私はこの仕事を始めてから太らなくなりました。睡眠不足はダイエット効果が高いようです。 
        うちのママはありとあらゆる種類のダイエットをしています。その副産物としてか、健康オタクでもあります。今現在ママ継続中のダイエットは、豆乳ダイエット。「あるある」でやってたヤツです。 
        関連項目?→ミニ特集・それは私のことか?▼美人姉妹? 
         「林檎でダイエット 花とゆめコミックス」 
        (佐々木倫子/白泉社) 
          
        雁子と鴫子の姉妹の短篇集。 
        笑えます。 
        収録作はどれもイイんですが、特に「林檎でダイエット」は忘れられません。 
        やせるためには「好きな人にデブって言われるところを想像するといい」 
        と、言われた雁子が好きな人がいないことに気付くんですよ。 
        (これだけで笑っちゃうんですけど。) 
        小学校で2人、中学で1人、高校の1年で一人好きになったきりで、 
        今、知人と呼べる男の人は3人しかいないという雁子さん。(この具体的な数字がたまりません。) 
        ダイエットのためにムリヤリ誰かを好きになろうとするんだけれど…。 
        名台詞がいっぱいです。 
        他に「既視感のおかず」も名作かと。 
        →りんごつながり 
        ▼ダイエットの哲学。 
         「ダイエット」 
        (フランソワーズ・マレ=ジョリス 吉田暁子訳/東京創元社) 
        
          
        ヒロインのジャンヌはすこぶる賢いけど、太ってる。 
        友人にはダイエットをすすめられますが、そんなものどこ吹く風。知的で豪胆、人生を謳歌するジャンヌは、祖母が名シェフだったという生い立ちも影響して、美食家です。 
        ところがある日、ジャンヌの住むビルのエレベーターが故障。ジャンヌの部屋は32階。その時、初めてジャンヌはダイエットについて考えます。 
         
        ちょっとラストの事件のせいでやや読後感が悪いのが残念ですが、 
        時々、哲学的になってしまう人に。 
        やはりオナゴ向けかしら?→詳しくは 
        ▼101コもある! 
         『男より猫がいい!その101の理由』 
        (アリア・ゾーヘル ニコル・ホランダー絵/花風社) 
          
        60ページくらいの薄い小さな絵本。でもこれはイイ! 爆笑間違いナシ。そして笑いながらも、絶対うなずくと思うな。「うんうんうん、わかるわかる」って。女の子はきっとそう。 
        さて、<男より猫がいい>、その理由とは? 
        「ダイエットに挫折しても、猫は笑い者にしない」 
        「猫は、今日一日のできごとを事細かに報告しても、うるさがらない。」 
        「猫は、晩ごはんが缶詰でも文句を言わない」 
        …そんな理由が101コ(笑)です。 
        「猫は、前の飼い猫のことを根掘り葉掘りきかない」 
        わはははは! 全部書きたくなる…。挿絵もポイント高いですよ。見て笑いましたもん。 
        お気付きの通り、じつはこれ、猫じゃなくてもOK。でしょ? 私なら文鳥に置き換えますな。 
        →猫つながり 
        →詳しくは 
        ▼ダイエットの詩情。 
         「ダイエット あすかコミックス(ASUKA
        COMICS)」 
        (大島弓子/角川書店) 
          
        いいわぁ。大島弓子さん。やっぱりいい。 
        収録作は「月の大通り」、「アンブラッセ」、「ダイエット」。 
        「月の大通り」と「アンブラッセ」は、大島さんと飼い猫(と野良猫?)のお話。エッセイ。 
        うまい。 
        世の中に猫エッセイは多いけど、 
        猫(動物)と関わることや心が通うことの楽しみと、その一抹の哀しみを、こんなにリリカルに書き尽くすことができるものなのかと、しみじみ感嘆します。天才。 
         
        そして「ダイエット」は、もう真骨頂と申せましょうか。 
        太った女の子のダイエットのお話。 
        ─もうすぐ もうすぐ 
        もうすぐ冷蔵庫のかげにかくれることができる 
        もうすぐ電信柱にもかくれることができる 
        (「ダイエット」より引用) 
         
        あぁ、大島弓子だな〜。 
         
        でもヒロインが食べるのは、食べると昔のことを思い出すから。 
        昔の(いやな)思い出を磨いて新鮮な馬鈴薯のようにぴかぴかにして、 
        また意識の奥深く埋めなおして、安心することができるから。 
        そんなところもじつに大島弓子ならではの味わいとテーマなんです。 
         
        余談。一番笑ったのは「もうあたらしくないが あたらしい父」という言葉。 
        →猫つながり 
        →大島弓子の在庫を検索する 
        ▼やせれば美人? 
          『やせれば美人 新潮文庫』 
        (高橋秀実/新潮社) 
         
        著者の奥さんが結婚後10年で30キロ太ってしまったそうで。 
        別に気にしておられなかったそうなのですが、心臓がばくばくして倒れて以来、 
        夫婦でまじめに取り組むことにしたそうです。その日々。 
        「不可解な女性心理に寄り添った抱腹絶倒の3年間」(あらすじより) 
         
        基本、とても良い旦那さんです。 
        妻がいろいろ口答えをするもんだから、旦那さん(著者)は自分が勉強しています。 
        いろいろなダイエットの経験者に会って体験談を聞く時も、同行しています。 
         
        不可解な女性心理、と言われていますが、けっこう気持ちはわかります。 
        仮に運動して痩せたとして、永遠に運動しつづけなきゃならなくなるのはイヤだとか。 
        寝ていて痩せたいとか(笑)。 
        可愛い奥さんです。キュート。 
         
        あ、ダイエット参考書にはなりませんよ。 
        こんなダイエット理論があるけど? と奥さんと検討して、結局「やだ」ってことになって、実践してませんから。 
        あくまで「ダイエット人間模様」「ダイエット女性心理」を面白く追求している本です。 
         
        私も、読後、ほんとに「ダイエットなんて、不要なんじゃないかな」と、むしろしんみりしました。 
        が! 
        ハッとしたんです。 
        いやいやいやいや。 
        奥さん、倒れたから痩せることにしたんでしょーが? 大丈夫なの? 
        (大丈夫なのかな、10キロ程度痩せたらしいし) 
        →御夫婦ランキング(実在編) 
         
        ※出版社定価¥420で流通中。 
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