■役立つマニュアル本つながり

たまには役に立つマニュアル本もありますよね。


▼お嬢さま言葉を学ぶ。

お嬢さまことば速習講座 「お嬢さまことば速習講座」(加藤ゑみ子/ディスカヴァー21)

巻末、お嬢様言葉がどれだけ身についたのかがわかるテストが付いていますよ。 じつに笑える本ですが、実生活でも役に立つ言葉もあり、なかなか侮れない本ですお嬢様は不平を言わない。 言う時は、「~と、みなさまがおっしゃって…」と言いましょう、ですってさ。なるほどねぇ。さて、問題です。『けち』をお嬢様らしくケナすとどうなるでしょう? 三島由紀夫の言ってた見合いの断り方、っつーのを思い出しました。
  答え『贅沢なことがお嫌いなの』
→テスト付きつながり
→ミニ特集・お嬢さまのために


▼愛の法則を知る。

ビルとアンの愛の法則 「ビルとアンの愛の法則」(ウィリアム・ナーグラー&アン・アンドロウ/TBSブリタニカ)

人生の知恵がぎっしり。これは本当に役に立つ本です。じゃ、一つ教えちゃう。
一、しゃべるな、待て。
これがねー、むずかしいよねー。くーっ。
人との付き合い方についてですが、愛の法則ですので、交際中の男女・ご夫婦に適しています。 人間関係を継続させるための、それも大人の男女のための法則ですから。お子様にはね、「一、ロマンスを殺せ」って言ってもわかんないでしょう?


▼当たってなくても。

宝くじに当選したら読む本 『宝くじに当選したら読む本』(高井次郎/三才ブックス)

意外と知られていない3億円当選後のあれこれ。もらう編・まなぶ編・ふやす編・つかう編の4つで詳しく解説しています。
売れ残った券の中に高額当選券があったら。この問いに対する答えがコロンブスの卵的にちょっと驚きでした。当選金はプールされていない。売り上げから供出される。だから、売れ残った券に当選という概念はナイ、んだって。ふーん。あと、肝心の何を買うかって話で、「売ってるなら愛を買う」っていう4コママンガ挿絵にウケました。私も買う(笑)。時間も売ってたら買うね。 著名人へのアンケートで、西村知美さんが「広いマンガ喫茶1軒」って答えてるのに微笑。
→お金つながり
→くじつながり


▼なやみますよね。

おつきあいの極意 「おつきあいの極意」(藤臣柊子、まついなつき/幻冬舎)

おつきあいかぁ。これなくしては、人生を渡れませんもんね。しかし、難しい。人づきあい。結構苦手です。 でも、多分、みんな苦手なのだと思う。「人とのつきあいは全然気にならなくて」って人に会ったことないですもん。 ねー?
みんな苦手だけど、それをなんとか克服したり、しようとしたり、 そこに楽しみを見出せるようになったり、 ともかく困らない程度にやり過ごしたりできるように鍛練しながら、生きて行くのだと 私は思いますね。そうして名実共に大人になっていくのでしょう。 というわけで、トラブルの起こりそうな、いくつかの状況について、 (苦手な人との会話や、セクハラ的状況、贈り物について、おいとまのタイミング、などなどなど) 「こうしたらラクじゃない?」「こうしたほうがイイと思わない?」と提案してくれる本です。 マンガ(藤臣柊子)+エッセイ(まついなつき)。 雑誌オレンジページに連載されたものの単行本化。


▼役に立つ、のか?

不倫の法則 『不倫の法則―危険な恋を愉しむ方法』(デヴィッド・キャドガン ハーディング祥子訳/日本文芸社)

いやぁ、案外、使えるかもしれませんよ? 慎重な、不倫マニュアル。 いかに家庭生活を円滑に維持しつつ、愛人とのアバンチュールを楽しむか、 その方法をアドバイス。とことん慎重、繊細なやり口ですので、 力任せの方には向きません。 私なら、ここまでやらなきゃいけないなんて面倒で挫折しちゃう。 一番笑ったのは、いつ急な予定が入ってもいいように日頃から「石頭クラブ」でも何でも、適当な趣味のサークルに入っておくべし、という項。なるほどね。 全てがよーくまとまった、安全に行うための黄金律71もアリ。後ろ暗い方には一読をオススメします。


▼笑える園芸術。

わが庭に幸いあれ 「わが庭に幸いあれ―紳士の国の園芸術」(ウィリアム・ヒース・ロビンソン画 K・R・G・ブラウン文 中尾真理訳/筑摩書房)

ウィリアム・ヒース・ロビンソンさんと言えば、只今トップページで一押し中の幻の絵本館「美女と野獣」の挿絵の方です。じつにタイムリー。あの本の中でも、滲むユーモアが彼の味で、他にもそんな著作があると書かれていましたが、これなんかまさにそうです。 庭造りは紳士のたしなみ、というわけで、庭造りマニュアル本。 でも、一筋縄ではいきません。 庭造りのあれこれを一から十まで解説してくれているのは確かですが、 とことん洒落のめしています。 その道の人が読んで笑い合う本なんです。 例えば、愛書家は、愛書家の本にかける異常な情熱について書かれた本を読むと、笑いながら頷きますでしょ? まさにあれ。 しかも身近な植物のことですからね、庭造りをしたことのない人でも、簡単に想像がついて必ず笑えます。 植物とは相性の悪い私も、笑いながら読めました。そんな読み物なんです。 ヒース・ロビンソンさんの絵もたっぷり。K・R・G・ブラウンさんと、良いコンビだなぁと思ったら、 ユーモアHowToシリーズを出してるんですって。 『理想の夫になるには』ってヤツ、読みたい~!
→庭つながり


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