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● ミニ特集 中公文庫の美味 ●
▼特に希少作品はないですが。

数がまとまってきたのでミニ特集。
美味と言えば新潮文庫だけど、中公文庫さんもがんばっています。息が長く、流通中なのが嬉しいかな。

※普通に新刊本屋さんで買えるものが殆どです。流通事情をお調べください。御損のないように!

関連項目→ミニ特集・美味な新潮文庫

舌鼓ところどころ 中公文庫(吉田健一/中央公論社)

いつも笑顔にしてくれる吉田健一さんの食べ物の話。
「カステラの町・長崎」や、「味のある城下町・金沢」等を語る「舌鼓ところどころ」に加え、私を爆笑させた「饗宴」や「文学に出て来る食べもの」も収録。吉田さんの魅力を堪能できます。

私の食物誌 中公文庫(吉田健一/中央公論社)

まさに食物誌。「日本全国津々浦々にわたる美味求真の旅(紹介文より)」。
長浜の鴨、神戸のパンとバタ、飛島の貝、近江の鮒鮨、瀬戸内のままかり、広島の牡蠣、…と延々つづきます。数えてみたら100あまり。

料理のお手本 中公文庫(辻嘉一/中央公論社)

「ダシのとり方、揚げ物のカンどころ、納豆に豆腐にお茶漬、四季それぞれの旬ごよみ、食器入門、栄養と味と値段の三つを上手にかみ合わせた、家庭料理の食卓演出手引き(カバーより)」
ふざけたり逸脱したりすることはない人です。でも信頼感がにじみ出ています。

味覚三昧 中公文庫(辻嘉一/中央公論社)

「日本中に足を運び、古今の文献を渉猟して美味真味を探求」「合計二百余種の食味を談じた食通のための本格的労作」(カバーより)。

魯山人味道 中公文庫(北大路魯山人 平野雅章編/中央公論社)

これはダメ、あれもダメときびしいところもたくさんある魯山人先生ですが、高価なものや珍品ばかりでなく、どんなに安いものでも如何に美味く食うか、こだわるところが好きなんです。

百魚百味 中公文庫(岩満重孝:文・絵/中央公論社)

「山と旅と酒をこよなく愛する著者が、石狩の鮭飯から長崎の黍魚まで(カバーより)」115点を、スケッチと共に紹介しています。魚の画文集。

美味放浪記 中公文庫(檀一雄/中央公論社)

もうね、違います。はっきりと。私の考える美味と違う。赤毛のアンのイチゴ水から開けるオナゴの美味世界とは、根本的な違いがございます。
オートーコーッッっちゅー感じ(笑)? 池波正太郎の粋ともまた違います。でもうまそうなのは確かです。うん、現実的なの!

檀流クッキング 中公文庫(檀一雄/中央公論社)

同じくこれも。
「日本中はおろか、世界中の市場を買いあさって、材料の味を生かした豪快な料理92種を紹介する"美味求真"の快著(カバーより)」
食べる時だけでなく作る時の感想が多いのも特徴で、読んでいて楽しいのです。

野草の料理 中公文庫(甘糟幸子/中央公論社)

ハルジオンって食べられるの!? 「食べられる雑草」の項ではいろいろ驚きがありました。その他「おいしい木の葉」「秋の摘み草と木の実」など、一年中、何かがありますのね。野原が畑に見えてくる書。

食は広州に在り 中公文庫(邱永漢/中央公論社)

中華料理の意外な話やミニ知識が面白く語られている随筆です。

御馳走帖 中公文庫(内田百閨^中央公論社)

内田百閧フ食べ物随筆。いろいろのこだわりのある人で、「また変なこと言ってるよ」と、思いつつ、気楽に読むのがよろしかろうと思います。

ぼくのワイン・ストーリー―ベスト・セレクション142種 中公文庫(羽仁進/中央公論社)

1冊まるごとワインの話。私が下戸なもんで、確かめようがないのですが、洒脱で、しかも信頼のおけそうな書きぶりで、「飲んでみたい」という気にさせられます。
薀蓄本としてもかなり使えそう。

     
料理歳時記 中公文庫(辰巳浜子/中央公論社)

辰巳芳子さんの母上。
まさに歳時記の名にふさわしく、四季おりおりの材料のおいしさや、扱い方などとともに、ちょっとしたレシピも教えてくださいます。レシピと言っても、本式ではなく、簡単な説明ですが(○○に△△を加えて煮る、とかね)、充分です。
日本人でよかった〜と、思う本。

     

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