迷子になったらまずHOMEへ

すごいメンバーつながり
書評を書く時に、その執筆メンバー、対談メンバーにふれざるを得ない、豪華な顔ぶれの本をあつめてみました。

▼ひっそり豪華

「さだまさし やさしさの風景」
(大島弓子、三原順他/白泉社)


さだまさしの詩に少女漫画家たちがイラストを付けた「イラスト詩集」。小型です。
漫画家の顔ぶれが豪華。そのスジでは伝説の1冊。
さだまさしスジと、少女漫画家スジ、
2本のスジがかぶってますからね。
大島弓子・倉持知子・竹宮恵子・三原順・坂田靖子・
西谷祥子・美内すずえ・山田ミネコ他。
カバー絵は大島弓子。

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▼猫バカ大集合

「私の猫ものがたり」
(小泉喜美子・水森亜土・谷山浩子・
タモリ・
伊藤比呂美他/集英社)

'80年から'82にnon-noに掲載された著名人の猫話を
収録した本です。
というワケで、著者が異常に豪華な本。
中村紘子・小泉喜美子・水森亜土・犬養智子・
堀内美紀・下重暁子・白石冬美・森ミドリ・小坂恭子・
檀ふみ・熊井明子・長嶺ヤス子・塩田丸男・谷山浩子・
荒木一郎・山本コウタロー・所ジョージ・来生たかお・
羽仁未央・ロバート・ホワイティンング・高橋洋子・清水妙
遥くらら・F.モレシャン・吉原幸子・長田弘・南伸坊・赤塚不二夫・伊藤比呂美・
小沢昭一・大地真央・原田治・岸田衿子・川本三郎・タモリ・岸本加世子。
→猫つながり

▼ふつうのジャン・ジュネ。

「パリの男たち」
(朝吹登水子/人文書院)

サガンの翻訳でも有名な朝吹さんがパリの面白い男たちについて語る。すべての話がいかにもパリらしく、気がきいてて、こじゃれてて、ツボ。フランス男って実際に会うとげんなりすることも多々あるんだけど、文字で読んでる限りはじつに愉快。コクトーから文房具店のおやじまで、いろいろな人が出てくる中、やっぱり特筆すべきはジャン・ジュネでしょうか。ジャン・ジュネが知人にいて、実際に会ったり話したりするって、すごくないですか? 一般人と同じテンションで語られるジャン・ジュネの逸話。こんなの初めて。彼にもそういう普通の生活があるとは存じませんでした、というかね、気付きませんでしたよ。 →フランスつながり

▼さぁ妻はどうすると思う?

「ハンサム・ウーマン」
(ビレッジセンター)

女性作家のアンソロジー。
明智抄、
大原まり子、小谷真理、斎藤綾子、
佐藤亜紀島村洋子、菅浩江、松本侑子、森奈津子。
豪華執筆陣に会心の笑みをもらしました。
威勢のいい女性作家が集結。読まずには死ねない一冊。
特に島村洋子さんの「シンデレラ」は出色のできばえ。
ビレッジセンターって? と悩まずに取り寄せて読む価値アリ。
古本屋になきゃ取り寄せて読むのだー。強力推薦。(すでに
商売抜き。)

収録作・島村洋子「シンデレラ」は夫を愛する妻の話(当たり前?)。
最近夫が彼女のおっぱいを触ってくれないのが彼女の悩み。
とうとうキレちゃった彼女の思いつきとは? 
これは島村洋子さんの最高傑作かも。見事なお話であり、美しいお話でもあります。

▼三つ子の魂はやっぱり百まで。

『世界の服飾デザイナー20人』
(田中千代/源流社)

錚々たる顔ぶれの20人との交流を語ります。
ディオール、ジバンシー、クレージュ、マリー・クワント…。
楽しいエピソードや作品の写真など、興味の尽きない1冊。
中でもピエール・カルダンの幼少時の話には、ちょっと感じ入りました。あのね、彼は8歳の頃、近所の少女にあげた人形に着せるドレスを作ったんですって。それで、フレアースカートにするための裁断の仕方なんかを考えたそうです。ほー。私は今でもわかりませんけど。