チェッと思っています。
因みにみつばち印には別に意味はないんです。単なる気分で決めたので、
それなら、単なる気分で「たんぽぽ書店」にすればよかったなー。思いつかなかったことが悔しいです。そしたら、ダンディライオン・ブランドとかになってたのかなぁ。それもまたヨシ。
▼ガーン。
「やさしいたんぽぽ こみねのえほん2 ※カバー欠」
(安房直子 南塚直子絵/小峰書店)
安房直子さんの童話です。
これは…、ハッピーエンドなんでしょうか?
私は読後、呆然としました。
どうなの? ひかりのくにってどこ? そんな国があるのよね?
すごく問い詰めたい気持ちです。
母や友人を問い詰めてみましたが、みんな浮かない顔をしていました。
ガーン。
「こねこ」を捨てて来なさいと言われた女の子が、野原でしょんぼりしていると、
たんぽぽが話し掛けてきます。
そこに汽車が現れます。人間に捨てられた動物たちがたくさん乗っている汽車です。
女の子はたんぽぽに言われて、子猫を乗せます。
汽車は「ひかりのくに」行きです…。
どうにもやるせない気持ちになる絵本です。
→安房直子の著作在庫を検索する
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