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● ミニ特集 大和文庫 ●
▼コンプリートする?─大和文庫

目録に掲載の作品数も少なくて、ちょっと頑張ればコンプリートできるんじゃないか?という、野心を抱かせてくれるマイナーな文庫が好きです。

この手のものの場合、そんなにお金もかけずにコレクションすることができます。コレクションする人も少ないですし(笑)。これはちょこっと珍しいゾって作品を見つけると嬉しいですよ。
注意したいのは、他文庫や他出版社から復刊していることが多い点。文献としての稀少性は保証されません。

▼下記では、大和書房の〜文庫、ダイワアートの大和文庫をいっしょくたにして紹介しています。

ソノソノ SONOSONO 大和文庫(赤塚不二夫、タモリ他/ダイワアート)

二人の女子大生が書いた80年代冒頭のベストセラーANOANOと同じ形式で書かれたパロディお遊び本。告白しているのはおじさんたちです。ちょっとエグイ(?)内容かも。滝大作、赤塚不二夫、タモリ、高平哲郎。カバーのタモリが若ッ。

オレンジの生活絵本 大和文庫(西村玲子/ダイワアート)

これは、多分なかなか入手できないハズ。薄っぺらい本で巻末に4枚の絵葉書が綴じ込みになっています。こういうの好きなんですわ。
西村玲子さんがオレンジについて書いて書いて書きまくった本。かわいいです。
※薄い薄い本です。

織りびと染めびと 女性論文庫(草柳大蔵/大和書房)

1974年、主婦の友社より刊行されたものの文庫化のようです。13人の織りの名匠と染めの名匠に話を聞いています。かなり専門的に突っ込んだ話もあり感心する本。志村ふくみ、木村雨山、芹沢 介、森口華弘他。地元としてはやっぱり木村雨山に注目。→金沢つながり

自伝的恋愛論 大和文庫(宇野千代/ダイワアート)

宇野千代の3、40年の間に書いたエッセイ集とのこと。彼女のエッセイはまぁ、その人生のせいで、たいていは恋愛エッセイですよね。体験的恋愛エッセイ。けっこう失敗もしている人なので、参考にしていいのかどうか悩みますが(笑)、体験した人の重みのある言葉が多いです。→恋愛論つながり

燃えるような恋をしたいあなたに 大和文庫(白石かずこ/ダイワアート)

1976年に住宅新報社より発行された『恋のサブノート』の再編集、文庫化。恋をしていないとさみしい、と言う白石かずこは明らかに宇野千代の系譜です。因みに世の中には恋をしていなくても割りと平気な人もたくさんいます。
大人のための恋愛論。中身より、挿絵がわりのコラージュがナイス。
→恋愛論つながり

ニューヨークの女たち 大和文庫(常盤新平/ダイワアート)

こなれた文章でいろいろと昔の美女たち才女たちのことを教えてくれます。小話満載。ニューヨークの美女たちの、サクセスストーリー。女はコワイけど美しいです。
→モデルつながり

さよならさんかく 女性論文庫(大橋歩/大和書房)

大橋歩の挿絵いっぱい。短編集。全17編。素晴らしい出来だと思います。挿絵が印象的で、特にウサギがシャワーを浴びてるのが好きだなぁ。

とんがらし 女性論文庫(イルカ/大和書房)

キュートな表紙が目を引きます。
イルカさんの挿絵もいっぱい、クスっとして和む、エッセイ&小話集。
八曜社から出た単行本の文庫化です。元祖イヤシ系?

私のなかの愛 女性論文庫(安井かずみ/大和書房)

カバー絵が宇野亜喜良か、フムフム。しかーも、よく見たら、扉のカットは四谷シモン。少ししかないですけどね。それだけでうれしい。安井かずみのエッセイ。

恋の絵本 女性論文庫(遠藤周作/大和書房)

遠藤周作の恋愛論。絵本と言うだけあって、開くとこんな感じ(↓)。長尾みのるのイラストが毎ページ入っていて、キュートです。

マナーの本 女性論文庫(酒井美意子/大和書房)

カバー絵と本文イラストは土田よしこ。酒井さんのマナー講座とはなんとなくミスマッチなおとぼけイラストに微笑。でも酒井さんのマナー講座はお固くないんですよ。スパッとしてますから。

ママバニィの楽しいおべんとう 大和文庫(西村玲子/ダイワアート)

西村玲子さんのアイディアいっぱいのお弁当の話。こんなお弁当、持っていったことない…。

女性にちょっとひとこと 女性論文庫(吉行淳之介/大和書房)

吉行さんが、男女間のミゾ、いや機微について語ってくれてます。時々ムカつく…のは内緒(笑)。
カバーイラストは佐々木侃司。いいなぁ。

男の子に好かれるナチュラル化粧法 大和女性論文庫(プラスb編 中村敏郎監修/ダイワアート)

メイク法についてのハウツー。写真が意外にかわいいのです。章ごとに、赤、紫、緑の文字色です。少しだけ嬉しい。→文字が色付きつながり

女のエピソード 大和文庫(澁澤龍彦/ダイワアート)※難有り、御注意

多分、私だけが嬉しい本。
だって、河出文庫からも出てますから。普通は、大和文庫にこだわらないと思います。私はチープなコレクターとして、是非とも「大和文庫の澁澤龍彦」を見たかったのです。
それほど珍しくはないはずですが、私は初めて見ました。嬉しい。

他出版社で出ていても、この文庫で欲しいと思っている名作が他にもあるんです。内緒ですけど。

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