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● ミニ特集 獄中記 ●
▼キビシイ。

獄中記、というものも、かなりあるもんだなぁ〜と、思い付きましたので、早速ミニ特集。ノンフィクションもフィクションもアリ。あまり関わりのない世界として、好奇心をくすぐるのかもしれないですね。

キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」もそうかな? 蜘蛛女のキスなんかも? 脱出モノとしては映画パピヨン、フェイスオフ等、いろいろありますが、とりあえずこれだけで。

関連項目→閉所つながり

俺の人生どっかおかしい(萩原健一/ワニブックス)

ショーケンの自伝。例の事件は執行猶予付きの判決、ということは獄中ではなく、留置場記ですか。
拘留されている間にガッツ石松が出てきます。この時のガッツさんがじつにイイ。なんてイイ人なんだろう。OK牧場だけではないことを教えてくれます。
ショーケンのお母さんの話は涙。

旅人の唄(岩城滉一)

岩城滉一の自伝。獄中や国籍の話もあり。かなり赤裸々です。
第1章:男として生きてきた”おれ”
第2章:ハーレーはおれの身体の一部分
第3章:暴走族から暴走族俳優へ
第4章:喧嘩人生
第5章:獄中記
第6章:おれも人の子
第7章:家族と国籍

獄中記(オスカー・ワイルド)

一番有名な獄中記?
アルフレッド・ダグラスとの同性愛事件で投獄。獄中からダグラス君に送った手紙。

→ゲイつながり

収容所惑星(A&B・ストルガツキー 深見弾訳/早川書房)

SFです。
単行本初版です。

自由調査集団に入ったマクシムが不時着したのは宇宙の孤島<収容所惑星>だった。ガーン。「ソ連SF界の第一人者が異なる社会体制とのコンタクトを中心テーマにして現代社会の歪みを鋭く諷刺した問題作」。(あらすじより引用)
正確には獄中記じゃないです。
→海外SFノヴェルズの在庫を検索する

赤と黒(ワインダール/メモ帳です、小説ではありません)not for sale

赤と黒には投獄シーンがありましたよね?(うろ覚え。違ってたらごめんなさい)
スタンダールの赤と黒は文学全集でしか所持していないので、ちょっと面白いノベルティーを御紹介。三菱鉛筆の文庫本ノート。マイコレクションです。5冊全部、帯付きで持っているのは自慢です。
→企業つながり

塀の中の懲りない面々(安部譲治)

昔のベストセラー。
子供心に面白いなぁと思った覚えがあります。ヘリコプターのとこが素敵(うろ覚え)。

実録!刑務所のなか パクられた私たちのムショ体験 宝島社文庫(別冊宝島編集部/宝島社)

キビシイです。やっぱりできれば無縁で過ごしたい刑務所生活。体験者の語る詳細な内容に震撼。でも刑務所によってだいぶ待遇は違うようですよ。私は、もし入らなければならないのなら、フランスの刑務所に入りたいです。日本よりマシみたい。

隠し部屋を査察して(エリック・マコーマック/東京創元社)not for sale

序文に、牢獄に入れられた政治犯の話が出てきます。真っ暗な牢獄の中、明かりが灯るのは、看守が見回りに来るほんの2分間だけ。彼は、その瞬間だけ、本を2、3行読むことができるのです…。
どうします? そんな目にあったら? ぞっとしました。
→詳しくは

囚人同盟 光文社文庫(デニス・リーマン/光文社)

「ワシントン州タコマ市沖合にあるマクニール島刑務所。所長一味は私腹をこやすことに狂奔し、所内の腐敗は進むばかり。そこに入所してきた新入りは、知力、体力にすぐれ、やがて舎房のリーダーとなった。あだ名はマザー。彼には秘めた目的が…。その達成のためプロジェクト・チームを組織した!―刑務所内を舞台に、ワルだが憎めない男たちが繰りひろげる奇想天外の計画とは…。武装銀行強盗で終身刑を受け、服役中の<現役囚人>作家がコミカルなタッチで描く一読必笑のピカレスク(あらすじより)」
マザーの目的が気になります。私腹をこやす所長ってことは、あ、もしかして?

 
アルカトラズの6人 脱獄に賭けた男たち(クラーク・ハワード/早川書房)

ノンフィクションです。アルカトラズの連邦刑務所、通称「ザ・ロック」。サンフランシスコ湾に浮かぶ小さな島。最も危険な犯罪者が収容される刑務所の中の刑務所。しかし、46歳の囚人バーニー・コイは、この刑務所の小さな、しかし致命的な欠陥を発見する─ということらしいです。
実際に起こった脱獄事件を詳細に追うノンフィクションノベル。なんだ、その欠陥って?! 気になる。
映画『ザ・ロック』とは
まったく関係ないですが、思い出すと、映画も本書も1割増楽しめそうです。

サド侯爵の手紙 ちくま文庫(渋澤龍彦/筑摩書房)

アレコレいっぱいやらかして投獄されたサドの牢獄ライフ。驚きます。自由すぎて。極上のバターを届けるようになどと、サド夫人への手紙に書いています。
妄想と哲学に満ちた獄中書簡。
→手紙つながり
→ミニ特集・爵位のある人々

 
   
穴 HOLES(ルイス・サッカー 幸田敦子訳 /講談社)

一応、児童書でしょうか。小学校5年生くらいから読めるでしょう。でも大人も充分楽しめます。私は夢中になりました。
本書の主人公スタンリー・イェルナッツは、運の悪い少年です。盗みの疑いをかけられ、グリーン・レイク・キャンプに送られます。そこは更正施設とは名ばかり。レイクというのも名ばかり。水は一滴もない干上がった大地で少年たちはひたすら穴を掘ることを命じられます。1日1個の穴。
目的のない労働ってつらいですよね。仲間の少年達も意地悪するし…。
しかし、所長には目的があるようで、何かを見付けたら必ず申告するように言われます。どういうこと?
→詳しくは、穴つながりへ

   

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完全脱獄(フィニイ)