女であることを隠して、男として生活する。その事情はさまざまです。このモチーフはなぜこんなに愛されるのでしょう? 平安の昔からあったというのですから、驚き。
他にもいっぱいあると思うのですが、喉にひっかかって出てきません。まずはこれだけ。
関連項目→変身つながり、性転換つながり▼ホームズさんも。
「わが愛しのワトスン」
(マーガレット・P・ブリッジズ/文芸春秋)
ホームズがじつは女だった!
これって、意外に多い妄想みたいですね。
パロディで何度か見かけた覚えがあります。
→ホームズつながり
▼かっこいいっす。
『ベルサイユのばら 集英社文庫コバルトシリーズ(小説)』
(草鹿宏し著/集英社)
みんなが知ってる超名作。
名台詞もいっぱいです。
文句があるならベルサイユへいらっしゃい。
ホーホッホ。
むかーし、学校でマンガを回し読みしました。
アンドレのファンが一人もいなかったことが印象的でした。
オナゴはみーんなアンドレのことを「キモイ」って言ってました(笑)。私もそう思う。
何が悪いのかなぁ。由緒正しい、<ヒロインを守る従者>バージョンなのに。
オスカルさま(なぜか様を付けたくなる)は文句なく、かっこいいです。
ところで、今気付いたのですが、オスカルさまは女であることを隠していません。
えぇっ。そうだったっけ? びっくりー。
→ミニ特集・コバルト文庫
▼池田理代子さん、こんなん好き?
「オルフェウスの窓─集英社コバルトシリーズ─」
(草鹿宏のノベライズ、池田理代子原作/集英社)
オルフェウスの窓。
その窓をのぞき、最初に見た異性と必ず恋に落ちるが、
それは悲恋に終わるという伝説があります。
ヒロインは女であることを隠している学生。
窓から見た男性を好きになりますが、男ということになっているので内緒。
池田理代子的大恋愛がこれでもか!と展開します。
→窓つながり
▼平安時代にも。
「とりかえばや物語 ちくま文庫」
(中村真一郎訳/筑摩書房)
右大臣家だったか、左大臣家だったか、忘れましたが、
そこのうちの息子は女の子のようにたおやかなのに、
娘はガキ大将。
というわけで、息子を娘として、娘は息子として育てることにします。
そんなお話。
平安の昔、こういう物語をみんなで楽しんでいたのかなぁと思うと、
当時の人にも親しみがわきますね。
他の性を体験するなんて、当時としては、センセーショナルで刺激的な妄想だったことでしょう。
氷室冴子さんがコバルト文庫から『ざ・ちぇんじ』として、翻案(かな?)を
出しています。その漫画化もあります。
今も昔も、みんなワックワクのネタといったところでしょうか。(※流通中)
▼少女マンガ、こうでなくちゃ。
「BASARA フラワーコミックス」
(田村由美/小学館)
大ベストセラーの少女マンガ。
あれだけの冒険アリで、しかも大恋愛アリなのは素晴らしいです。
登場人物はみんな生き生きしているし。
大河ロマンの名にふさわしい。
店主のオススメ少女マンガNo.1です。ベッタベタですけども。いいんです!
ヒロイン更紗ちゃんは、死んだ双子の兄タタラとして生きることに。
勿論、人には内緒です。
→双子つながり
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