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■地図つながり
高校生くらいまで、まじめに宝の地図が欲しかったです。今も売ってれば買うかも。
関連項目
→宝探しつながり
関連項目
→ミニ特集・どんな旅に出る?

▼地図と言えば。

「ボアズ=ヤキンのライオン ハヤカワ文庫FT」
(ラッセル・ホーバン 荒俣宏訳/早川書房)

地図つながりを作る時、いの一番に入れようと思っていた作品です。
今もまだ稀少かな?

地図屋ヤキン=ボアズが息子(ボアズ=ヤキン)のために作った地図にはライオンがいない。地図屋はライオンを探して旅に出る。
「いまやカルト的書物となったファンタジイの傑作、ついに登場(あらすじより)」

▼地図にない。

『地図にない町 ディック幻想短篇集 ハヤカワ文庫NV』
(フィリップ・K・ディック 仁賀克雄訳/早川書房)

ディックの短篇集。全12編。

表題作「地図にない町」。
ふとした出来事で、あるはずのない町があると気付く。
地図にも載っていない町が、あることになっている。
そこに住む人々もいる。
その町はだんだん、自分のいるはずの現実の町を侵食してきているのではないか?
現実を塗り替えているのではないか?
幻想的な短篇ですが、ボーッとはしていられず、途中から主人公と一緒に急いで家に帰りたくなりました。
息せき切って辿り着き、ドキドキしながらドアを開ける。
割りと初期の作品だそうですが、さすがに巧いです。

▼プライベート・マップ。

「雑誌 太陽'82/5月号 特集・地図であそぶ」
(金井美恵子、まりの・るうにい、滝田ゆう、今江祥智他/平凡社)

「太陽」がほうっておかないネタではありますね。
でも切り口が天才的です。
この号は、読んでてほんとに楽しかったし、感心したし、わくわくしたなぁ。
残念ながら売り切れです。

「マイ・プライベート・マップ」(!)の執筆者は
金井美恵子、まりの・るうにい、滝田ゆう、今江祥智、藤原新也、竹田津実、栗本慎一郎、木村恒久、巌谷國士。どれも、その人柄がにじむテーマのマップ付き。

杉浦康平と横山正の「地図の宇宙誌」は渾身の力作。
村上春樹、阿奈井文彦、野田秀樹の「街角オリエンテーリング」。
→ミニ特集・雑誌太陽

▼架空の町の地図。

『ミステリマガジン 1978年7月号 No.267 特集:架空の町、幻想の町へ』
(早川書房)

特集が架空の町、幻想の町へ、
ということで、セント・メアリ・ミード村(ミス・マープル)、ライツヴィル(エラリイ・クイーン)、アイソラ(87分署)、バーナード・クロシング(ラビ・スモール)のイラスト地図や、それに寄せる短文があります。

フィニイ「五番街のバス」も収録。
作品も良くてフィニイらしいし、いかにもテーマに合ってるし、嬉しくなります。

▼地図付き。

「シャーロック・ホームズ呪われた館」
(ゲイリー・グレイディ、スーザン・ゴールドバーグ、レイモンド・エドワーズ 各務三郎・田村源二訳/二見書房)

ホームズのミステリゲーム。
謎を解きながらすすむ探偵ゲーム小説です。
しかもオマケ付き。地図や、新聞が別添えの備品になっていて、臨場感があふれています。ワクワク〜。
→ホームズつながり
→ミニ特集・備品のある本