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あの人の顔!
『近代恋愛物語50 別冊太陽』(平凡社)

まぁ不謹慎かもしれませんが、みんな故人だし、けっこう時間も経ってるし、時効ってことで言わせてもらえば、
山崎富栄とか、潤一郎と佐藤春夫の夫人とか、谷崎松子夫人のほうとか、原阿佐緒とか、波多野秋子とか、文学史上の話題の女性がいったいどのような人だったのか、(おもに容姿が)気になって仕方ないのは私だけではないはずだ!
調べれば、すぐに見られるとは思いますが、思いつく限り片っ端から調べるのも面倒だし、アホみたいだし、思いつきのタネもさすがに数人で尽きると思うし、こればっかりはこのような特集誌で見るのが一番ではないでしょうか。
私は山崎富栄が一番美人だと思うな。宇野浩二の永遠の恋人・村上八重も美人。堀辰雄の婚約者も可愛い。柳原白蓮はやはり危険な香り。
もちろん写真以外に人となりエピソードや、関わった恋愛事件のあらましも収録してあります。
明治〜昭和の恋愛事件で話題の女性が一堂に会する、図版豊富な読み物としてオススメです。

→ミニ特集・美人大集合

好きなだけ滞在してもいい国がある!
『国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ! ちくま文庫』(吉田一郎/筑摩書房)

ノービザで好きなだけ暮らせる国があるんだって。
ノルウェー領のスバールバル諸島です。
日本を含む条約国の国民なら、好きなだけ滞在してお店を開くのも自由。
場所は北極。だからかぁ〜とは思いますが、人口2572人(2009年)、炭鉱が操業を続けているそうです。すごいやん。
ノルウェー領になった経緯等は、どうぞこの本で読んでください。アバウトな感じが面白かったです。私は寒いからイヤだけど、温暖な島なら行ってみたかったな。当たり前か。温暖な島なら、誰も放っておかないよね。
他にも極小国家、国の中の国、勝手に独立宣言をした国、珍妙な国、かつてはあった国など52カ国が紹介されています。極小国家の中のモナコ公国は、消費税はあるが、所得税や相続税は無く、資産家の天国。でも国籍を取得するにはモナコの銀行に数億円の預金が必要なんだって! う〜ん、関係なさすぎ。
「国」に対する固定観念が揺らぐ、面白い読み物です。

→ミニ特集・どこに住む?

ネコに財産を遺したい!?
ネコのために遺言を書くとすれば』(木村晋介/本の雑誌社)

自分の死後のネコの行く末が気になる人は多いようです。
まぁ、ネコでなくてもペットのいる人はみんなそうでしょうか。

本書は椎名誠さん関係で名前をよく知られる弁護士・木村晋介さんのエッセイ集。中に、「愛猫のために遺言を作ろう」という講演会をした話があります。そこでは、猫のための遺言のヒナ型を発表したそうで、それも収録されています。
やっぱり猫に遺産を残すことはできないんだって。猫を誰か信頼できる人に贈り、持参金をつける形がよくて、猫が確実にその人に届くように、信頼できる人に遺言執行者をお願いしておく、等々の重要ポイントアリ。(あ、テケトーに要約しました。真剣に検討している方は調べてください。)再三登場する「信頼できる人」、それが問題…という気もします。

他にも、刑務所でどんな本が読めるか、刑務所の図書室事情を調べた「監獄は「地獄の味噌蔵」か」の項は興味津々で読みました。もし活字中毒者のご友人・目黒考二さんが東京拘置所に入ったら(文学関係を読み切って)「しかたなく哲学・数学から工業関係などにまで手をのばす10ヶ月ないし1年目あたりからが目黒の試練の時となるだろう」と、推測されています。うーん、笑えるけど身につまされます。

弁護士さんらしく日常の法律関係のあれこれを面白く語ったエッセイ集。職業柄、いい鉄板ネタをいっぱい持っておられます。うらやましい。

→猫つながり

おやつが薬になる?!
『 おやつ処方箋』(竹島ぽてち/KKロングセラーズ)

おやつ処方箋。言葉のアヤではなくて、本当に「おやつの効能」の本です。
例えば、「カレーせん」は「血行不良、肝臓の疲労、食欲不振」に効く、らしいですよ?
各お菓子について、効能、基本情報(値段、分量など)、味、特徴が記されています。
「ヨーグレット」の「口内炎、貧血、肌荒れ、便秘、老化防止」という、「まぁ、そうだろうー」というものから、「ミルキー」の「意地悪な心、精神疲労、さみしさ」という「なんとなくそうか」なものまで、47のおやつを収録。
さらにその後はなぜか、お取り寄せお菓子の紹介にページを割いています。お取り寄せお菓子に効能の記載はない(笑)。あ、小見出しの「心の栄養、優越感、話のタネ、郷愁、一家団らん」かな。
1999年発行で、情報がやや古いのが珠にキズ。
おやつイメージはすべてモノクロイラストで、写真がひとつもないところはなんか笑えます。
基本、笑って眺める本です。全189ページ。

