迷子になったらまずHOMEへ

■人面瘡つながり
キノコつながり以来、思いついて笑ったつながりNo.1かも。
もっともっとたくさんあったような気がするんですが…?なんだろ? 
いつも見守ってくれる者として、守護霊モノに通じる味わいもあるような、ないような。
→関連項目?→
変身つながり、守護霊つながり(作成中)

▼絶対わざとだ。

「受難」
(姫野カオルコ/文藝春秋)

絶対、確信犯だと思うんです。

ヒロインには人には言えぬ場所に人面瘡があります。
(人には言えぬどころか、ここに書くのもためらわれます。)
人面瘡は意志を持ち、口が悪く、いつもヒロインを罵ります。
しかし、当然人面瘡は彼女のことをすべて知り、理解しています。
そしてラストでは…、アレがああなって、こうなるわけですから─。
読みながら、
「この話は【そのままのワタシを、すべて理解してくれる人に出会いたい】という
女性の─と言うのに語弊があるようなら人類の─願望を満たす話なんじゃない?」
と思っていたワタクシ、膝を打ちました。
それを意識して書かれた物語としか思えませんですよ、ワタクシは。どう思われます?

▼ドキドキ。

「寄生獣 アフタヌーンKC」
(岩明均/講談社)
※当店在庫は8〜10巻のみ。

ちょっと違うけど、人面瘡ですよね、区分としては。
寄生生物ですけど、主人公の右手に寄生している姿は
人面瘡そのものですもん。
人類を食い尽くそうとする、殺傷能力MAXの寄生生物たち。
主人公もそんな寄生獣に寄生されますが、ひょんなことから右手だけ。
脳に寄生されて操られるようなこともなく、中途ハンパな特殊例として、
人間の体を操って襲ってくる冷酷な寄生獣たちと闘うことになる。
万一、未読の方がいらっしゃるなら、必ず読んでみていただきたい名作青年マンガ。

▼岡山弁てさ。

「ぼっけえ、きょうてい」
(岩井志麻子/角川書店)

岩井志麻子さんのおかげで、岡山弁がすごくポピュラー言語に
なった気がしませんか?
女郎の語る驚愕の寝物語。
日本ホラー大賞受賞作の表題作を含む4編を収録。
→すてきな方言ランキング

▼番外編。

「親指Pの修業時代」
(松浦理恵子/河出書房新社)

全然、人面瘡ではないのですが、まぁ、何か異物が体にできちゃう
という意味で。ヒロインの足の親指にPができちゃう話ですからね。
Pはしゃべりませんが、反応します(笑)。
Pができたことは、ヒロインにも、それを取り巻く人にも
否応なく変化をもたらします。今まで曖昧で表に現れなかったものが、
Pの存在でどんどんはっきりと見えてくるわけです。
もし、異物がPでなかったら、カフカや芥川調に仕上がったと思うのですが、
PがPである故に、この著者らしく、深い思索は
当然フェミニズム的方向に向かいます。
それが何やら居心地が悪いくらいに真摯。私でもそうですもん。当時、男性の読者は
どのように感じられたのでしょう?
この作品がちゃんと本になって出版されたことに日本の良識を感じてしまいます。
日本は案外すすんだ国なのかもしれません。

他に…確か、「吸血鬼ハンターD」(菊地秀行)がそうじゃなかったですか?
カンチガイ?確かDの手の平に人面瘡があったと思うんやけど。
うろ覚えです。すみません。
あと、ド根性ガエルのピョン吉も番外で入れたいな(笑)。