● ミニ特集 翻訳の世界 ● | ||||
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▼ベバリーですから。 ベバリーヒルズにこだわるわけ 映画の英語は生きている(清水俊二/TBSブリタニカ) ただの翻訳でさえ大変なのに、映画の翻訳ともなると、ますます大変。場合によっては、文化の違いの説明や状況説明も兼ねながら、目で見てパッとわかる訳でないとダメなんですから。 |
▼やっぱ違うんや。 英語になったニッポン小説(青山南/角川書店) ニッポンの小説が外国で翻訳されたと、そこまではよく聞かされますが、果たしてどんな風に訳されたのか? 正しく伝わっているのか? 読者の反応は? そういった事後の成り行きについては、あまりよく知らないし、知らされない(ような気がするんですが)。 |
▼やはりこの人。 セケン・ムナサンヨー(いとうせいこう/角川書店) えっと、よく聞いて下さい。これは、井原西鶴の「世間胸算用」を英訳したものを、さらに日本語に直訳(ここがミソ)したものです。 |
▼深いなー。 翻訳という仕事 ちくま文庫(小鷹信光/筑摩書房) これはダイレクトなタイトル通り、翻訳という仕事について綴られた苦労話と裏話です。実際の作業方法にもふれています。 |
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▼なんと言っていたのか。 ビジュアル版 対訳武士道(新渡戸稲造 奈良本辰也訳/三笠書房) 何かと話題の名著「武士道」を対訳で収録。日本人にとっては、訳があることよりも、新渡戸さんの原文があることのほうが、意味があります。名訳と言われる奈良本辰也の、分かり良い訳を読みながら、新渡戸さんがそれを何と英語で言ったのか、必ず興味を覚えるからです。 |
▼こんな本だったのか。 ガセネッタ&シモネッタ(米原万里/文藝春秋) 「ロシア語通訳として活躍中の著者が国際会議の席上で仕入れたスリリングかつ笑える”言葉と通訳”上の小咄満載の傑作エッセイ集(帯より)」 |
▼そんなん言われたら気になる。 翻訳家という楽天家たち ちくま文庫(青山南/筑摩書房) 「皮肉&同情社」とはいかなる組織か? 美女イーディーの「ブロンドをしのぐブロンド」とはどういう色か? 「ドライヴウェイ」とは本当はどんな道なのか? 言語Aを言語Bに移し変えてみようなどという、考えてみれば途方もなく楽天的な作業、それが翻訳というものだ。その右往左往のなかで出会った、言葉と人生をめぐる細かいようないいかげんなような話あれこれ。(カバーより引用) |
▼私も出たい。 翻訳教室(柴田元幸/新書館) 柴田元幸さんが、東大文学部で実際に行った授業をほとんどそのまま文字化した本、だそうです。 |
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▼興味深い。 翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった ポプラ文庫(金原瑞人/ポプラ社) 翻訳家・金原瑞人さんのエッセイ。大学卒業後、出版社に落ちて、妹と妹の彼氏と屋台のカレー屋をやる予定だったんだって。 |
▼食。 煮たり焼いたり炒めたり―真夜中のキッチンで ハヤカワ文庫JA(宮脇孝雄/早川書房) 翻訳家宮脇孝雄さんの食関係エッセイ。かと思ったら、彼は名料理人でもあって、内容も料理本といっていい程のようです。おぉー。 |