かなり昔から、少女マンガに出てくる先生が好きでした。
フィクションにおける店主の男性の好みは簡単で、先生か魔王様です。
もちろん、先生みたいな魔王さまだと尚良しです。「なんやそれ」とつっこまないように。
あくまでもフィクションなんですから。三つ子の魂なので、なんでと聞かれても実のところ困ります。▼セルゲイエフ先生。
「SWAN 集英社マーガレットコミックス」
(有吉京子/集英社)
店主のバレエもの好き、原点です。
全21巻の大長編です。バレエをやってる名もない少女、聖真澄(ひじりますみ)ちゃん。
ある日、彼女がロシアの超有名ダンサー・アレクセイ・セルゲイエフ先生の目に止まり…。
アレクセイ・セルゲイエフって名前はさ、山田太郎って名前だよな、
と今では思うんですけど、当時は先生のかっこよさにクラクラでした(笑)。
先生は、真澄のことが好きなのですが、…ちょっと事情が。
いーじゃないか、真澄が好きなら好きで!と私は影ながら二人のハッピーエンドを望んでいたのですが、…。キャンディ・キャンディやはいからさんが通る以来、
綿々とつづく病弱な恋敵の出現で、なかなかうまくはいきません。
病弱な恋敵つながり、できるけど、どんどん少女マンガな方向に行ってしまって
帰れなくなりそうですのでちょっと自粛。 →バレリーナつながり
▼神崎先生。
「N.Yバード 集英社マーガレットコミックス」
(槙村さとる/集英社)
神崎先生という男前のダンサーが出て来て、
当然、ヒロインを好きになります。
でもヒロインには、恋人がいるんです。
先生にかきくどかれてる場面で、
もう、神崎先生にしとき!、と思って大変歯がゆかったのを記憶しています。
だって恋人のしんちゃんはすごく大した男じゃないんだもん。
▼小田島先生。
「純情クレイジーフルーツ ぶーけコミックス」
(松苗あけみ/集英社)
今回のつながりの中で一番結婚したい人かも。
いいでしょ? 普通で。幸せになれそうじゃないですか(笑)。
小田島先生って、かっこいいだけで結構普通。
と思える私、大人になったもんです。
▼正式には松本春綱センセイ。
「センセイの鞄」
(川上弘美/平凡社)
世に名高い名作恋愛小説。
でも、私にとっては、長らく必ず寝ちゃう本です。
出会いのシーンもとても良いのに、なぜ?
センセイもステキなのに、なぜ?
センセイになら叱ってもらいたいのに、なぜー?
高校で国語を教えていたセンセイと、教わっていたツキコさん。
居酒屋で再会して以来始まる交流。
ツキコさんは37才。
センセイはいつも同じ鞄を持っています。
居酒屋でさりげなくウマそうなものが出て来るのも気になります。
→鞄つながり
▼メルトン先生。
「メルトン先生の犯罪学演習 創元推理文庫」
(ヘンリ・セシル/東京創元社)
本来は法理論とローマ法の先生であるはずのメルトン先生が、
頭を強打して以来、おかしくなっちゃって、
授業は「いかに法の網の目をかいくぐって犯罪を成すか」に変更。
生徒たちは大喜び。そんな連作短篇集。
惚れはしませんが(笑)、楽しめます。
▼チップス先生。
「チップス先生さようなら 新潮文庫」
(ヒルトン/新潮社)
名作なのに、私は未読。
でもうちのママは熱弁をふるって薦める古典名作。
チップス先生の60余年の教師生活の思い出。
「腕白だが礼儀正しい子供たち」「優しい妻」「大戦当時の緊張した日々」
清しい物語とお見受けいたします。
▼ドリトル先生。
「ドリトル先生アフリカへ行く 講談社文庫」
(ロフティング/講談社)
ドリトル先生航海記は第2作だそうです。
こっちが第1作。
動物語の話せるドリトル先生、サルを助けにアフリカへ。
永遠の名作で、もちろん流通中ですが、
講談社文庫版の可愛さに惹かれました。
→医者つながり
→サルつながり
→どんな旅に出る?
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