トランプやチェスに、意外にもドラマ性があるのは、なんのせいでしょう? デザイン性とか造形美も大いに関係していそう。
関連項目→アリスつながり、→魔術師つながり
関連項目→遊び→チェスつながり▼揃えたくなる…。
『クラブ物語 トランプ・ストリート』
(永田萠/講談社)
永田萠さんの詩画集です。
薄い絵本ですが、ちょっと部分的に凝ってるんです。
クローバー型に切り抜いてあったり、変則的なカットのページがあったり。
全編カラー絵も豪華ですしね、気になる本です。
しかも、これはクラブ物語。当然、他に3冊ある模様。
例えばハート物語はどんな凝り方なんだろう?
揃えて比べてみたいなぁ。
という悪い病気がまたぞろ出てきそう…。
▼かわいい。
『トランプ カード遊び入門─保育社カラーブックス─』
(佐藤重和/保育社)
保育社のカラーブックスシリーズの「トランプ」。
いつもながら、時代(昭和58年刊)を反映した巧まざるチープ感が
なんとも言えずかわいいです。
たくさん紹介されているトランプのデザインがかなり魅力的。
マブいです。
トランプコレクターというのもいいかもしれん。
と、何事にも影響されやすいワタクシは思いました。
もちろん、まじめにカード遊びを学びたい方にも、それなりにおすすめできるほど
まとまっています。
▼ゲームの途中。
『ひらいたトランプ ハヤカワミステリ文庫』
(アガサ・クリスティ/早川書房)
ブリッジ中に殺人事件発生。
ポアロさんは、ブリッジの点数表から、犯人の心理を読みます。
こういう<ゲームの途中>ってネタはドラマチックで
そそりますよね。
「クリスティ中期の名作」(あらすじより)。
でも、あんまり覚えてないなぁ。
▼文庫で。
『真珠母のハコ』 『幻想博物館』 『人外境通信』 『悪夢の骨牌』
すべて(中井英夫/講談社文庫)
中井英夫の幻想短編集。4冊あります。
副題はとらんぷ譚。
『中井英夫作品集』にも収録されていますが、
これは文庫で4冊持ちたいんじゃーと思うのは私だけではないはず!
只今、全売切れ。
▼うーむ。
『マジック絵本1 トランプ』
(佐藤まもる:絵/岩崎書店)
試してみましたが、ちょっとコツがいります。
トランプマジックのネタによくあるタイプで、
本のページの小口の形を違えてあり、
パラパラとめくったときに、見えるページと見えないページが出て来るようになっています。つまり、指で押さえる場所によって、見えるページが違ってくるの。
4パターンあります。
それだけの絵本ですが、確かにお子様は大喜び?かなぁ?
▼凝り方が。
『11枚のトランプ 角川文庫』
(泡坂妻夫/角川書店)※難アリ、注意
泡坂妻夫さんらしく、凝った展開です。
3部構成で、1部はとある奇術グループの発表会。
クライマックスで登場するはずの女が別の場所で死体で発見される。
そして第2部は、その奇術グループの中の一人が書いた短篇推理小説集。
もちろん、そのタイトルは『11枚のトランプ』で、11のショートショートさ! クス。
そんで、第3部は1部の事件の謎解きです。
テヘヘ。
▼スペードの刺青、秘密クラブ?
『スペードの誘惑 ハヤカワ文庫NV』
(スザンナ・ムーア 川副智子訳/早川書房)
エロティック・サスペンスだって。
ヒロインは聞き込みにきた刑事の話から、自分が、女性連続殺人犯を見かけたらしいと知る。
しかし、見かけたのは手首にあったスペードの刺青だけで…、
しかもその刑事の手首にも同じ刺青が!
ある秘密クラブの会員なんだ、って本当?なにそれ?こいつが犯人?
と疑いながら、刑事を好きになっていくヒロイン。
うーん、もう百万回くらい映画化されたようなサスペンスですが、
何か新味はあるのかしら? むしろそこが気になりますね(笑)。
→刺青つながり
他に…プーシキン
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