パリと並んでロンドンも心誘われる地のひとつ。
関連項目→ホームズつながり▼行きたくなる。
「ロマンティックな旅へ イギリス編」
(松本侑子/幻冬舎)
ピーターラビット、クマのプーさん、ホームズ…、
みんなの愛する物語の舞台を著者自らが訪ねます。
いーなー。写真もふんだん。
それぞれの物語に関する、考察・逸話も読者の興味を引くように
うまくまとめられていて、なかなかにおもしろいです。
フーンって。
▼小野不由美でロンドン。
『架空幻想都市 上・下 ログアウト冒険文庫』
(めるへんめーかー編/アスペクト)
めるへんめーかーさんが企画編集した「架空の街」が
テーマの短編集。
収録されている作家さんの顔ぶれがすごいです。豪華メンバー!!
まず上巻には、小野不由美、妹尾ゆふ子、岬兄悟、菅浩江、
矢崎麗夜、久美沙織ら9人。
下巻には、谷山浩子、高瀬美恵、大原まり子、羅門祐人ら9人が参加。
1人1作。上下巻で全18編。プラス、そのうちの数人が参加したリレー小説1編です。
小野不由美さんの作品タイトルは「倫敦,1888」。
「架空の街」がテーマと言いますが、
裏テーマのように参加作家の作品に必ず登場するのは<刃物>。
ロンドンで刃物と言えば…。はい、そうですね。
それを小野不由美味に料理してます。
→すごいメンバーつながり
▼ロンドンの古本屋さん。
『チャリング・クロス街84番地 書物を愛する人のための本 中公文庫』
(ヘレーン・ハンフ編著/中央公論社)
アメリカに住むヘレーン・ハンフさんが、ロンドンの古本屋さんに
注文書籍リスト&手紙を書きました。
古書店からは、書状を添えられた本が届く→
ハンフさんは礼状を送る→古書店からは、追加の書籍が届く…。
そんなわけで、長いお付き合いが始まります。アメリカ女性のハンフさんは歯切れの良い、お茶目な手紙を、担当者フランクさんは丁寧な中にもユーモアのある、優しいお手紙を書きます。あるときハンフさんが、食料品などの小包を贈ったことなどから、さらに交流は深くなり、今度は店の女の子からも私信(?)が届いて…。
面白くて心温まる書簡集です。実話です。私はフランクさんのファンになりました。
時々、お客様からメールをいただいても満足にお返事もできない私、
反省しました。ごめんなさい。
→手紙つながり
→ミニ特集・どこに住む?
▼こんなロンドン。
『夢の丘 創元推理文庫』
(アーサー・マッケン 平井呈一訳/東京創元社)
※難有り
主人公ルシアンは、故郷の山からロンドンへ出ます。
彼の目を通した街の姿は、幼い日の妄想によく似ています。
現実なのに、幻のようなんです。
「二十世紀幻想文学の金字塔(あらすじより)」。
▼ロンドンと言えば、ロイヤルバレエ団。
「熊川哲也 メイド・イン・ロンドン」
(熊川哲也/文芸春秋)
熊川哲也の自伝。恋愛体験なんかもかなり大胆につづってあって少し感心。
しかし、海外で活躍する日本人を心底応援している店主としては、
やはり、いかにテツヤ・テディ・クマカワが世界に認められたか、
という部分が一番楽しいし、興味津々ですね。
常に自信を失わない姿勢も含めて、見ていて気持ちのいい人です。
→バレリーナつながり
→クマつながり?
他に…「ホームズのヴィクトリア朝ロンドン案内」
(小林司・東山あかね/新潮社)
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