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■不快な小説ランキング
読んで、不快な気持ちになる本のランキング。…。まぁ不快と言ってもいろいろございますのよ。単にキモイもの。モヤモヤするもの。暗い気持ちになるもの。嫌ってるわけではございませんので、軽い気持ちで流してください。実はまだまだあるので、ひっそり追加していきます。
「不快小説」というネタは清水義範の作品より(短編でしたが、タイトルを失念)。

▼一番、気持ち悪いです。

『最後の娘 創元推理文庫』(ペネロピー・エヴァンズ/東京創元社)

「倫敦のさる家に72歳のラリーは間借りしている。今は独り身だったが、ある日店子として一人の娘が越してくる(あらすじより引用)」。そしてラリーはその娘が気に入ります。ラリーの一人称で語られる、ラリーの生活。これがもう! 異常に気味が悪い。気持ち悪くて、背筋が寒くなるほどです。オナゴの読者の方が、身につまされて、怖いと思うハズ。本当に本当に、憂鬱で泣きそうな気持ちになること請け合いですので、迂闊に読み始めてはいけません! オススメできない本No.1。

▼大ダメージ。

『特別料理』(綾辻行人)
(『短編復活 集英社文庫』
の収録作

普通の人なら、顔をしかめたくなると思います。ごっつ気分悪い。
まず間違いなく、スタンリー・エリンの有名短編『特別料理』の本歌取りとして書かれたのだと思いますが、スタンリー・エリンは、こんなにキモクなかったもん! そうね〜、まぁ今まで読んだ中でも一、ニを争う気分の悪さ。オチに辿り着く前に、途中で撃沈されました。ノックアウト。再起不能。読後のダメージ大。
※この本は、他に浅田次郎、東野圭吾、山本文緒らの短編を収録しています。
※『特別料理』は、綾辻さんの短編集『眼球綺譚』にも収録されていますので、そちらでも。
→綾辻行人つながり

▼誰にも起こり得る。

『鉄槌』(いしかわじゅん/角川書店)

小説ではなくノンフィクションです。
いしかわじゅんさんの巻き込まれた訴訟問題の記録。
とある企業に対する当然の怒りに端を発したささやかな出来事が、訴訟に発展していく様は、ちょっとした恐怖小説のようでした。まさに日常の陥穽。
そして、一旦、訴訟ともなれば、物事がいかに煩雑になっていくか、当事者により克明に記録されておりまして、読者はあまりの気の毒さ、理不尽さに、呆然として見守るしかない感じです。苛々と義憤を感じながら読む、忍耐も限界。しかもそれが実際あった話と言うのだからたまりませんよ。怖かったです。

▼にゃ?

『伝言ゲーム』モーリス・リーチ/福武書店)

ふぅ。
いや、まぁその。
読後、モヤモヤして、ちゃぶ台返しそうになりました。
ずーっと以前にメルマガでも御紹介したので(in「これだから売れないのか?」のコーナー)、御記憶の方もいらっしゃるでしょうか?
要するに、<森の中の精神病院で起こる怪奇な事件>、この鬱々とした物語に予想されるラストのカタルシスがないんですよね。スカッとしない。ちょっとずっこける。ま、私は訳者あとがきを読んでようやく納得したので、あとがきまで含めれば、不快ではない、かも(笑)。

▼はぁぁぁ…。

『世界はおわらない』
(ジェラルディン・マコックラン 金原瑞人・段木ちひろ訳/主婦の友社)

胸が重たい。ずっしり。
読まないことをおすすめします。
でももしも、不幸にも、一度読み出してしまったのなら、最後まで読んだほうがいいです。最後まで読めば、救いがあるので。

なんで、この本が2004年度ウィットブレッド賞受賞なんだろう?
(ウィットブレッド賞…Whitbread Children's Book Award)
トラウマになると思うけどなー。

過酷な物語です。
ノアの箱舟の家族の物語です。
ノアは神の言葉に従い、箱舟を作り、家族を乗せ、動物をつがいで乗せ、
洪水の中を船出しました。が…。
助けを求める人は無視。無視どころか矢を射掛ける。私達だけが助からねばならないから。お父さん(ノア)は正しいから。
閉塞した船の中で、自分達だけが神に選ばれて正しいのだと、狂信的な考えに凝り固まったノアの息子たちと、凡庸な妻たちと、罪悪感と父への疑念に目覚めた末息子と、父への信頼と自分のモラルとに引き裂かれていく娘との思いが煮詰まっていきます。
船内は動物の排泄物で汚れ、食べ物は腐ります。
うー!!
早く終わりにしてほしくて、頑張って読みました。
少し、意外な展開があり、救われました。
これは最後まで読まなければ、無意味な話です。

