マニキュアは大人の入り口? なんかの歌でありましたよね。♪マニキュアだってうまく塗れるわ もうあの頃の私じゃない〜
最近塗ってないなぁ。大人の女の証というよりは生活の余裕の証という気がします(笑)。
関連項目→人体→指つながり、首つながり、歯つながり▼歯と爪。
「歯と爪」
(バリンジャー/東京創元社)
残すところ4分の1のあたりで、袋綴じになっていて開けないと先が読めません。開かない状態で返本すれば代金はお返ししますというシステムなんだけど、わたくし、開けなくても犯人はわかりましたわ(偉そう)。返本したろか、と思いながら開けて読んだけど。だって、推理小説は最後まで読まないと肝心なカタルシスが味わえないじゃありませんか?
トリック自体はきっちりキマっているのですが、その整合性ゆえに早々にネタバレてしまうという、推理小説界に散見する本質的なネタバレ小説。ネタバレにウマイヘタは関係ないんだなぁと思う瞬間です。
→袋綴じランキング
→歯つながり
▼獅子の爪。
『獅子の爪』(フランソワ・コッペ)
(「謎のギャラリー特別室」(北村薫編/マガジンハウス)の収録作)
美しい娘さんが出てきます。
男たちは彼女に群がってご機嫌をとっていますが、
誰も結婚を申し込みはしません。
彼女は妻にふさわしい女ではないからです。
そこへ純情な海軍大尉がやってきて─。
私はこのタイプの強気な美女がとても好きなのです。
展開の予想はつくけれど、娘さんの魅力で鮮やかな印象を残す1篇。
※謎のギャラリーはたくさん出ていますから、お間違えないように。
これは特別室(1)。
収録作は、遊びの時間は終らない(都井邦彦)、俄あれ(里見トン)、猫の話(梅崎春生)、なにもないねこ(別役実)、チャイナ・ファンタジー(南伸坊)、巨きな蛤(南伸坊)、家の怪(南伸坊)、寒い日(南伸坊)、ねずみ狩り(ヘンリィ・カットナ)、煙の環(クレイグ・ライス)、ナツメグの味(ジョン・コリア)、やさしいお願い(樹下太郎)、歌の作りかた(阪田寛夫)、獅子の爪(フランソワ・コッペ)、エリナーの肖像(マージャリー・アラン)。
▼ビロードの爪。
「ビロードの爪」(E・S・ガードナー)
ペリー・メイスンもの。有名なトリックが使われています。
火サスでもしばしば目にします。その度、「あぁ、ビロードの爪だね〜」と思っています。
あ! そう言えば、昔、小学校か中学校の宿題で「小説を書く」という課題が出た時に、ちゃっかり、『ビロードの爪』の翻案小説を提出したことを思い出しました。もう時効でしょう。火サスのことをとやかく言えませんわね。確か、男前の探偵にした覚えがあります。男前好きだったんですね。三つ子の魂百まで。恐ろしい(笑)。
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