→カレーつながり

フォアレディースシリーズに「白い本」があった!
『わたしの詩集 グリーン版 ForLadies87※書き込み多数』(新書館)

どこの出版社もたいてい出してるいわゆる「白い本」。見かけは書籍だけど、中は真っ白で、日記やメモ帳として使うアレ。売れるんでしょうか?
まさか、新書館さんが、フォアレディースシリーズで白い本を出していたとは存じませんでした。開いてびっくりしたよ!
さすがにフォアレディースで、ケイト・グリーナウェイのカラー絵8pあります。モノクロ挿絵(罫線あり)ページは8p。あとは真っ白。
しかも「グリーン版」って書いてあるのが気になります。なんだろ? レッド版とかブルー版とかイエロー版とかあるのかな?! それもケイト・グリーナウェイなのかな?! 違うのかな? 宇野さんだったりするのかな?(注:私の妄想です) ぜひ見たいです。

※旧蔵者の方が使用されています。少女っぽい詩が9p分、書かれています。ま、まぁそれも味わいのうちでしょうか。と思ってくださる方におすすめします。

ゴルゴ13はA型だった!
『さいとう・たかをのゴルゴ流血液型人物観察術 PHPエル新書』(さいとうたかを/PHP)

ゴルゴ13はA型なんだって。しかも、テケトーにA型なんじゃなくて、さいとうたかを先生がちゃんと考えた末のA型なんだって。
先生は、血液型で性格の違いがあることを信じておられるらしく、その上で、ゴルゴは、「危機に直面した時の超人的な体力と精神力、依頼された仕事は必ず全うする責任感、自分が決めたルールに背かぬ意志力」があるA型資質の見本のような男、と言っておられます。
そうです。さいとうたかを先生もA型です。先生自身が、その一般に言われるA型の典型的性格のようで、「A型礼賛」と言うよりは、「悲しいくらいA型」のエピソードがいっぱい出てきて、なかなか微笑ましかったです。
先生は、どんなにいやなパーティでも、使命感から這ってでも行くし、行けば挨拶してまわるらしいですよ。気の毒に。(じつは私もA型だけど、いやなパーティには行かないし、もし行っても飽きたら黙って帰るくらいのことはするな〜。どうかな〜血液型って。)
そんなに深い内容の本ではないですが、さいとうたかをの信じる血液型別性格の特徴や、付き合い方が記されていて、ちょっと面白い本です。

ポスターは盗まれたいらしい。
『ポスターを盗んでください』(原研哉/新潮社)

デザイナー原研哉さんのエッセイ集。
デザイン裏話としても面白いし、変わった職業の人の世界観としても面白いです。デザインのみならず文章もお上手らしく、読んでいて楽しい。まー、端的に申しますと、興味深い内容の体験的エッセイ、しかも文章が滑らか、なんです。いいね!

心に残ったネタをいくつか。「切符のデザイン」をする話。切符の地紋(地模様)なんて、気にしたことなかったなぁ。鉄子の方々はぜひお読みください(笑)。
「大量生産の眩暈」の章では、失敗作が目の前で物凄い数に膨れ上がる悪夢について書いておられます。なるほど。
あとね、タイトルにもなってる美術館のポスターの話。「たくさんお客が入って、しかも盗まれるようなポスターにしてください」って依頼されるんだって。へぇ〜。でも、もっともよく盗まれたポスターは原画が引き立つように黒子に徹したポスターだったから複雑な思いだとか。
ん〜、ほんと、いくらでも「これこれ! この話、面白いね!」というネタが見つかる本です。
現在なぜか稀少傾向。新潮社さんは、文庫で出さないのかな? 売れると思うけど。(カバーの色褪せ感は多分、わざとです。今まで何冊か見たけど、みんな同じなので。笑)

他にデザイナーさんの好エッセイとしては→こちらがありましたっけ。

月から地球へ帰る!
『原色科学ブック第14巻 これからのせかい』(福島正実:文 武部本一郎、依光隆、木村定男他:絵/世界文化社)

昭和46年刊です。その50年後の世界を想定した「これからのせかい」についての科学絵本です。つまり、2020年頃かぁ。
月には人の住む基地があって、地球との間に、しょっちゅう人の往復があるでしょう、って。一般人も、そんな風になると思う? もうちょっと先かな?
でも、とっくの昔に実現してることもいっぱいありますよ。ファクシミリ、電子レンジ、動く歩道、「有線テレビではテレビショッピングができます」。有線テレビじゃないけど、できるね、インターネットや地デジで(笑)。ティーチングマシンはパソコンかな。
武部本一郎、依光隆、木村定男、中島章作、峯村亮而の絵も、ファンには嬉しいところでしょう。表紙もいいでしょ? こんな感じで、家電も乗り物もかっちょいいのです。

→月つながり

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