明治生まれの女性。
にもかかわらず、作品はぴっかぴか、そしてあたたか。古今東西みんなの少女期という感じ。普遍のノスタルジーと不変のいきの良さ。●第七官界彷徨(筑摩文庫「尾崎翠」収録)
小野町子の兄は2人。片方は心理学者で患者に恋をし、片方は肥やしの研究のために苔を栽培してる。加えて音楽学校浪人中の三五郎。
このうきうきと楽しい設定だけでも驚異。何度読み返しても楽しい。
●アップルパイの午後(筑摩文庫「尾崎翠」収録)
これが昭和ヒトケタの作とはねー。彼女の作品はどれもそうだけど、時代を感じさせず新鮮。「どんな女も20歳にもなれば、心臓に穴の一つや二つはあいているものだのに、お前は何だ」という兄の台詞に
ぎくっとしていた私の心臓も今ではすっかり穴だらけ。
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