どんな時にも、自分の正しいと思うことを捨ててはいけませんと、自分で考えなさいと、
例えそれが家族でも自分の正義を捨ててまで信じてはいけない時がありますと、そういうことですか?
過酷すぎます。
→ミニ特集・世界の終わり

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■それに乗りたいランキング
乗りたいものが出てくる本もいろいろございます。乗ってはいけないものもあるかな?

▼猫バス。

『となりのトトロ』

トトロ関連の在庫がないなぁ。すみません。でも、猫バスの、目がピカーッ、口がニャーッてなってる爽快な走行シーンは記憶鮮明っす。
乗りたい。できればトトロといっしょに。フカフカしてそうだから、うっかり寝過ごしたりして。トトロの膝枕で寝て、起こしてもらいたい。でもワタクシ、じつは猫アレルギーなんです。まずいでしょうか?
→猫つながり

▼紫のライオン。

『ねこのアイウエオ』(ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー 神品友子訳 和田誠絵/晶文社)

和田誠さんが絵担当でしょ、カバーの背色は
グリーンでしょ。カバーを外すとあっさりした本体表紙にもさりげなく猫の輪郭の線描があるでしょ。そんで文字色はです! ♪フンフーン。開いたら、オールカラーですよ。これぞ軽く踊り出したくなる良品でしょう。「クリスマスに何がほしい? ねこ! ぼくらは大きな声でいった」から始まる、見て楽しく読んで楽しく、大人も子どももニッコリのラブリー絵本。ワケありの紫のライオンがキュートです。猫バスを思い出すのは私だけ?→詳しくは
→猫つながり
→文字が色付きつながり
→クリスマスつながり

▼9と4分の3番線から出る列車に。

「ハリー・ポッターと賢者の石」(J・K・ローリング/静山社)

最新刊は読んでないけど、大好きです。「ホグワーツ魔法学校」に入学したいもん!マジで!!
私も学びたいなぁ。ハーマイオニー並にはりきって勉強するのになぁ。いいトシをした大人にも、心の底からそう思わせてくれる傑作だと思います。
泣いたり笑ったりハラハラしたりワクワクしたり、全部が詰まってる、世界の傑作。ベストセラーもなかなかいいもんですなぁ。
→入学したい→入会したいつながり

▼タイムマシン。

『タイム・マシン 角川文庫』(H・G・ウェルズ 石川年訳 高橋睦男:カバー/角川書店

タイムマシンはウェルズからドラえもんまで、多彩ですが、一番、デザインでインパクトがあったものを選びました。えーと、軟体生物(笑)?
ウェルズの古典。数年前に映画化された時は、タイムマシンのデザインがパイプオルガンみたいで素敵でしたよね。

『ムサシの剣 アドベンチャー・ゲーム タイムマシン・アドベンチャー3 新書サイズ』(スティーブ・ペリー&マイケル・リーヴス 田村源二訳/二見書房)

いわゆるゲームブックです。
すごいです。見ての通り、外人さんの作ですから。
「三百五十年前のニッポンへ旅立て!」です。「
ミヤモト・ムサシに会って、与えられた使命を果たせるか!?」タイムマシンの操作マニュアルが巻物風デザインなのも笑えます。あ、失礼。

▼あのタクシー。

『車のいろは空のいろ』(あまんきみこ)

教科書に載っていた好きなお話です。覚えてない? いや覚えてるはずです。万難を排して思い出してください。
あたたかい気持ちになります。そして仄かな<残り香>もさわやか。
私がタクシー運転手だったら、簡易書棚を設置して、この本を常備します。
以前、やっぱりなつかしくなったらしい友人に頼まれてプレゼントして以来、在庫はないのですが、バンバン流通中ですので、新刊本屋さん、またはお子様の教科書でどうぞ(笑)。

▼ネズミのヒコーキ。

『ネズミのヒコーキ(あかねピクチャーブックス)』
(たむらしげる/
あかね書房)
※カバーに破れあります。

ネズミの見つけたおもちゃのヒコーキ。
いたずらしていたら、プロペラがまわりだし、どんどん上昇。
いいわ〜、ネズミくん。いいわ〜、たむらしげる。
ラストも大好きな絵本。
→チーズつながり
※流通中

