まぁ一応、ご当地!ってことで。
大河ドラマのおかげで俄かに注目されていますが、来年はどうでしょう?
ちょっといやみで雪深い小京都、金沢へ是非いらっしゃいませ。
とりあえず在庫から抜粋、少なくて申し訳ナイ。おいおい追加して行きます。▼ケンイチ氏(うじ)とか呼びたくなりませんか?
「金沢/酒宴 講談社文芸文庫」
(吉田健一/講談社)
(誰か有名な方の受け売りなのか、有名でない方の受け売りなのか、
そこは失念してしまったのですが、)とにかく誰かの受け売りではありますが、
この吉田健一のうねうねした文体は、そのまま金沢の町並、川の流れを表しているのだ、と。うーむ、なるほどね。
一度、金沢を訪れたいとお思いの方は、読後に訪れてみてください。
がっかりすること請け合いです(笑)。
「酒宴」の方は、愉快な酒飲み小説。お酒飲みはたまらんでしょうが、ウマそうな酒の肴がいっぱい出てきて、食いしん坊にとってもたまらんのです。 →酔っぱらいつながり
▼金沢じゃないじゃん?
「金沢ミステリー傑作選 河出文庫」
(南條範夫/河出書房新社)
このご当地ミステリーアンソロジーはなかなか奇特な感じ(?)です。
五木寛之、杉森久英、半村良、連城三紀彦、
南條範夫、江戸川乱歩、水上勉。
金沢じゃないじゃんっていう話も入ってますけどね。
一応、土地の者としておすすめ。
金沢へ向かう列車の中で、ひまつぶしにどうぞ。
南條範夫の作品には美少年が頻出しますが、
収録作「消えたり百万石」にも当然登場。
相変わらずなんかやらしいです。 →美少年つながり
▼単に金沢が出てくる。
「骨董屋征次郎手控」
(火坂雅志/実業之日本社)
…アレ? と思ったら著者は時代小説の方なんですね。
文体がすぐにそれとわかる時代小説調です。
これも骨董モノの典型ですが、ちょっとこう怪談の匂いがしたり、
捕り物の匂いがしたりする※のはそれゆえ?
(※実際はともかくとして、その匂いが、です)
金沢には骨董屋さんが多いんですよ。
→骨董つながり
▼雑誌の特集。
「銀花(季刊雑誌)第五十五号(55号、1983年秋)
特集1:加賀の国暮らしに息づく朱と金/特集2:祈りの料理月心寺村瀬明道尼」
(文化出版局)
特集1は、加賀。見過ごせませんでした。
一応拾い上げて、触れておきます(笑)。小京都の凝りぶりをご覧ください。
その他、ミニ特集も「サーカスへの郷愁」(根津恭)4p、
「本の話」(寿岳文章)など、ちょっと面白いです。
→ミニ特集・銀花(季刊雑誌)
他に…もちろん、室生犀星、泉鏡花の諸作品。
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