見返しも表側と裏表紙側で変えてあるんですよ。
あかねピクチャーブックス、他の作家さんのも見てみたくなりました。

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■ワケがわからない本ランキング
読んでも読んでも、やや意味不明。そんな本もございます。

▼禁断の書。

「法の書」(アレイスター・クロウリー/国書刊行会)※難有り

この本の発行当時、書店で見かけてびっくりしました。だって、すごいんですよ。本の半分くらいまでガーッと袋綴じになってて、全然中身は分からない。で、帯に「いま禁断の書の封印が開かれる!!クロウリーが明かす悪魔の福音書」って書いてある。…。
しかも御丁寧に、「
封印開封後、九ヶ月後にいかなる災害・大戦争・天変地異が生じても、小社は一切の責を負いかねますので、開封にあたっては、その旨、御了承下さい。」って、袋綴じの綴じ紙に書いてあるんですよ〜。
さて、その内容は─1904年、地球外生命体が魔術師に与えた恐るべきメッセージ。…ちょっと、ワケわかんないです。全編通してテンション高め。稀代の魔術師クロウリーさんの本はいつもそうです。
→袋綴じランキング

▼噂の魔道書。

『魔道書ネクロノミコン 学研ホラーノベルズ ※送料無料』(コリン・ウィルソン序文 ジョージ・ヘイ編 大瀧啓裕訳/学習研究社)

ものものしいです。「戦慄すべき魔道書の全貌」。収録作の一つ、アンジェラ・カーターのラヴクラフト考「ラヴクラフトの風景」なんかは、ちゃんとしていますが、表題にもなってる『ネクロノミコン』はよくわかりません。テクマクマヤコン?(すみません)
ま、御存じの通り、実際にはそんな魔道書はナイのですが、まことしやかに、全貌が語られているのであります。
※文庫は流通中です。

▼はぁ?から始まる

『迷宮1000 創元推理文庫』(ヤン・ヴァイス 深見弾訳/東京創元社)

冒頭、探偵が記憶を失った状態で目覚めます。そこからの探索行。読者の翻弄されるパターンです。
しかも舞台が普通の現代社会ではなく、SFチックな要素を持つとなると、ワケのわからなさも超A級。
何なの? え、何なのっ? ここは笑うとこなの? って。面食らって、あらすじを読んでも、よく分かりません(笑)。
「天をついて聳えたつ館。果てしなく続く、見も知らぬ1000のフロア…。捜し求めるのは失踪したタマーラ姫の姿。打ち倒すべきは館の主、神とも悪魔とも噂される全能の男オヒスファー・ミューラー。この館がいざなうのは、はたして星の世界か、あるいは地獄か? 迷宮さながらの世界を駆けめぐる、あなたの探索行が幕を上げる。(適当に引用)」
…。ね? しかも1000階ですよ、あなた。
いろいろな事象から自分のやるべきことのヒントを得て進む…という構造があからさまでして、ゲームの手触りに似ています。
※注・訳者あとがきは先に読んではいけません!
→関連して・記憶つながり

▼番外編─ウチのママが言うことには。

ウチのママは、これ(↓)が理解不能だったそうです。夢やら現実やら、「私の頭では理解できませんでした」と、しょんぼりして言われました。確かに第三の嘘まで行くと、かなり、混乱させられますか。

「悪童日記、ふたりの証拠、第三の嘘 3冊セット」(アゴタ・クリストフ 堀茂樹訳/早川書房)

ちゃんとベストセラーになった傑作ですね。あまねく知れ渡っているかと思いますので、あえてあらすじなどは書きませんが、ひょー、おもしれーと思った、あの当時の感動は今でも思い出せます。
でも考えてみると、そんなにベストセラーになる条件を備えているとは思えないんですよね。ちょっと不思議な気がします。ベストセラーって、どうやって生まれるんでしょう?
双子的には
正統派双子使用方法と言いましょうか、双子であることの物語的面白さを存分に発揮しています。→双子つながり

▼オマケ。

『トンデモ本の逆襲』(と学会編/洋泉社)

変な本(常識とはかけ離れたおかしな内容の本)を紹介する『トンデモ本の世界』のパート2です。よく売れましたよね。
よーく見かけるあの本もあれば、「ここここここんな本があるのか」と軽くのけぞる本もある。
軽めの奇書ガイドブック

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